『P2』は傑作サスペンス・ホラー! 自分が被害者になり得る恐怖を味わえる!

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P2

Fire Lane - (Explored) 明るく燃える街灯よ──ビルの階下へ届け

身近に潜む恐怖を描いたサスペンス・ホラーです!

ヒロインのレイチェル・ニコルズが素晴らしかった! クリスマスの寒々としたビルの中を、ドレス 1 枚で疾走する! 彼女の巨n ──髪が激しく揺れ動いています

さらに「18 禁」ということは……?(ごくり……)

彼女だけでも満点を上げたくなる作品で、かの「★前田有一の超映画批評★」でも良い点が付いていました。(おもに男性の)ツボを押さえた良い批評ですね。

超映画批評『P2』70点(100点満点中)


要点だけを押さえた構成も好印象でした。

最低限の必要な人物しか出てこないし、舞台もビルの中だけです。その分だけ、ヒロインに集中できて良い。「デラックス幕の内弁当デザート付き」な映画とは大違いだ。

サスペンスとしてのドキドキ感と、ホラーの恐怖感も味わえます。レイチェルを苦しめる男のクレイジィさが突き抜けている!

ホラー好きな恋人と楽しむと最高ですね! 逆に、「ホラーは苦手なの~(カマトトッ」というコと観ると、もっと愉快な思いができるでしょう。──もちろん自分は、ニタニタしながら夜中に独りで観ましたケド。

悲劇のヒロイン?

言ってしまえば、「ヒロインのアンジェラがストーカに監禁される」というだけの内容です。しかし、なにしろ場所がビルだから、さまざまな仕掛けでアンジェラが苦しめられます。

助かって欲しい! (訳: いいぞ、もっとやれ!)

──とはいえアンジェラは、守られる側の か弱い女性でもなかった。あの「18 禁な場面」(上司がダイエットに成功する)よりも、後半の展開が衝撃的です! 途中からジャンルが変わった感じでしたね。

ネタバレだけれど、クエンティン・タランティーノ監督の某映画を思いだします。そう、女性は みんな強かった。


アンジェラを演じたレイチェル・ニコルズは、映画人としての経歴が胸部ほどに厚くありません(セクハラ発言?) とくに「容姿だけ大根役者」というわけでもないし、もっと活躍して欲しいです。

レイチェル・ニコルズ – Wikipedia

正気と狂気の堺

アンジェラをストーカするトーマスは、ウェス・ベントリーが見事に演じています。彼も あまり有名な俳優ではありませんね。この映画での演技力は買っても損はしないと思う。

ウェス・ベントリー – Wikipedia

ただし、「いつも独りぼっちだった」というトーマスの配役には、ウェス・ベントリーはハンサムすぎる! どう見ても、「週末ごとに違うガール・フレンドとディナを食べる」というタイプですよね。


アンジェラにフォークを突き刺されてもキレなかったことには感心したけれど、やっぱり性格異常者らしく、後半のトーマスは活き活きとプレイ楽しんでいました。

やはり この性格ではカノジョが できないか──と見せかけて(?)、彼のような殿方が お好きな姫君も多いのでは?

ようするに、トーマスくんは惚れた相手が悪かった

S 極と S 極は、反発し合うしかないのです。

おわりに

Wikipedia に専門のページがない──という輝かしい知名度の作品でした。おもしろいのに!

P2 (曖昧さ回避) – Wikipedia

そしてタイトルの直球さがアメリカ映画らしい──というか、「P2」という名の作品が多すぎますね。「週刊少年ジャンプ」読者としては、『P2!』が忘れがたい!