『P2』
身近に潜む恐怖を描いたサスペンス・ホラーです!
ヒロインのレイチェル・ニコルズが素晴らしかった! クリスマスの寒々としたビルの中を、ドレス 1 枚で疾走する! 彼女の巨n ──髪が激しく揺れ動いています!
さらに「18 禁」ということは……?(ごくり……)
彼女だけでも満点を上げたくなる作品で、かの「★前田有一の超映画批評★」でも良い点が付いていました。(おもに男性の)ツボを押さえた良い批評ですね。
要点だけを押さえた構成も好印象でした。
最低限の必要な人物しか出てこないし、舞台もビルの中だけです。その分だけ、ヒロインに集中できて良い。「デラックス幕の内弁当デザート付き」な映画とは大違いだ。
サスペンスとしてのドキドキ感と、ホラーの恐怖感も味わえます。レイチェルを苦しめる男のクレイジィさが突き抜けている!
ホラー好きな恋人と楽しむと最高ですね! 逆に、「ホラーは苦手なの~(カマトトッ」というコと観ると、もっと愉快な思いができるでしょう。──もちろん自分は、ニタニタしながら夜中に独りで観ましたケド。
Reviewer: あじもす @asiamoth,
悲劇のヒロイン?
言ってしまえば、「ヒロインのアンジェラがストーカに監禁される」というだけの内容です。しかし、なにしろ場所がビルだから、さまざまな仕掛けでアンジェラが苦しめられます。
助かって欲しい! (訳: いいぞ、もっとやれ!)
──とはいえアンジェラは、守られる側の か弱い女性でもなかった。あの「18 禁な場面」(上司がダイエットに成功する)よりも、後半の展開が衝撃的です! 途中からジャンルが変わった感じでしたね。
ネタバレだけれど、クエンティン・タランティーノ監督の某映画を思いだします。そう、女性は みんな強かった。
アンジェラを演じたレイチェル・ニコルズは、映画人としての経歴が胸部ほどに厚くありません(セクハラ発言?) とくに「容姿だけ大根役者」というわけでもないし、もっと活躍して欲しいです。
正気と狂気の堺
アンジェラをストーカするトーマスは、ウェス・ベントリーが見事に演じています。彼も あまり有名な俳優ではありませんね。この映画での演技力は買っても損はしないと思う。
ただし、「いつも独りぼっちだった」というトーマスの配役には、ウェス・ベントリーはハンサムすぎる! どう見ても、「週末ごとに違うガール・フレンドとディナを食べる」というタイプですよね。
アンジェラにフォークを突き刺されてもキレなかったことには感心したけれど、やっぱり性格異常者らしく、後半のトーマスは活き活きとプレイ楽しんでいました。
やはり この性格ではカノジョが できないか──と見せかけて(?)、彼のような殿方が お好きな姫君も多いのでは?
ようするに、トーマスくんは惚れた相手が悪かった。
S 極と S 極は、反発し合うしかないのです。
おわりに
Wikipedia に専門のページがない──という輝かしい知名度の作品でした。おもしろいのに!
そしてタイトルの直球さがアメリカ映画らしい──というか、「P2」という名の作品が多すぎますね。「週刊少年ジャンプ」読者としては、『P2!』が忘れがたい!