『シークレット・ウィンドウ』 ジョニー・デップ演技に注目

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『シークレット・ウィンドウ』

レンタルビデオ(というか DVD)店に行くと必ず見るのが「サスペンス」の棚。自分の好きな映画の大半はここにあります。よく見ると、レンタル店のコーナ分けはものすごく大ざっぱ(「韓流」コーナとか)ですが──。

『シークレット・ウィンドウ』はどちらかというとホラーかもしれませんが(スティーヴン・キング原作だし)、サスペンスものとして見ることもできます。実際、近所のレンタル店では「サスペンス」の棚にありました。

ジョニー・デップ主演のサスペンス、というのが珍しく、面白そうだったので見てみました。見てみると、主演者 4 人が、それぞれイヤなところだらけで面白い(笑)

シークレット ウインドウ – allcinema

シークレット ウインドウ – Wikipedia

photo

シークレット・ウインドウ コレクターズ・エディション
ジョニー・デップ スティーヴン・キング デビッド・コープ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-04-22

ネバーランド チャーリーとチョコレート工場 特別版 ナインスゲート デラックス版 エド・ウッド ドンファン

by G-Tools , 2007/07/12

ジョニー・デップの演技

主人公を演じた、ジョニー・デップのナイーブな演技が良かったですね。

本作の主人公は、とにかく不幸の連続です。奥さんを寝取られ、(一般的な日本人にはとうてい住めない)豪邸を手放し、唯一の生命線である小説もスランプ。さらに、過去の作品を盗作だと言い張るストーカまで現れ、もう不幸のどん底という感じで可哀想になってきます。

それでもどこかめげていないというか、他人に初めから期待していない、というような演技が上手い。

全身から悲壮感が漂う演技を見て、そういえば、『シザーハンズ』もジョニーだったよな、と改めて思い出しました。あの演技も良かった。

そもそも、自分はどうも「ハンサムな俳優は、演技など二の次」と思いこんでいる節があって、それはどこから来るのか考えると──どうも、「日本のアイドルグループにいるニックネームが片仮名 4 文字の人」が原因ではないかと。

ジョニー・デップ – Wikipedia

オチの見せ方

スランプ中の作家、男女の三角関係、ストーカ──というありがちな材料で、オチもよくあるもの。

しかし、その見せ方が新しいのです。

この手のオチだと、最後にいきなり画面に出し、インパクトを与えて、エンドロールで余韻に浸らせる、という手法が多いです。本作の場合、オチは早めに出して「その後」を描いているのが面白い。"彼"のすがすがしい表情が──恐ろしくて良かったです。