『ホステル 2』(HOSTEL2)
最近、このサイトを訪れる お客さん(ありがとうございます!)は、ほとんどが「SAW4 ネタバレ」で検索して来た人、だったりします。
ソウ 4 (SAW IV) – テーマは「原点回帰」(※ネタバレあり) : 亜細亜ノ蛾
次に多いのが、「HOSTEL」で検索する人。──なんだけど、時期的に『HOSTEL2』の情報を求めて来たんでしょうね。なかなか『2』を見られなくて、すみませんでした。
映画『HOSTEL(ホステル)』 DVD ネタバレ ウソ日本 : 亜細亜ノ蛾
ということで、『2』を見ましたよ! しかし──、これは明らかに、前作の方が面白いです。というか、「設定だけを借りた別物」という感じでした。
簡単で言えば、「悪趣味な映画」でしょう。「怖さ」や「痛さ」より、ただただ「悪趣味」。
しかし──。たまの休日、趣味の悪い映画を見て、「ああ、自分はマトモなんだな」と安心する、そんなガス抜きも必要でしょう(そうか?)。そういう意味で、偽善者な自分は楽しめました。
それにしても──、「おおっ」と邪(よこしま)な気持ちをソソるパッケージですが、これが誰か分かった時、ちょっと驚くと思いますよ。
あと、いつから映画って、チン■出して良くなったんでしたっけ? 映画はゲージツだから? 本作では、チ■コがモロ出しなのが、じつは重要だったりするのがワロタ(笑)
さて、ここから先は、「前作は見た、本作はこれから」という人を対象に、なるべくネタバレを書かずに、感想をお送りします。
緊張と緩和、不快と快楽
前作のコンセプトは、乱暴に言うと、下記の 2 点でしょう。
- 【金持ちは】金持っているヤツは変態【だいたい敵】
- 【むしろ】バカな男は■んでも構わない【もっとやれ】
本作は、1 番目は同じ、というか、もっと極端に描いています。
しかし、2 番目が かなり変わっていて、「何故殺たし」と誰もが思うシーンが出てきます(森のところ)。なぜか無意味に時間をかけたシーンで、かなり不快な気分になりました。
──そう、『2』は、「恐い」と言うよりも、『不快』なんですよ。
映画に限らず創作物は、「緊張」と「緩和」の連続で、この 2 つのバランスを保つことが大事です。しかし、極端に「緊張」に傾けた素晴らしい作品もあります。自分が見た中では、『フォーン・ブース』が素晴らしかった。
『フォーン・ブース』 舞台は「電話ボックス」だけ! : 亜細亜ノ蛾
本作は、前半は すべて「緩和」──というか緩みっぱなしだし、「緊張」の場面は ほぼ「不快」。
前作は、残虐な中にも「美学」が感じられたし、「不快」と「快楽」のバランスが良く、「良い悪趣味さ」(矛盾)が あった。なんで、こうなったんでしょうね?
「かわいそう」
まず、ハッキリ言って前半の 40 分くらいは退屈です。ホラーを見るために『HOSTEL2』の DVD をプレイヤにセットしたはずなのに、「なにこの青春映画」みたいな感じ。
その中でも、ずば抜けて演技の上手さを感じるのが、ヘザー・マタラッツォ。
正直、彼女って「美人」というタイプでは ないですよね。本編でも、「かわいい」よりも、「かわいそう」と思わせるような人物になっています。
──と思っていたら、『Yahoo! 映画』のフォトギャラリィを見てみると、「ハリウッド女優」みたいな写真があって、「女優は、というか女は怖いなぁ」と思いました。
そして──、じつは、彼女こそが、パッケージで宙づりになっている人なんですよ! ある意味、主役級の扱いですね。それに、本編では「一肌脱いでくれる」し、もう、ヘザー中心の映画で良いんじゃない? と思ったり。
最初の犠牲者
前作って、バカな男が 3 人出てきて、バカなことばかりするので、「バカは■んでも構わない」と思えました──よね(同意を求める)。まぁ、映画だしバカだし男だし、切り刻まれても仕方がないか、と(バカ言いすぎ)。
しかし、ヘザーが演じるローナは、「死んでも良い」とは思えません(少しウザいけど)。
まぁ、ある意味では「旅行者が無意味に被害に遭う」という恐ろしさを描くためには、彼女のような人物が犠牲になった方が、リアルなのかも。しかし、誰が この映画にリアルさを求めているのか? というのが疑問。
──ということで、映画を見始めた人の誰もが、「彼女が最後まで生き残る」とは思えない作りなので、「彼女が一番目の犠牲者」と書いてしまいます。
その上で、彼女が殺されるシーンで喜ぶ人って、ホラーファンの中でも少数派なのでは? なんというか、『HOSTEL』シリーズで求める犠牲者じゃないんだよな、と思ってしまいます。
しかしそれって、「ホラーって、アホな若者がセック■して、ジェイソンに殺される映画のこと でしょ?」というような偏見なんでしょうか……。
意外なラスト
さて、ラスト付近で ようやく映画的に面白くなってきます。
しかし、それは、『HOSTEL』を根底から ぶち壊すような展開です。1 本の映画として見れば面白いし、驚きましたが、前作への敬意が感じられませんでした。
「資本主義、バンザイ!」な映画、ということですね、わかります。
まとめ
設定だけ借りた続編で、面白い物を作るのは、──難しいよね。
結論: 『SAW』シリーズはスゴい
