『チャーリーとチョコレート工場』 けっしてお子様には……

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『チャーリーとチョコレート工場』

主人公のチャーリーは子役(フレディ・ハイモア)で、ジョニー・デップはチョコレート工場長・ウィリー・ウォンカ役です。

ウォンカが経営するチョコレート工場は、スパイ防止のため、一般人は立ち入り禁止です。そこへ、子供を 5 人だけ招待することになったのですが、工場内では不思議な世界が広がっていて──。というファンタジィ映画です。

ものすごく面白いけど、ちょっとお子様には見せられないよね、という映画でした。R15 くらいが、ちょうどいいように思います。

世の親御さん方が、中身を見ずに「子供向け」と判断して、お子様に買い与えるようなことが無いように願います(まぁ、何万枚と子供の手に渡ったとは思うけど)。子供にとっては、ホラー映画と言っても過言ではない内容です。

確かに、

  • 原作は児童文学小説『チョコレート工場の秘密[ad]』(ロアルド・ダール 著)である
  • 全編、美味しそうなお菓子ばかり
  • 基本は「家族愛」の話である
  • 可愛らしい(?)リスが出てくる

──と、どこからどう見ても、「子供と一緒に家族で楽しむ映画」だし、DVD 収録の予告編を見ても、ディズニー映画を実写にしたような、じつに楽しそうな映像です。

しかし、子供が見たらトラウマになるかもしれません。それくらい、ちょっと毒が強い映画です。元が童話といっても、頭に「本当は恐ろしい」が付く感じ。

大人が見て、シュールなブラックユーモアを楽しむ映画ですね。

photo

チャーリーとチョコレート工場 特別版
ジョニー・デップ フレディー・ハイモア デヴィッド・ケリー
ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-02-03
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by G-Tools , 2007/11/12

ティム・バートンとジョニー・デップ

ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演──というと『シザーハンズ[ad]』を思い出します。あの映画も、ジョニー・デップの演技が素晴らしかったです。

また、普通であれば

「人造人間のエドワード・シザーハンズは、最後に人間になり、ヒロインと結ばれました──」

──と落とすところを、そうは作らずにひねってあるところが、じつに監督らしい映画でした。

そんな監督の映画なので、本作品も単純に

「子供が主人公なので、子供向け映画」

と作っているわけがありません。

どちらかというと、子供が嫌いな人が作ったのではないか、というくらい「悪い子へのお仕置き」がキツイです。いや、原作通りらしいのですが、お仕置きの所を楽しんで作っている、という感じがしますよね。

少年マイク

とくにウォンカから嫌われている、マイクという少年がいます。

彼は、滑舌がやや悪いためか「モゴモゴくん」とウォンカからあだ名を付けられます(この時点で、ちょっと……)。そして、後半ではウォンカの怒りをさらに買い、

「モゴモゴくん! 冗談抜きで、君が何を言っているのかさっぱりわからない」

と真正面から言われるのです──(吹き替え版)。

これって、

「本当は起きてたりしてw」 「キャハハ」

( ;^ω^)<へいわぼけ: おまいらのトラウマにスイッチが入る言葉

に匹敵する、トラウマ・ワードなのでは──。

世の中に、ちょっと滑舌が悪い子供は多くいるので、この場面はかなりキツイと思います。

女の子が可愛い

──とまぁ、「子供の味方」てきなことを長々と書いてきたのを、完全にぶち壊しますが──。

登場する女の子が、二人とも可愛い! というのが見どころでした。

バイオレットを演じたのがアナソフィア・ロブ、ベルーカはジュリア・ウィンターが演じました。

Wikipedia を見ると、二人とも「プライベートでも友人」と書いてあるのが、やや気になります。──いや、同年代で同じ仕事をしているなら、当然のように友達になりそうな気がするので、「わざわざ書いてある」のは、普通は女優同士が仲良くすることはない、と言っているみたいで。

二人とも、小憎たらしいところがまた、いい感じです。将来も楽しみですね。

とはいえ、「子役時代はよかったけど、大人になったら……」という事例がいろいろあるからなぁ……。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア[ad]』で、キルスティン・ダンストが「永遠に年を取らない少女(ヴァンパイア)」を演じました。うーん、しかし、人間は吸血鬼と違って、歳を重ねていくのでした……。

子役の頃から悪魔的に美しく、大人になってより洗練された、ナタリー・ポートマンみたいな人は、なかなかいないですね。

ナタリー・ポートマン – Wikipedia

(なんとなく、語れば語るほど、いろんな方面に敵を作りそうなので、この辺で)