小畑健一覧

バクマン。 #100-4 「余裕と落とし穴」 羅歩田くんと田鍋一揆

『バクマン。』 100 ページ 「余裕と落とし穴」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 41 号)

Bella bestia durmiente
(これが──善人と悪人を 嗅ぎ分ける鼻だッ!)

もうすっかり大御所の先生になってきたシュージンが、アシスタントのネームを見てあげました。

このシーンを見て思ったことは──、「人の作品の悪い点を指摘することは、簡単だ」というシンプルなことですね。これには、納得できる人も多いでしょう。普段から、赤の他人が書いたマンガや記事に、文句ばかり言っているのですから……。

ところで、今週号のジャンプから、『エニグマ』という作品が始まりました。まぁ、設定はよくある話で、『未来日記』やら何やら、いろんな作品の名前が浮かぶことでしょう。「ソリッド・シチュエーション」(極限状態)であるため、映画の『SAW』シリーズにも似ている。

意外と「ジャンプ」にはこの手の話がすくないし、絵もまあまあ上手なほうなので、面白くなりそうです。

しかし──、『エニグマ』は「見せ方」が致命的にヘタなんですよ。コマ運びも表情もチグハグだし、セリフがぎこちないし、ところどころ何を言いたいのか分からない。

あと、ヒロインの名前が「しげる」て……(全国の同名さん、ゴメン!)。

──そんなことは、「ジャンプ」読みだったら一読で分かりますよね? 流し読みでも目につく。

だから──、それを指摘して直すのが編集者の仕事でしょう!こんなに編集者が頼りないと、批判ばかりしている人を雇って、「ネーム直し屋」を開業したほうが良いのかも。

たぶん、「ネーム直し屋」に作品を見せた作家の多くは、「ハート壊し屋」に思えるだろうケド……。

続きを読む


バクマン。 #100-3 「余裕と落とし穴」 シチューとブラインドタッチ

『バクマン。』 100 ページ 「余裕と落とし穴」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 41 号)

the sauce
(シチューには──タッチしないほうが良い)

自分の好きな映画・『あげまん』で、「仕事が順調だと、女性関係もうまくいく」といった場面が出てきます。自分もそう思う。

今回出てきた「夜の高木家」(ゴクリ……)のシーンは、『あげまん』の話を思わせます。そうか、シュージンにとってカヤが「あげまん」だったのか。

もしもシュージンと岩瀬が結ばれていたら……。

そ、それはそれで、シアワセでしょうね(棒)。

続きを読む


バクマン。 #100-2 「余裕と落とし穴」 男同士でデートと林間学校

『バクマン。』 100 ページ 「余裕と落とし穴」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 41 号)

2010-05-24_14-28-38_Canon EOS 7D_f3.2_1-80s_iso400_75mm
(こちらは、女同士でデート──なのか?)

サイコーは以前に、週刊連載は 休んじゃ駄目なんだ !! と叫んでいました。また、あこがれのカノジョよりも、マンガの方が 大切とも言っている(『バクマン。 (6)』)。

マンガ家にとって、作品とはそれくらい大事なモノなのですね。だから、簡単には連載を落とさない──ハズ(例外が多すぎるケド……)。

そんなマンガ家を見習って、個人的にツライ出来事がありましたが、何とかコンピュータのキィを叩いてみました。まぁ、このブログのハシ休め程度に、サラッと日記も読んでくださいな。

「かわいそう」は言わないで – 亜細亜ノ蛾 – ダイアリー

続きを読む


バクマン。 #100-1 「余裕と落とし穴」 ファーストキスと落とし穴

『バクマン。』 100 ページ 「余裕と落とし穴」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 41 号)

Kitty Kiss
(ファーストキスの味は──ウソをついてる 『味』だぜ……

ついに、100 話目となりました!

第 1 話目を読んだ瞬間から「これは面白い!」と確信して、ずっと感想を書き続けています。1 日にコーヒー 1 杯分の料金で続けられる保険や、朝 1 杯の飲尿健康法・「一日一殺」(by. ゼノ)──などと同様に、続けてきて良かったと思います。

『バクマン。』は、セクシィ路線へ走ることもなく(「亜豆家の美人親娘、ついに──ヘルメットを脱ぐ」とか)、ヘンな方向性も目指さず(「中ナントカさんの収穫日記」など)、ダレる展開もなく(「シュージン、空島へ行く」……)、いつも面白い!

これからも、ずっと続けて欲しいです。

主人公である亜城木夢叶が立ち向かうべき相手──佐々木編集長を藍染隊長だと思えば、あと 100 年は戦えるでしょう。マンガの世界の「一瞬」は、最低でも 3 週間以上のことですから……。

一瞬 : BLEACH(ブリーチ)のコラ画像まとめ

続きを読む


バクマン。 #99-4 「悔し涙と嬉し涙」 作者が名指しと気が早い

『バクマン。』 99 ページ 「悔し涙と嬉し涙」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 40 号)

fondling flickrspace
(「気」が──速い!)

亜城木夢叶のアシスタント 3 人衆が久しぶりに登場しました。

3 人とも影が薄くなってしまって、なんというか、全員がテンプレートどおりにしか話していない感じ……。

ちなみに、自分は折原一力(おりはら いちりき)の名前をよく忘れます。そんな時には、「イナズマイレブン」でサイト内検索をかけると、一発で出てくる。ひどい話もあったモンだ……。

参考: バクマン。 #74-2 「同級生と闘争心」 折原一力と 2 人の高木 : 亜細亜ノ蛾

折原も、高浜のように伸びる逸材だと思ったんですけどね。森屋や白鳥に置いていかれそうな気がする。

──もしかして、中ナントカさんも、もともとは折原レベルの逸品だったのに、アシスタントを続けるうちに太っていったのでは……。折原、頼む! がんばれ、がんばって~くれ~♪(──あれ、誰か来た?)

続きを読む


バクマン。 #99-3 「悔し涙と嬉し涙」 有名な声優とアニメじゃない

『バクマン。』 99 ページ 「悔し涙と嬉し涙」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 40 号)

ZZ Top at Toyota Park
(もちろん、彼らは──アニメじゃない

世の中には、すくない巻数で終わった名作が多いです。短い話だからこそ、名作になり得たマンガも多いはず。「ジャンプ」では、『レベル E』くらいでしょうか。

『レベル E』を読もうキャンペーン : 亜細亜ノ蛾

ゲームにもマンガにも、妥当な長さがあると思う。それなのに、「どこまでも薄くのばされたカルピス」みたいなマンガが、「売れている作品」と呼ばれたりします。

いまの「ジャンプ」システムやマンガ業界、そして読者の意識に問題がある。「売れたら勝ち」は真ですけど、勝ち以外の価値が見つかると良いですね(シャレではなくて)。

あと、『ジョジョの奇妙な冒険』のシステム(各部ごとに登場人物を入れ替え)を、ほかのマンガ家がマネしないのはなぜでしょうか? スター・システムの成功例も、最近では聞かない気がする。

「カルピスをのばしきったカス」マンガを続けるよりは、上記のシステムを採用したほうが面白い、と個人的には思います……だと…… !?

続きを読む


バクマン。 #99-2 「悔し涙と嬉し涙」 緊急重版とおかわり

『バクマン。』 99 ページ 「悔し涙と嬉し涙」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 40 号)

Coffee Love (FI-20473)
(「お客様、愛に──おかわりはありませんか?」)

今回は、福田真太が描く『ロードレーサー GIRI』の一場面が出てきます。

『GIRI』はわずか 3 コマくらいしか載っていませんが、ちょっと笑ってしまう。というのも、「漆黒のライダースーツ」を着た四つ子のライダたちが、横一列にズラララララ !!! と並んで走っているのです。

──どう見ても『デュラララ !!』ネタじゃねェか!

福田は、マンガ家目指してんなら 新聞くらい目を通せよ! とサイコーをしかったり、『To Loveる』を猛プッシュしたり、けっこう情報通なのかもしれませんね。

続きを読む


バクマン。 #99-1 「悔し涙と嬉し涙」 厳しい条件と裏目

『バクマン。』 99 ページ 「悔し涙と嬉し涙」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 40 号)

Dice
チンチロリン♪──「裏の目」だったら良かったのに!)

最近、寝る前に『バクマン。』を再読しています。すると、面白くて眠れなくなる……。

あらためて読むと、極端なまでに「良いことのあとには、悪いことが起こる」展開が多いことに気がつきます。そのたびに、サイコーとシュージン・カヤあたりが一喜一憂する。

今回のサブタイトルにもありますが、登場人物たちは何度も涙を流してきましたね。──まぁ、だいたい泣くのはシュージンとカヤの仕事ですケド。

凍った血液が流れるサイコーは、あまり泣かない。

続きを読む


バクマン。 #98-4 「握手と手直し」 PARTY!! と平均順位

『バクマン。』 98 ページ 「握手と手直し」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 39 号)

Disney - Holiday Wishes (2) (Explored)
(パーティには──花火が似合う)

今回は、作中作の『PCP』が描かれました。

第 24 話 のラスト 4 ページだけですが、『バクマン。』本編と同じようなクオリティで展開しています。サイコーはもはや、小畑健さんと同じくらいの画力を身につけた──ことになる。

「おじさん」も、あの世から応援しているでしょう。

港浦の感想を見ても分かるとおり、『PCP』はグイグイと画面に引き込まれる──「読まされる」マンガですね。後味の良い『DEATH NOTE』という感じ。

続きを読む


バクマン。 #98-3 「握手と手直し」 絶対負けない! と不動の 4 位

『バクマン。』 98 ページ 「握手と手直し」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 39 号)

Fud? My?? the Wise
(「ワシが 4 位──だと !?」)

今回は、ドン引きしているサイコーが登場しました。

「ジャンプ」マンガの主人公と言えば、自己中心的でワガママで勝手(全部同じ)なキャラクタばかりです。主人公が言うことには、ほかのキャラも(いやいや)したがう。

極端な例で言うと、『HUNTER×HUNTER』に出てくるキルアは、主人公の「ゴンと心中(しんじゅう)する」といった発言をしています。キルアは、文字通り命を投げ出す覚悟で、ずっとゴンの近くにいる。

こういった関係が成り立つためには、2 人の意識に大きなズレがないことが重要です。性格は違っていても問題ないが(むしろ違ったほうが良い)、お互いの向いている方向が異なっていると、いつか関係が壊れてしまう。

今回の『バクマン。』には、爆発しそうなくらいにノリノリのシュージンと、引きまくっているサイコーが出てきます。

はたして 2 人の関係は、大丈夫なのか !?

続きを読む