小畑健一覧

バクマン。 #93-3 「中央と最強」 モータースポーツと言い出しっぺ

『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)

no motorbikes #4291 (by Nemo's great uncle)
(バイクよりも強いモノ)

「ジャンプ」を読み始めて、はや 20 年以上になります。自分の人生の半分は、「ジャンプ」でできている──と言っても、過言でしょう(え?)。

その間に、繰り返し繰り返し出てくるネタは──、「ジャンプ」の編集者は、キャバクラが好きという歴然たる事実です。

「ジャンプ」の半分は、キャバクラでできている。

そう言っても、過言ではない(断言)。

ところが、不思議なことに、「キャバクラ好きのマンガ家」というネタは、あまり見かけません。マンガ家さんたちは、

「編集者は売っても同業者は売らず」

という暗黙のルールを守っているのでしょう。読者──ファンが、マンガ家を見る目も変わりそうだし……。

そうやって考えていくと、登場人物たちが平気でキャバクラに通い、さらには主人公(パー子)と身内がキャバ嬢という──、

銀魂』は突き抜けている……!

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バクマン。 #93-2 「中央と最強」 亜城木夢叶の味方と『正義の三肩』

『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)

Anpanman アンパンマン (by What What)
(正義の味方は──食料品)

港浦と岩瀬との関係は、ちょっとアヤシイな──と以前から思っていました。なんとなく、福田と蒼樹を思い出します。

ツンツンした気の強いオンナと、包容力のあるオトコとのやり取りは、定番のストーリィですね。『ドラゴンボール』の「孫くん」とブルマも、似たような感じ。

『ドラゴンボール』 – 其之一 「ブルマと孫悟空」からエロさ爆発! : 亜細亜ノ蛾

現実世界では、このようなことは希少で──、

女性にツンとされたら、ほぼ確実に嫌われている

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バクマン。 #93-1 「中央と最強」 積極的と小学生

『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)

新宿駅/Shinjuku Station (by tirol28)
(いつもなら、ひとりで見る風景)

いつものように、今週号の『バクマン。』の感想を 4 回に分けて書きます。今回の感想の範囲では、電車に乗る場面が印象的でした。このマンガらしい、「純」な良いシーンです。

そういえば、この間、電車の中でずっと──イチャイチャしているカップルを見かけました。それがまた微笑ましい──というレベルを遥かに超えた、行きすぎたスキンシップだったんですね。キスはしていないけれど、つねにベッタベタでした。

離れて見ていてもアツアツの──熱すぎるカップルだったから、近くにいた人はたまったモノではない。それは分かりますが──、そのカップルの隣に座っていた女性が、スゴイ顔をしていた。「嫌悪感」が答えのジェスチャを、練習していたのかも。

それにしても──、醜い顔をしていた。

いや、その女性は、整ったお顔をしていたんですよ。せっかく恵まれた容姿をしているのに、わざわざそこまで崩さなくても──と残念な気持ちになりました。ブランド物やエステにつぎ込むお金の何十分の一で、特急券を買えばいいのに

長々と書きましたが、何を言いたいのかというと、サイコーと亜豆をねたむのはやめましょうね……。

嫉妬する人間ほど、醜い生きものはいない。

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バクマン。 #92-4 「意地と決断」 大問題と緊急事態

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

Emergency Off (by Gilbert R.)
(緊急事態を取り消せるボタン──があればいいのに)

DEATH NOTE (13)』を読んで驚いたことに、『DEATH NOTE (7)』での「あのデキゴト」も『DEATH NOTE (12)』での終わり方も、ほぼ初めから作者は決めていたそうです。

この作品でデビューした大場つぐみさんは、なんと才能あふれる人なのでしょう……!

同じ作者が描く『バクマン。』も、きっと先のほうまで展開が決めてあるのでしょうね。

とはいえ──、今となっては「なかったこと」にしたいことも、細かい部分ではいくつか出ているはずです。『走れ! 大発タント』とか、仲井? 中居? という人とか……(細かくない細かくない)。

一番の困ったデキゴトは、新妻エイジの「権限」でしょう。誰よりもマンガを愛する、エイジはそんなこと言わない。これ、いまだに真意が分からないなぁ……。

もし僕が ジャンプで一番人気の 作家になったら 僕が嫌いな マンガをひとつ 終わらせる権限を ください

バクマン。 (2)』 p.46

ところが今回、エイジは「権限」を発動するのです!

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バクマン。 #92-3 「意地と決断」 亜豆の為と私達の夢

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

Disney - Remember... Dreams Come True (3) (Explored) (by Express Monorail)
(「夢の国」にもない夢がある)

マンガに限らず創作の世界では、話が進むにつれて登場人物が増えていく傾向にあります。中には、人気取りのためだけに、キャラクタを乱立させているだけの作品もあったりして……。

登場人物が増えると、「このキャラとこのキャラとの会話が聞きたい」と思うことが多いです。『バクマン。』では、新妻エイジはどのキャラと組み合わせても面白そう。

今回、亜豆とエイジが同じ場面に出てきます。2 人とも異次元の世界に住む住人だけに、会話が成り立つのかどうか心配でしたが──、

──やっぱり、一方通行だった。

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バクマン。 #92-2 「意地と決断」 素直じゃないと煮え切らない

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

100424夕飯:煮物 (by mersy)
(本当に「煮え切った」ら──おいしくない)

「持つべきものは友」という話でした。

『バクマン。』はよく、「マンガ家パート」と「恋愛パート」に分かれる──と言われていますが──、「友情パート」も忘れちゃ困るぜ!

シュージンがサイコーを、カヤが亜豆を、それぞれ温かく見守って力になってきたからこそ、いまの 4 人があるのです。

だって──、サイコーと亜豆は、けっこう他人に冷たいし……(暑中見舞いとか、絶対に出さなさそう)。

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バクマン。 #92-1 「意地と決断」 オーディションとキャリア

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

Some auditions were hotter than others (by darkmatter)
(夢を叶える場所──夢を落とす場所)

今回の『バクマン。』には、作中作である『CROW』が出てきました。

面白いことに、『+NATURAL』のコマを引用する際に、c秋名愛子・新妻エイジ 集英社──とキャプションが入っているのです。

わざわざ架空の作品の著作者まで尊重するなんて、手が込んだギャグだな──と思ったけれど、不正コピーは「ダメ。ゼッタイ。」という強い主張なのかも。

参考: 発売前の「週刊少年ジャンプ」などを撮影してYouTubeで公開していた中学生を逮捕 – GIGAZINE

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バクマン。 #91-4 「票と表」 『北斗の拳』と真の 1 位

『バクマン。』 91 ページ 「票と表」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 30 号)

Hokuto No Ken Raoh et M Vegeta (by Pathien)
(ある意味「ライバル同士」)

ご存じのとおり、『バクマン。』はマンガ家を描いたマンガです。

そのため、メタな視点からの読み方──つまりは、「マンガ家の視線から見た──マンガ業界のバクロ」として読んでいる人も多いでしょう。たしかに、出版業界の暗部を、本作品を通して見ているような気もする。

また、メタと言えば──『バクマン。』自体が、作者自身のサクセス・ストーリィと見る人もいます。作中に出てくる主人公と作者とは、両者とも「原作者と作画」のコンビですからね。

今回は、サイコーとシュージンが、ようやく成功への足がかりをつかんだ──といったシーンが出てきます。これも、なんだか作者と置き換えが可能そうに見えますが──、実際はどうなんだろう……。

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バクマン。 #91-3 「票と表」 赤飯とオモチャ

『バクマン。』 91 ページ 「票と表」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 30 号)

Cooking Lecture: Japanese - 赤飯 (Sekihan) - Azuki Bean Rice
(材料が「あずき」だからサイコーにピッタリ)

昨日の感想を書いた範囲には、終わりに「見開きの 2 ページにまたがったコマ」がありました。このマンガには、非常に珍しい。

さらに言うと、「セリフのないページ」は、ほとんどありません(「38 ページ」で、中井が輝いていたマボロシの回くらい)。いつもいつも──毎ページ毎ページ──、ビッシリとセリフや情報がつまっている。

今回のように、やった…しか言っていないコマや、大きなコマが出てくると、ものすごく目立つ。

それだけに、サイコーたちの喜びが、コマから飛び出して伝わってくる!

同じころ、ライバルたちも──燃えるようなキッカケに出会うのです。主人公とライバルが同じレベルで(インフレ的に)パワーアップしていく──という、バトルマンガでもオナジミの展開ですね。

『バクマン。』は邪道マンガのようでいて、キッチリと王道を歩んでいるのです。

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バクマン。 #91-2 「票と表」 割り込み禁止と 4 時半

『バクマン。』 91 ページ 「票と表」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 30 号)

The Bouquet
(ステキな花のメッセージ)

前回の感想で、しきりに「面白い!」と自分のオススメしていたマンガが──、なんと、今回アッサリと終わってしまいました。

バクマン。 #90-4 「芸術と商品」 道徳的と『完全犯罪党』 : 亜細亜ノ蛾

ええっ !? そんな、終わりそうな──打ち切られそうな要素って、ありましたっけ? 残念だ……。本当に、「次回作に期待」しています。

これでまた、「めだかちゃん大勝利」ですなぁ……。

このように、ジャンプ歴 20 年という自分でも、なかなかマンガの人気は読めません。

今回の『バクマン。』の感想では、亜城木夢叶の新連載・『PCP』(完全犯罪党)の順位を知る場面が出てきます。そう、マンガ家や編集者たちは、アンケートの順位がハッキリと分かるんですよね。

──たとえ、悪い順位でも……。

考えてみると、「ジャンプ」好きにはキツイ状況だけど、いつしか──慣れてしまうのだろうな。

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