『暗殺教室』 第 60 話 「異変の時間」
ついに殺せんせーの体が弾け飛びました!
連載 60 話にして、3 年 E 組の生徒たちは ようやく完全なる勝利をつかんだ──のかなぁ……。
「や…… 殺ったのか!?
」という一言が すべてを表わしている。
あと、今までには感じたことがない「殺った手応え」に ぞく ぞく
している潮田 渚は、あいかわらず男の娘か女の子かハッキリしません。
無敵の先生
「完全防御形態
」はズルイ!
前回の暗殺で終わるとは思わなかったけれど、こんなに攻略が不可能な奥の手中の 奥の手
があるとは想像できなかった。せいぜい、「ほぼ絶命の直前な状態で飛び回る殺せんせー」を思い浮かべたくらいです。
「はるか遠くの宇宙空間に捨てられる
」以外に方法はないのだろうか?
『ジョジョの奇妙な冒険』のカーズ戦を思い出すと、宇宙の前に火山を試したくなります。「対先生物質
の プール」なら爆風で吹き飛ばせるけれど、地中深くのマグマに埋めてしまえば脱出できないのでは? でも、銃弾すら溶かす殺せんせーにはムダかな。
その前に問題は、「どうやって?」ですよねー。
それにしても──。
以前から感想で書いてきたように、E 組の生徒たちは殺せんせーを本当に暗殺しても悲しまなさそう。
悪ガキ 4 人組たち(と天真爛漫な倉橋 陽菜乃)が笑っているのは分かるけれど、ほかの生徒も「やったー! 賞金 100 億円だ!!」と単純に喜びそうな感じです。
ただ、彼らは まだ中学生ですからね。
何人かは「本当に先生を暗殺して良かったのか……?」と悩むでしょうが、それは日が経ってからになる。
殺せんせーは生徒たちに勉強や運動を教えるだけではなく、自尊心を取り戻してくれました。感謝の念は全員が感じているはずです。
でも作者のことだから、そういう方面の感動は描かない気もする。
微熱な彼女
現役女子中学生で女神な神崎 有希子が赤面しながら下腹部の下あたりに手を当てて(暗殺に失敗したから)自分を慰めている……だと……!? やっぱり神崎さんって……(ねちっこい疑惑の目)。
次のページでは、汗をかいて熱っぽい中村 莉桜が渚に(肩を)抱かれたがっている……!
冒頭でチューブ・トップ状の水着を着た岡野ひなたもセクシィでした! 手足を拘束されているみたいにも見える!
夏の島国への旅行編ということで、サービス精神が盛りだくさんです! まるで松井 優征先生が冬に出す薄い本の原稿と間違えて掲載したみたい(そんな予定は な──あったらイイネ!)。
狙撃手コンビの反省会
速水 凛香と千葉 龍之介のコンビは渋かった!
この 2 人が一番プロの暗殺者の空気をまとっています。もしも彼らが 3 年 E 組で暗殺術を身につけなかったら、「ちょっとスポーツが上手」くらいの平凡な生徒だったでしょうね。でも今後、社会に出たらどうなるんだろう……。
「自律思考固定砲台」の「律」の分析に よると、2 人の射撃は かなり惜しいところを突いたようです。「律」の分析で可能性が 50% なら、本当にギリギリかわされたのでしょう。
しかし、その残り 50% が遠い……!
「絶対に外せないという重圧
」の話は、『HUNTER×HUNTER』のゴン対ナックル戦でも出てきました。
HUNTER×HUNTER 20 巻 「弱点」 2 – 弟子×利子×相子 | 亜細亜ノ蛾
チャンスの時ほど体が固まる現象は、スポーツ選手なら経験があるでしょうね。
武道の世界で精神面を鍛えていた理由は、緊張感のなかでも敵と自分に打ち勝つためでもある。日本の運動部が「心技体」を重要視する理由──とはズレているけれど(現代だと たんなる縦社会)。
任務の性質から考えて、速水も千葉と同様にウェット・スーツを着たほうが良い(うっかりポロリで集中力がそがれる)と思うけれど、そこをあえてビキニに したところもグーです! これもサービスでしょうね!
疑惑の彼
今回も不思議と木村 正義が目立っています。
最後のコマで分かるように、木村は人工ウィルスにも感染していません。たまたま耐性があったのか、それとも犯人が持つ治療薬
を使ったのか……。
さらに こじつけだけれど、現時点では烏間 惟臣しか知らないはずの「山頂のホテル」の方向を向いてる(ように見える)。
正体不明な「死神」の存在が明かされてから出番が増え始め、名前が「正義(せいぎ)」という不自然さは──!
きっと、偶然ですねー(えー)。
あと、ラストのコマに いる赤羽カルマは、ぽっちゃり(?)系女子・原 寿美鈴を従えているみたい。
