『バクマン。』 146 ページ 「本番と腹の虫」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 40 号)
「服部流・交渉術」がビシバシ展開されました!
短い会話の最中に いくつもの技を詰め込む──という高等なテクニックが使われています。服部の会話を拾っていくだけで、交渉術の本が書けそうな気がする。
魔法少女を契約させるのも、服部なら簡単なはずです!
原作者の大場つぐみ先生は、このようなセリフがスラスラ出てくるのでしょうかね? 先生自身も交渉上手だったりして。
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「服部流・交渉術」がビシバシ展開されました!
短い会話の最中に いくつもの技を詰め込む──という高等なテクニックが使われています。服部の会話を拾っていくだけで、交渉術の本が書けそうな気がする。
魔法少女を契約させるのも、服部なら簡単なはずです!
原作者の大場つぐみ先生は、このようなセリフがスラスラ出てくるのでしょうかね? 先生自身も交渉上手だったりして。
今回の感想を書く範囲は、東と服部の打合せ風景です。
──むさ苦しい部屋で男 2 人が話し合うという、なんとも華がない場面だし、あまり動きも ありません。『SKET DANCE』や『銀魂』のような、「ダラダラとした会話ながら、ネタを仕込んでくる」──わけでもない。
それでも、「服部らしさ」が見られて面白かった!
服部は、無表情な外見からすると「冷たい男」に見られがちだけれど、芯は熱い。熱すぎて、周りの人間にも飛び火することが しばしばです。
「冷血人間」なサイコーや、相棒のシュージンも、何だかんだ言って服部の情熱に「動かされている」ところが多いんですよね。
そういう視点から『バクマン。』を読み返すと、また違った面白さが味わえるかも。
佐々木編集長は、将来も ずっと編集長なのか。
──これは、いつかネタにしようと思っていた話です。近未来を描いている『バクマン。』の世界では、佐々木尚(ささき ひさし)氏が「週刊少年ジャンプ」編集部の編集長──ということになっている。
ところが、2011 年 30 号から編集長が交代していました! 後任が誰なのかは、Wikipedia をご覧ください。
作中でも、編集長が交代するのかな……。
また、「数年後でも『ONE PIECE』が大人気マンガとして連載している」ことも、現実と合っているかどうかが気になるところです。えっと、自分の予想は というと──(このまま数年フリーズ)。
今週号の「ジャンプ」は、『CYBORG じいちゃん G』の宣伝が『H×H』の直前に載っていました。なんだかウェルフィンたちと『じいちゃん』との世界観が妙に合っていて、笑えます(足の骨格とか)。
冨樫義博先生への質問も おもしろかった!
Q. 最近ハントした物はなんですか?
A. 「えんまのまそう」を GET しました。
『週刊少年ジャンプ』 2011 年 40 号 巻末
いやー、本ッ当に、冨樫先生はゲームが好きですねー。ギリギリ……(血が出るほどに唇を噛みしめている音)。担当の編集者も、これには苦笑い(ギリギリ……)。
20 巻の後半は、生徒会 期待の(?)新星・加藤希里の話が中心でした。ようやく彼も、『スケダン』の世界に なじんできたな──といった感じです。
でも、その「なじみ方」が意表を突いていた!
また、『銀魂』とのコラボレーション企画も見逃せません! 普通の「合作」とは一味違う点も、この師弟コンビらしい ひねくれ方です。主人公 2 人の髪型(と性格)くらいに、ねじ曲がっている。
高貴な印象のカバーが目を引く第 20 巻です。好奇の目で見てしまう 19 巻とは対照的ですね!
まさかこの 2 冊の表紙に同一人物がいるなんて、初見では絶対に見抜けないよなぁ……。
見抜きさせてもらえないでしょうか・・・? という人は いるかもしれないけれど(問題発言)。
嵐のあとの静けさ──といった話でした。
メルエムが静かに階段を上る場面は、つい最近『バクマン。』の感想で書いた「ウヴォーギン対クラピカ戦」の直前
を思い出します。
バクマン。 #145-2 「提供と停止」 イレギュラーとネームの元 | 亜細亜ノ蛾
あの時は、「嵐の前の静けさ」を表現していました。今回の王には本当に争う意志がなく、ただたんなる移動の場面というところが──なんだか悲しい。
大きな戦いが終わる時には、こんなふうに静かな風景が多いと思う。物事の終わりとは、そういうものですから……。
今回の七峰社長は、のんきにダーツで遊んでいました。投げたダーツの先には、不思議な物体が置かれている──。『DEATH NOTE』のニアが(イヤミたっぷりに)遊んでいた人形に似ています。
最初は七峰に、髪型(というかアホ毛)からサイコーの人形に見えました。亜城木夢叶が好きすぎて、とうとうオリジナル・グッズまで作ったのか !? と思ったら、なんだかマントのような衣装を着ている。
──あ、『疑探偵 TRAP』のフィギュアか!
かつて大好きだった作品にも、その作者にも、もう未練はない──という意味かもしれませんね。それは さみしいな……。
本編とは まったく関係ありませんが──、ガモウひろし先生が「ジャンプ」で最後に連載していた『バカバカしいの!』は、2001 年までの連載でした。惜しい!(何が?)
『とっても! ラッキーマン』から数えて 3 作目──というところも、非常に似ています(だから何と?)。
このあたりは、ガモ──大場つぐみ先生が勘違いしたのか、それともわざと ずらしているのか、じつに悩ましい!
七峰透の宣戦布告を、一方的に・しつこく・たっぷりと聞かされたあとで、サイコーとシュージンは──おそらく七峰の会社の車で送ってもらいました。個人的に、ここが一番のツボです!
『HUNTER×HUNTER』に出て来た「ウヴォーギン対クラピカ戦」の直前を思い出すんですよね、こういう場面を見ると。
これから因縁の対決をする! という時に、2 人きりで車に乗って移動するのは、どんな気分なんだろう? 「ガム食うか?」「──必要ない」みたいな会話があったのかも。前にも同じことを書きましたが──。
バクマン。 #112-1 「パンチと一人立ち」 「走れメロス」と温室 | 亜細亜ノ蛾
今回の『バクマン。』で、亜城木夢叶が乗って帰ってきたのは、タクシーかもしれません。でも、もしかしたら、「またオレ?」とか思いながら響が車を運転したのでは──と想像するのが楽しい。
かつてはライバル同士だった 3 人の、その居心地の悪さを考えると──、脳のスミっこや背筋がムズムズしてきます。とても悪趣味だけれど、だから面白い。
みんなも、「コマとコマの間」を読もうぜ!