『コンフィデンス』 やっぱり騙されるラスト

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『コンフィデンス』

コンフィデンス 公式サイト

コンフィデンス – allcinema

『コンフィデンス』は、主人公のジェイク(エドワード・バーンズ)が詐欺師のサスペンス映画です。

仲間四人グループで詐偽を働き大金を手に入れるのですが、うっかり大物悪党(ダスティン・ホフマン)の金を盗んでしまい、トラブルに巻き込まれる。さらに FBI 捜査官(アンディ・ガルシア)にも追われ──といった話。

もう、始めから終わりまでトリックだらけで、騙されること請け合い。

映画の冒頭はすでに事件が起こった後で、その顛末を主人公が話す、というスタイルになっています。

これは、『ユージュアル・サスペクツ』を思い出す人も多いでしょう。

『ユージュアル・サスペクツ』 “カイザー・ソゼ”とは誰か? : 亜細亜ノ蛾

最後に驚きの展開になるところも同じで、『ユージュアル~』が好きな人、サスペンス好きな人は見て損はないですよ!

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コンフィデンス
エドワード・バーンズ ダスティン・ホフマン レイチェル・ワイズ
日活 2004-08-06
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ダスティン・ホフマンとアンディ・ガルシア

本作の目玉は、この二人の出演でしょう。

ヒロインも含め、主人公グループは曲者(くせもの)揃いなのですが、二人が出てくると完全に「食われた」感じ。

ダスティン・ホフマンは暗黒街の大物なのですが、見た目は TV のプロデューサのよう。しゃべり方もオカマっぽいし、暴力もあまり使わない。

しかし、得体の知れない、気味の悪さが恐い。絶対に敵に回したくない相手です。

アンディ・ガルシアは、執拗に主人公を追う FBI 捜査官。なのですが、少々イカレた感じで手段を選ばない。

彼の「ねっとり」とした粘っこい演技は見物です。この人も関わりたくない感じ。

こんな凄い奴らを相手に詐欺を働くなんて、なんて凄いやつなんだ。という演出のために用意されたような二人ですが、スピンオフで二作ほど作れそうな存在感ですね。

ヒロインのレイチェル・ワイズ

ヒロインのリリーはひょんなことから主人公にスカウトされ、グループの紅一点になります。

彼女の「美しさ」が新たな武器になるのですが──。

正直、自分の好きなタイプじゃないからか、「絶世の美女」みたいな描かれ方をされると、ちょっと違和感を感じましたね(なんというか、眉の描き方が古い)。

まるで『スパイダーマン』の──いや、なんでもない(子供の頃は可愛かったよなぁ……)。

──と思って調べると、ものすごい経歴ですね!

レイチェル・ワイズ – Wikipedia

え、『スカートの翼ひろげて』や『コンスタンティン』に出てた? うそーん。

際どいトリック

本作にしても『ユージュアル~』にしても、けっこう際どいトリックが出てきます。

本作では最後のほうに、「殺されてもおかしくない」という場面がいくつもあります。

そこまで計算して、ギリギリのところを突くのが戦法、ということなのでしょうが、死ぬ確率は半分以上のような……。

しかし、そこが「人間らしくて」いいのかもしれませんね。「バグのないプログラムはない」みたいな(違う?)。

世間で評価の高い作品は、けっこう「人間味あふれる」問題点が多いです(『時かけ』に話の整合性を求めてはいけない)。

その一方で──「一分の隙もない完璧な作品」というのも見てみたいなぁ。