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『LOVERS』

美しい映画でした! まず映像美が素晴らしいし、主人公たちの生きる姿が優美です。

あらすじ

唐の大中13年、凡庸な皇帝と政治の腐敗から各地に叛乱勢力が台頭。その最大勢力「飛刀門」討伐の命を受けた県の捕吏・劉(アンディ・ラウ)は、前頭目の娘と目される盲目の踊り子・小妹(チャン・ツィイー)を捕える。口を割らない小妹に対し、劉は同僚の捕吏で武芸の達人である金(金城武)とともに、ある計略を謀る。それは身分を偽った金が小妹を救い出し、その信頼を得て飛刀門の拠点に潜入するというものだった。目論見通り、小妹は金との逃避行を開始。劉も金と密通しながら2人の後を追う。だが3人の行く手には、それぞれの思惑と愛憎が絡む宿命の物語が待ち構えていた…。

こんな人におすすめ

週末の夜に恋人同士で見る──という見方がおすすめの映画です。または ひとりで、恋人や片想いの人の顔を思い浮かべながら見るのもいいかもしれません。

三角関係に悩んでいる人は、ちょっと関係を整理してから見たほうが良いでしょう。──というのは(半分だけ)冗談です。

以下、(なるべく)ネタバレなしで紹介しますね。

映像美

序盤に出てくる遊郭でチャン・ツィイーの踊るシーンが、とくに素晴らしかったです。

チャンの踊り自体が素晴らしいのは もちろん、衣装と舞台の色づかいが とんでもなく華々しい。彼女の衣装に使われているピンクが、とても印象的でした。

また、踊るチャンを上から映したシーンは、床に描かれた模様と彼女の衣装との対比が面白く、画面の隅々まで計算された様式美を感じました。

バトルシーン

衣装の美しさばかりではなく、チャンが戦うシーンも必見です。なぜかというと、彼女の役は「盲目である」からです。相手の剣を目で追わずに かわしたり剣で受け流しているという点が驚きでした。

──もちろん、「次はこう斬ってくるから、こうかわして、次にこう動く」と完全に決まっている「演出」であり「演技」ではある。それにしても、見る側にそんなことを感じさせないことが強烈でしたね。

さらに言うと、チャンが完全に盲目役を演じていることが、じつは後半に活きてくる──という展開も楽しめました。

物語

はっきり言って、物語の骨格はありきたりです。古典的と言っても良い。

しかし それだけに、とても なじみやすかったですね。「朝廷」「将軍」なんて単語も日本人──特に時代劇などを見て育った世代の頭に、すんなり入ってきました。

「飛刀門」という(最後の最後まで)耳慣れなかった単語も「ああ、忍者の里みたいなものか」──と理解すると早い。

そして、古典的で解りやすいストーリィ展開なだけに、ちょっとした どんでん返しがある点も楽しかった。

チャンと金城の前に恋敵が現れるのですが、──彼の行動は もの悲しくて、味わい深いです。

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