『バクマン。』 173 ページ 「瞬間と最終巻」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 18 号)
最近の「マイブーム」(旧人類用語)は、『バクマン。』と『めだかボックス』との こじつけです。
今回のテーマである「最終話を先延ばしにするかどうか問題」も、両作品で結論をぶつけ合っている気がしました。
そもそも、「マンガ家のマンガ」という『バクマン。』自体が ある意味ではメタな作品だし、メッタメタなネタを繰り出してきた『めだかボックス』と かち合っても不思議ではありません。
「週刊少年ジャンプ」という大舞台で、大場つぐみ先生と西尾維新先生が「遊び合っている」んだったら楽しいなー。もしも そうなら──、
『いぬまるだしっ』の大石浩二先生も入れてあげて!
コミックスの 最終巻は
単行本の発売時期を確認したりして、シュージンは何を考えているのだろう? いつものように何も考えていない自分には、彼の考えが分かりませんでした。
作品の順位は「アンケートのハガキに票を入れてもらう」という受け身の姿勢ですが、読者からの人気には「勝ち取る」という印象が あります。
しかしアニメ化に関しては、「アニメにして もらう
」以外の何物でもありません。自分たちの意見が完全には通らなくても仕方がないのかな──と思ってしまう。
カヤなら なんて言うでしょうね。この場に彼女が居たら、また確信を突いた ひと言をズバッと言いそうです。その言葉で 2 人の顔から くもりが取れたかもしれない。
服部さん 今どこですか
サイコーには黙って服部に話をするなんて、なんだかイヤな予感がしますね。どう考えても「(談笑)」といった ふんいきではない。
これは──「よかった… 二丁目で話が……」などという展開なのでは!? シュージンには ちゃんとしたパートナが居るのに、服部と「そういう仲」になるなんて──、サイコーが悲しむぞ!
──とか思った人は居ませんか!(いつもの責任転嫁)
「アニメ効果なんて 見込んで 長く続けても 意味ないんです
」とシュージンは言う。いろんなマンガの作者へ向けたメッセージにも読み取れますね。
──今週号の「ジャンプ」の裏表紙を飾った作品とか。
週刊少年ジャンプ:裏表両方から読める 最新号で異例の装丁 – MANTANWEB(まんたんウェブ)
新妻エイジを 抜くなら
シュージンの頭の中には、すでに最終話までの形が完成しているようです。あと 8 回
──、もはや不純物が入り込む余地はない。
これまでの作品にはスランプ状態が続いたり苦労が多かったけれど、『REVERSI』は最初から最後までスムーズに書き上がりそう。シュージンに一番合った話だったからですね。
それだけに、もう終わってしまうことが もったいない──。こう考えてしまうのは、自分が作家ではないからでしょう。編集長も同じです。
シュージンが書く次の作品にも期待できそう
ところで──、たまたま話し声を聞いてしまった衆人のなかには、シュージンが亜城木夢叶の原作者だと知っている人も混じっていたりして。「亜城木の原作者がネタバレなう」とかツイートされるで!
「ジャンプ」で 1 番人気の
親友のために全力を出そうとしているシュージンを見て、その すがすがしい姿に服部は感動しています。その叫び声は、耳ではなく心に響く。
打ち合わせで服部が浮かない表情だったのは、編集長が気にしているような「大人の事情」にウンザリしたことと、シュージンが それに飲み込まれそうになっていたからでしょう。
口では亜城木を説得しつつも、「こんなことに負けるのは君たち らしくないぞ」──と服部は くやしい気持ちになっていたでしょうね。
ただ、服部には何か策が あるのだろうか?
佐々木の場合は、条件を出してくれるだけ交渉の余地が ありました。──そのせいで余計な苦労を背負い込んでいたとも言える。
その一部始終を見続けてきた瓶子は、だから条件を付けることなく切り捨てた──のかも しれませんね。なかなか うまい手口だ。
奥さまの手料理を食べる機会が残業で減るし。