HUNTER×HUNTER一覧

HUNTER×HUNTER #300 『保険』 彼女を人間扱いするのはひとり

HUNTER×HUNTER No.300 『保険』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 15 号)

Dundrennan Abbey (by etrusia_uk (Away for a while)) (by etrusia_uk (Away for a while))

今週号の『ヘタッピマンガ研究所R』は、前回と引き続き、冨樫義博先生がゲストです。今回はさらにネーム作りの真髄に迫っている感じで、必見です!

冨樫先生は「ヒーロー戦隊もの」について言及されていますが、これ、どう考えても少年マンガに対する苦言ですよね……。

ポーズ決めてる 主人公に一切 手を出さない敵に 納得がいかなかったん ですよ(……)

敵が自分の能力や 弱点を大事なとこで ベラベラ喋っちゃったり とかね

『ヘタッピマンガ研究所R』 Step17

たとえば、敵の総大将の能力を封じるためだけに生物兵器を作るような小心者なのに、その肝心の兵器をフラフラと出歩かせて、そのあげくに破壊されかける──そんなラスボスは、あり得ないんですよ。少なくともそんな人物は、『H×H』の世界ではタコ(「タコってゆーな!」)にも劣る。

『ヘタッピ』のサイトウ氏は、「ハンター」のキャラは 全員知将の風格という評価をしていました。某マンガに出てくるキャラは、「全員がちしょう」という感じですね……(池や沼が好きそう、という意味ですよー)。

あのマンガ(どれ?)の世界観や人物は好きなのに、そいつがちゃんと 生きてて 自分で判断してる感じがしないのが、どうにもイヤなんです。そうやって「お約束だから」と逃げて損しているマンガは、たくさんありそうですね……。

続きを読む


HUNTER×HUNTER #299 『再生』 我が子を抱く母のように

HUNTER×HUNTER No.299 『再生』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 14 号)

At Peace (by Vermin Inc) (by Vermin Inc)

いやはや、今週号はスゴかった!

あまりにもスゴすぎて、「作者はくる──クレイジィになったのかと心配しました」(英語だと許される不思議!)とか「少年誌に載せる内容ではない」という感想をウェブ上で見かけたほどです。

HAHAHA! 何をおっしゃる! 昔からこうですよ!(最近の読者は『レベルE』を知らんのだろうな)きっと作者は、心の底から楽しみながら、ペンを走らせたことでしょうね。

ますます、「キメラアント編」がどう終わるのか、ますます分からなくなってきました。すでに終わっているような、これから始まるような……。今回、「新しく生まれた生命」がどう動くのかが見どころですね。

続きを読む


HUNTER×HUNTER #298 『薔薇』 人を呪わば穴 512 万

HUNTER×HUNTER No.298 『薔薇』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 13 号)

Pamper Yourself (by incurable_hippie) (by incurable_hippie)

今週号は、ちょっと残念な展開でした。──自分で言うのも何ですが、こう書くのは珍しいですよね。いつもは大☆絶☆賛なのに。

今回の展開をじっくりと振り返ると、「最初からそうしろよ!」と思ってしまいました。いままでのアレコレは、いったいなんだったんだ、と。

でも、初回に読むときには、そんなことはミジンも思わないんですよ。「──え? えええー !?」の連続です。コマを進めるたびに不安がつのるし、ページをめくるのがドキドキする。

そして、一度読み終わって、何度も何度も読み返すと、ようやく「──まてよ?」と疑問がわいてくるわけです。よく考えたらオカシイぞ、と気付いてしまった。

最初は熱中していて気がつかなかったことが、ふとしたキッカケで冷静に考えると、「どうしてこうなった!?」と思ってしまう。──あ、これ、恋と同じだ。

続きを読む


HUNTER×HUNTER #297 『最後』 零・一個・百式観音・千の拳

HUNTER×HUNTER No.297 『最後』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 12 号)

Japanese Zero (by Telstar Logistics) (by Telstar Logistics)

戦闘シーン(やエロい描写)で「花が散る」という表現があります。これって、花にそれなりの意味(花言葉など)を持たせて、描かれているのでしょうか? 花に詳しい人からすると、「ここでこの花を出すのはヒドイ!」ということがありそう。

たとえ詳しくないジャンルでも、作家は詳しく描かないと、ヒドい目にあうことがあります。世界一腕の立つ殺し屋さんとか……。

世界一腕の立つ殺し屋のまとめ

自分の場合はカメラが大好きなので、「状況にあったカメラの選択と持ち方」をしていないと、かなり違和感がありますね。

たとえば、「一眼カメラの両脇を包むように握る」なんて、カメラ好きにはあり得ない! 普通、左手はレンズの下に来ます。左手でカメラの重みを支えるのですね。──まぁ、天下のジャンプで、そんなカメラの持ち方をする主人公なんて、載るわけないですケド。

(ヒント: 今週号からの新連載)

続きを読む


HUNTER×HUNTER #296 『記憶』 もう一度会いたい人

HUNTER×HUNTER No.296 『記憶』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

Millie (by oskay) (by oskay)

今週号の『ヘタッピマンガ研究所R』は、前回に引き続き、「冨樫先生へ突撃取材 !!」でした。前回はスルーしてしまいましたが、面白いことがたくさん描かれています。

──ただ、あまりにも冨樫先生ご本人に焦点を当てた内容で、マンガを上達したい人向けの内容ではなかったような……。ファンにはウレシイですケド。

後半に出てくる、話作りのために短編小説をたくさん読んだ、という話がタメになりました。そこから話を広げるにはどうするか、と考えながら短編を読んだそうです。たしかにこれは、メチャメチャ話を作る力が付きそう!

短編小説は、文字数がすくないから書くのが簡単──と思っている人はいませんか? それは認識が甘い! 実際には、長編小説と同じくらいに内容が詰まっていないと、面白い話にはなりません。

短編とは、長編が書けるネタで書く短い作品だと思う。

森博嗣のミステリィ工作室』 p.239

そう、なぜ『H×H』がこんなにも面白いのかというと、短いページ数に内容がギュッと圧縮されているからです。1 ページ目を読んでいるときには、まるで後半の展開が予想できない。読み終わったあとの充実感も、ほかのマンガと比べて大きいです。

──どこぞの、次回の展開が丸見えなマンガとは、大きな違いですね。どのマンガかは書かないけれど、「やったか !?」なんて言われても、「はいはい、幻術幻術」というのが小学生でも分かる……だと…… !?

続きを読む


HUNTER×HUNTER #295 『決意』 それぞれの意思

HUNTER×HUNTER No.295 『決意』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 10 号)

Cooks in 10 Minutes (by Timothy Valentine) (by Timothy Valentine)

今週号の『H×H』は、センターカラーから始まりました。

前回のパームを見て、好感度うなぎ上りな読者が 8 割以上です(asiamoth 脳内調査)。──それなのに、今回の表紙を見ると「ラスボスは──パーム!」みたいな感じ。あるいは、『レベルE』のバk──王子のように見えました。

たしかに、パームは異形の者となってしまいましたが、なぜここにきて、こんなにもオドロオドロしく描くのでしょうか。もしかして、前回で見せた「めでたしめでたし」な展開から、まだ二転三転させるつもりなのでは……。

本当に、この作者だけは、油断できません。

続きを読む


HUNTER×HUNTER #294 『決壊』 限界・破壊・堺

HUNTER×HUNTER No.294 『決壊』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 09 号)

パームの脳内イメージ - 脳内メーカー (by asiamoth) (by asiamoth)

調べ物のためには Wikipedia が欠かせません。しかし、たまにビックリするようなウソが書いてるから、注意が必要です。

『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)(……)略称は『H×H』、『ハンター』、『ハン・ハン』。

HUNTER×HUNTER – Wikipedia

──『ハン・ハン』 !? いやいや、誰もそんな呼び方してませんけど !!!?

参考: “ハン・ハン” – Google 検索

続きを読む


HUNTER×HUNTER #293 『変貌』 彼女の殺意

HUNTER×HUNTER No.293 『変貌』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 08 号)

black widow (by dotpolka) (by dotpolka)

先週号のアオリ文を見てみましょう。

ネテロが生み出した 最終奥義……次号炸裂 !!

週刊少年ジャンプ 2010 年 07 号

──炸裂してねえええェぇeee!!!1

これはもしかして、先週号を作っていた時点(2-3 週間くらい前?)では、先の展開を担当者は知らなかったのでは。ということは、現在の『H×H』は、ストックなしで本当に「連載」をしているのかもしれない。

ら、来週も載っているのかなぁ……(期待よりも不安のほうが大きい)。

続きを読む


HUNTER×HUNTER #292 『思惑』 王の誉め言葉

HUNTER×HUNTER No.292 『思惑』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 07 号)

There's a hole in my pants! (by elvis_payne) (by elvis_payne)

今週号も、概要を書くと 3 行・100 文字でまとまりそうな内容でした。「ネテロと王の戦いは続いている」でもいいくらいです。それでも面白い! 何だこれは!!

冨樫義博というマンガ家をひと言で言うと、「圧倒的にマンガがうまい」ですね。

この作者は、何でもないことを強烈に面白く描いたり、とんでもないことをアッサリと描いたり、緩急の付け方・コマの使い方が上手なのです。

冨樫先生に対して「(原稿を落とすくらいなら)原作をやればいいのに」という、皮肉めいた批判モドキをよく見かけますが、「3 年 ROM ってろ!」ですね。3 年後も、まだネテロと王が戦っていそうだけど……。

続きを読む


HUNTER×HUNTER #291 『自問』 武の極み・出会いへの感謝

HUNTER×HUNTER No.291 『自問』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 05・06 合併号)

Dance of Love (by Kjunstorm) (by Kjunstorm)

ようやく、やっと、ついに、『H×H』が再開されました!

非常に気になることは、今回は「10 週間限定の再開」とは書かれていないことです。これは、「10 週と言わず、ずっと連載が続く」のか、それとも「10 週分も持たない」のか、期待と不安でドキドキする。

それと、アオリ文で最後にして最大の戦い! などと書いてあります。これまた、「たんにラスボスとの戦いが始まった」のか、「この作品の最後」なのか……。

新春なので、明るく考えましょう! たとえば、あとン年後のサードインパクトが起こる時にも、まだまだ『ハンター』の連載は続いている! とか(ただし、まだ No.300 付近)。

続きを読む