バクマン。 #74-1 「同級生と闘争心」 冷たい服部と寝てないエイジ

『バクマン。』 74 ページ 「同級生と闘争心」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 12 号)

single's awareness day (by *sean) (by *sean)

いつも超高速で時間が流れている『バクマン。』だから、てっきり、もう『タント』の連載が始まっているのかと思いました。そうしたら、まだ新年会の途中です。これ以上、何を描くことがあるんだ?

この会場ではとくに新キャラの登場もないし、ジャンプの二次会はジャンプでは(大人の事情で)描けないし、面白いことは終わったんじゃないの?

──そんなことを考えていたら、エイジが決めてくれました! いやはや、『バクマン。』はエイジを中心に回っています。まだキモチがフワフワしている亜城木夢叶は、エイジに追いつけるのか?

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HUNTER×HUNTER #296 『記憶』 もう一度会いたい人

HUNTER×HUNTER No.296 『記憶』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

Millie (by oskay) (by oskay)

今週号の『ヘタッピマンガ研究所R』は、前回に引き続き、「冨樫先生へ突撃取材 !!」でした。前回はスルーしてしまいましたが、面白いことがたくさん描かれています。

──ただ、あまりにも冨樫先生ご本人に焦点を当てた内容で、マンガを上達したい人向けの内容ではなかったような……。ファンにはウレシイですケド。

後半に出てくる、話作りのために短編小説をたくさん読んだ、という話がタメになりました。そこから話を広げるにはどうするか、と考えながら短編を読んだそうです。たしかにこれは、メチャメチャ話を作る力が付きそう!

短編小説は、文字数がすくないから書くのが簡単──と思っている人はいませんか? それは認識が甘い! 実際には、長編小説と同じくらいに内容が詰まっていないと、面白い話にはなりません。

短編とは、長編が書けるネタで書く短い作品だと思う。

森博嗣のミステリィ工作室』 p.239

そう、なぜ『H×H』がこんなにも面白いのかというと、短いページ数に内容がギュッと圧縮されているからです。1 ページ目を読んでいるときには、まるで後半の展開が予想できない。読み終わったあとの充実感も、ほかのマンガと比べて大きいです。

──どこぞの、次回の展開が丸見えなマンガとは、大きな違いですね。どのマンガかは書かないけれど、「やったか !?」なんて言われても、「はいはい、幻術幻術」というのが小学生でも分かる……だと…… !?

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バクマン。 #73-4 「縁と星」 おニャン子と星一徹

『バクマン。』 73 ページ 「縁と星」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

飴 / candy (by yomi955) (by yomi955)

『バクマン。』の世界では、ナイアガラの滝のごとく、時間が豪快に流れていきます。気がつくと、サイコーとシュージンたちも、80 過ぎになっているかもしれません。

いちおうは恋愛話が出てくるのに、クリスマスもヨウシャなくぶっ飛ばす! 硬派な作風でもあるので、軟弱なイベントごとなど切り捨てる。

そんなわけで、初参加の時には詳しく描いていた新年会も、アッサリさっぱりと過ぎ去っていきました──。

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バクマン。 #73-3 「縁と星」 仇と蛙

『バクマン。』 73 ページ 「縁と星」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

my Super Cub and an alley cat (by cotaro70s) (by cotaro70s)

最近は、インターネットで絵を公開している人が多いです。どんなに絵が上手い方でも 所詮 井の中の蛙であることを思い知る。

そういえば、『ヘタッピマンガ研究所R』の中で、ネットで見つけたベラボウに絵がウマいシロウトを見て村田雄介先生がヘコむ、という場面がありました。[pixiv(ピクシブ)] を見ると、何の野心も持たず無邪気で楽しそうに、プロ以上のイラストを描く人がいますからね……。

いまの時代に川口たろう先生が生きていたら、はたしてマンガ家を目指していただろうか……。ガモ──大場つぐみ先生みたいに、原作者の道を選んだかもしれません。

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バクマン。 #73-2 「縁と星」 レッツゴーとピエロ

『バクマン。』 73 ページ 「縁と星」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

Kiss ~ While Your Lips Are Still Red (by TW Collins) (by TW Collins)

今回の感想の範囲でも、見吉のお父さんが出てきます。というか、今週は「見吉パパの回」と言ってもいいくらいでした。なにしろ、組手したいと書いて「かたりたい」と読ませる、渋いオヤジです!

──たぶん、来週からはもう出てこなくなりそうですケド(真城家のおじいちゃんと同じく)……。

おそらく、作者の 2 人は、こういう「オヤジキャラ」が描きたいのでしょう。佐々木編集長あたりを見ると、なんだかいつもイキイキと描かれている気がします。少年誌である以上、少年少女たちが話の中心になるのですが、「たまにはオッチャンが描きたい!」と思うのでしょう。

主人公コンビが不在のまま話が進むことが多くなってきたので、いつか、「30 歳以上の人物だけが出る回」がありそうですね(そうか?)。『BLEACH』には、そんな話がたくさんあるはず(ヒント: 死神たちの年齢)。

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バクマン。 #73-1 「縁と星」 幼馴染みと根性試し

『バクマン。』 73 ページ 「縁と星」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 11 号)

Karate Kids (by babasu) (by babasu)

今回はひとコマ目からビックリです。少年誌でできちゃったて!

──と一瞬思いましたが、ナニをすればデキル(できてしまう)のかは、早いうちに子どもに教えておいたほうがいいかもしれませんね。子どもを育てるのにどれだけお父さん・お母さんが苦労しているか、みっちりと教えたほうが良いでしょう。

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『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦 – 日々是なむなむ!

『夜は短し歩けよ乙女』

Daruma-4 (by KO-ROCK) (by KO-ROCK)

大切なおともだちから、小説をお借りしました。──そう、こんな(どんな?)自分にも、大事な大事なトモダチがいるんですね。自分でビックリです。

同じような事が一年ほど前にもあって、その時にも森見登美彦さんの本を借りました。

『有頂天家族』 森見登美彦 – タヌキ鍋すら恐れず面白く生きよ : 亜細亜ノ蛾

前に読んだ『有頂天家族』はジャンル分けがむずかしくて──うーん、「動物が主人公のドタバタ日常冒険活劇」、かな?(何だそりゃ)

『夜は──』は簡単で、「恋愛小説」と言って間違いではないでしょう。この作者のことですから、もちろん、ヒトスジナワではいきませんが……。

上で名前を出した 2 つの物語は、それぞれフンイキが異なります。ところが、読後のスッキリ感は同じでした。「世の中にはオモシロオカシイことがある──それを見つけに行こう!」と思ったのです。良い本を読むと、行動を起こしたくなる。

ああ、この本に出会えて良かった! 未読の方は、ぜひどうぞ。

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HUNTER×HUNTER #295 『決意』 それぞれの意思

HUNTER×HUNTER No.295 『決意』 (週刊少年ジャンプ 2010 年 10 号)

Cooks in 10 Minutes (by Timothy Valentine) (by Timothy Valentine)

今週号の『H×H』は、センターカラーから始まりました。

前回のパームを見て、好感度うなぎ上りな読者が 8 割以上です(asiamoth 脳内調査)。──それなのに、今回の表紙を見ると「ラスボスは──パーム!」みたいな感じ。あるいは、『レベルE』のバk──王子のように見えました。

たしかに、パームは異形の者となってしまいましたが、なぜここにきて、こんなにもオドロオドロしく描くのでしょうか。もしかして、前回で見せた「めでたしめでたし」な展開から、まだ二転三転させるつもりなのでは……。

本当に、この作者だけは、油断できません。

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バクマン。 #72-4 「文句と一喝」 負け惜しみとレッカー移動

『バクマン。』 72 ページ 「文句と一喝」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 10 号)

Matchbox Real Working Rigs Wrecker (by DioMakr) (by DioMakr)

オノレの邪悪な願いを早くかなえるために、平丸は乾杯しようとしています。

あれ? 平丸はご自慢のポルシェを運転してきたはずなのに、飲酒運転ですか……? ジャンプ誌上でまた、謝罪が載るのかよ……(また?)。

──と思って前のページを見てみると、デザインからして、お茶かジュースのペットボトルのようです。ああ、良かった良かった(ペットボトル入りの焼酎とかあるよね)。

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バクマン。 #72-3 「文句と一喝」 ティファニーとハゥドユドー

『バクマン。』 72 ページ 「文句と一喝」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 10 号)

Audrey Hapburn (by Marco Nunes) (by Marco Nunes)

今回の連載会議で、真っ先に「MONEYS」の正体を見抜くなど、吉田の鋭さには定評があります。作者と読者だけに分かるメタなことですが、『バクマン。』全体の話の流れも、吉田は正しく見ている。エイジと吉田は、『バクマン。』の水先案内人です。

そんな吉田が、平丸と一緒にいるときだけは、黒い。なぜだろう?

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