HUNTER×HUNTER一覧

HUNTER×HUNTER 27 巻 「名前」 敗者への称賛

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.27 「名前」

octopus & starfish buddy (by moon angel) (by moon angel)

『H×H』の 27 巻が発売されました!

いちおう、本巻は今日(2009/12/25)が発売日です。しかし、昨日の時点で入手できました。サンタさんからの、粋なプレゼントでしょうか(違うと思う)。

27 巻の見どころ

この巻の見どころは、「すべてのページ」と言いたくなるくらい、面白い!

王直属護衛隊と討伐隊との戦いも終盤──と思ったら、まだまだ終わりが見えません。並の作品であれば、そろそろ中だるみの時期です。でも、『ハンター』には、そんな退屈な場面はない!

自分なりに、27 巻を象徴していると思ったセリフは、すげェな ……… お前らです。

この言葉が自然に出てきた状況は、戦いの始まりには、とても予想ができなかった。いや、ほんの数分前の展開からでも、まさかこんな感情が出るとは、想像できません。この先の読めなさが、冨樫作品のミリョクですね。

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HUNTER×HUNTER #290『名前』 ネテロの策略、王の望み

HUNTER×HUNTER No.290『名前』 (週刊少年ジャンプ 2009 年 02 号)

昨日の続きで、「No.290」の後半部分の感想を書いた。

今回のタイトルは「名前」だが、テーマは「変化」だろう。じつに多くの変わった点が挙げられた。もちろん、連載マンガというものは「前回との違い」を楽しむものだが。

女王の登場からが「キメラアント編」だとすると、かなり長く続いている。討伐隊が宮殿に突入してからも、多くのできごとがあり、登場人物たちに変化があった。戦いの終止符がいまだに見えないというのに、どこまで変わっていくんだろう。楽しみでもあり、不安でもあり……。

今回で、10 週連続掲載がひとまず終了した。早くコミックで再読したい。そして、それ以上に続きを読みたいものだ。続きもまた、楽しみで不安である。

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HUNTER×HUNTER #290『名前』 変わり果てたノヴ

HUNTER×HUNTER No.290『名前』 (週刊少年ジャンプ 2009 年 02 号)

今週号の『H×H』を読む際に、途中で何度も中断した。猫やら子猫ちゃんやらのジャマが入ったからだ。すると、どうだろう──普段より何倍も作品を楽しめた。

一コマ一コマを噛みしめながら読む──とくに本作品ではお勧めする読み方だ。

たとえば、『バクマン。』は ひとつのコマで多くのことを説明しようとする。それに対して、『H×H』はコマ同士のつながり・流れで描く。そのため、一コマごとに読むのを中断すると、その先の展開についていろいろと考えさせられる。シーンの前後関係を重視して描かれているので、一コマだけを取り出すと理解が難しかったりする。それが面白い。

ある人物(バレバレだ)の登場シーンで手を止められるのは、拷問に近い。続きを読むまで、どういうことが起こったのかアレコレ想像して──怖かった。

例によって今回も複数回に分けて感想を書く。前半はネタバレなしで語るのは至難の業(わざ)だが、なんとか書いてみよう。

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HUNTER×HUNTER #289『条件』 ナックル、涙の決断

HUNTER×HUNTER No.289『条件』 (週刊少年ジャンプ 2009 年 01 号)

マンガ作品を読んでいて「大前提を疑う」場面に感心することが多い。

例としては『カイジ』が分かりやすいだろう。読者は、作品の中でルールを読まされると、めったに疑わない。それを信じなければ、何も信じられなくなるからだ。『カイジ』では、前提となる条件を何度もひっくり返した。だが、それによって悪い意味で「だまされた!」と感じる読者はいない。そのバランスと発想が最高に面白かった。

我らが冨樫作品でも、大前提ひっくり返しで楽しませてくれる。とくに、『レベルE』から その芸風が色濃くなってきた。ただし、『レベルE』では「話の流れを壊す」ことがメインで、『H×H』では「キャラの設定を壊す」ことが主である。ヘタをすれば「キャラが安定していない」と取られかねないが、そう思わせないのが見事だ。

「不良が雨の日に子犬を拾う」のような(たとえは最悪だが)意外な一面を描いたり、成長の過程で心情が変化したり、さまざまにキャラが変化していく。それでも、その人物の芯は揺らがない。

今週号では、ユピーの変化が明確に描かれた。それが良いことかどうか、分からない。ユピー自身も戸惑っているようだ。彼の怒りは、思いは、そして生きるためには、どこへ向かうべきだろうか……。

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HUNTER×HUNTER #289『条件』 メレオロンの歯がゆさ

HUNTER×HUNTER No.289『条件』 (週刊少年ジャンプ 2009 年 01 号)

新年あけまして──と言いそうになったが(ウソ)ジャンプ誌上では、もう 2009 年だ。

自分が買ったジャンプの背表紙はナルトになっている。──これ、先週までの『ONE PIECE』キャラと つながっていないけど、いいのか? と疑問に思う。調べてみると、下記のページが見つかる。先週で一段落したらしく、問題は ないようだ。

o_o ─ 無表情 ─ 漫画情報サイト  【週刊少年ジャンプ 52号】   「ONE PIECE つながる背表紙」冬が完成してコンプリート、1号からは「NARUTO」が始動

いつも隅にいるので、「ロビンは不憫」と頭に浮かんだ。──べ、別にダジャレなんかじゃないからねっっっ! //// (中途半端なツンデレ? キャラ)

ロビン 不憫 の検索結果 約 28,600 件中 1 – 10 件目 (0.34 秒)

さて、そんな おめでたムード(?)とは関係なく、我らが『H×H』は陰惨な戦闘シーンが続くのであった──。

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HUNTER×HUNTER #288『賞賛』 手を出すピトー・王・ユピー

HUNTER×HUNTER No.288『賞賛』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 52 号)

自分は何のために生きているのか。──そう考えたことがあるだろうか。ない人は、本当に自分が「生きて」いるのか、疑ったほうが良い。

しかし、考えすぎるのも危険である。この思考は簡単に飛躍して「人間は生きる価値があるのか」と形を変える。いろいろな考えがあるだろう。しかし、この二つの問題は別である。同じように考えると結論が出ないか、間違った方向に進むだろう。

そんなことをジャンプ片手に考えた。

重くて深いテーマだが、今回の話は すんなりと読みやすいのが素晴らしい。対象読者(?)の中高生たちにも、良い刺激になったのではないか。刺激になりすぎて、トラックに乗って秋葉原に向かうようなバカにはなって欲しくないが……。

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HUNTER×HUNTER #287『現状』 王とネテロ、立場の違い

HUNTER×HUNTER No.287『現状』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 51 号)

今週のジャンプでズコーとなったのは、次の二つのセリフだった。

  • “恋はいつでも !! ハリケーン” !!!
  • 僕は君達の味方だよ

二つとも、それまでの流れをぶっ壊死て殺る夜 !!!!なノリで笑った。まぁ、苦笑に近いが……。

これを『H×H』でたとえると──。今週のラストの場面で王に対して、

ネテロ「マジっすか !? あざーす wwwww !!!!1」

──と答えるようなモノだろう。

それはそれとして──。昨日の続きを書く。

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HUNTER×HUNTER #287『現状』 プフの本心は修羅場を望む?

HUNTER×HUNTER No.287『現状』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 51 号)

護衛軍の三人は、三者三様に「王を護る」ために戦っている。だが、行動の思考もバラバラだ。それが、最高に面白い。

ボスがいて、部下がいる。部下たちは敵からボスを守ろうとする──誰でも書けそうなシナリオだ。だいたい、ボスとか王・暴君・魔王──そう聞いただけで、人柄から容姿まで想像ができてしまう。あの傑作である『DEATH NOTE』ですら、「新世界の神」を名乗る人物は、よくあるイメージ通りだ。

しかし、『H×H』は ありきたりのボスキャラを出さなかった。直属の兵隊も同様にユニークである。

いや──王とネフェルピトー・シャウアプフ・モントゥトゥユピーは、当初は典型的なモンスタだった。人間ではないため、読者からは想像を絶する言動をしているのも当然──そういった存在だったのだ。

それがいつの間にか、彼らはヒトに近くなっている。これは作者の想定内だろうか。おそらく、描いているうちに進路を変更したのではないか。そうでなければ、とっくに「ゴンたちはワルモノを退治しました。めでたしめでたし」で終わっているだろう。

そんなアリガチなマンガではなくて、この貴重な作品に出会えて良かった。

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HUNTER×HUNTER #286『本体』 悲しげなキルアと危険なゴン

HUNTER×HUNTER No.285『本体』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 50 号)

今回の後半も見どころが多い。

──と、毎回書いている気がする。見どころしかないようにも思う。たまには「おっと、ここの描写はおかしいぜ、冨樫サンよぉぉ!」と言ってみたいものだ。ウソ。

いま思ったけど、今回のどの場面が一番好きかによって、その人が本作品に何を求めているのかが分かる。可愛らしいシャウアプフの姿か、心理戦の説明か。あるいは、今後の伏線を見つけることに力を入れたり、切ない描写に心を動かされる人もいるだろう。

自分は、主人公の危うさが好きだ。ヘタをすると、作品の世界をすべて壊しかねない。それは、作者にも言えることか……。

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HUNTER×HUNTER #286『本体』 プフの弱点

HUNTER×HUNTER No.285『本体』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 50 号)

ネタバレとは何だろうか。

いつのころからか、このブログでジャンプマンガの感想を書く際に、あらすじを書くようになった。あとから自分で読み直したときに、どの場面の感想かが分かりやすくするためだ。訪問者に対する配慮でもある。まぁ──何について語っているのか、自分ですら分かりにくい文章なのが、一番の問題だ。

しかし、森博嗣さんがネタバレについて語るのを読むたびに、ファンの自分としては耳と心が痛い。ざっくり調べただけでも、ネタバレについての記事が 4 つも見つかった。

氏によれば、登場人物を紹介するなどの、作品の内容について、読まなければわからない事柄を書くことは、すべてネタバレになる。そうだとすると、「ネタバレなし感想」は書けない。せいぜい「今週も面白かった!」くらいか……。

あまり自分で自分の首を絞めるのも楽しくない。「ただ単にあらすじを書く」ことだけは避けよう。未読の人がこのブログの感想を見ても、本編を読む楽しみをジャマしない書き方を目指す。難しいが、面白そうだ。

さて、サブタイトルが前回は「分身」で今回は「本体」となっている。読んで分かるとおり、ある人物の能力を指している。ようやく、その能力の本質が見えてきた。弱点も一つしかないだろう。そうやって、あからさまな弱みを見せる場合は、何らかのトラップが考えられるが……。

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