『フォーン・ブース』
サスペンス・ファン、ミステリィ(mystery)・ファンに、ぜひとも見て欲しい大傑作です!
とはいえ、まぁ、世の中にはいろんな人がいるので──。この映画を「つまらない」とか「先が読める」という人もいるでしょう。そういう方はこの先、このサイトを見ていても、得られるものはないと思います。
──と、それくらい、大好きな映画です。『SAW』や『セブン』が好きな人は、絶対に気に入るはずです。
マンハッタンにある、取り壊し直前の寂れた電話ボックス(telephone booth)が舞台なのですが──、この「(半)密室」の中で、物語のほとんどが進行していきます。
なぜ、主人公は電話ボックスから出られなくなったのか、そして、どうすればこの「危機」を脱することができるのか──。ぜひとも、本編をご覧ください。
主人公を演じたコリン・ファレル(Colin Farrell)の、迫真の演技が見ものです。
- フォーン・ブース
- コリン・ファレル キーファー・サザーランド ラダ・ミッチェル
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007-03-23
- 楽天ブックス: フォーン・ブース
by G-Tools , 2007/11/08
コリン・ファレル
以前紹介した『マイアミ・バイス』とは、全く違う雰囲気のコリン・ファレルに驚きました。
『マイアミ・バイス』 リアルなガン・アクションとラブ・ストーリィ : 亜細亜ノ蛾
──とはいえ、「イヤな奴」とか「しぶとい男」というイメージが共通していますね。しかも、そういえば、『マイアミ・バイス』でも任務中に女にちょっかい出していたっけ……。
Wikipedia によると、現在アメリカ映画界で最も有望なハンサムスター
、とのこと。うーん、そうかな? 「女の扱いには慣れている」感じはしますが、ハンサム、なんだろうか……。
それはそれとして。本作品で、自分の中のコリン・ファレルの評価が急上昇しました。というか、自分が評価しなくても、彼が出演した映画はヒット作が多く、賞をいくつも取っているという、本当のスターですね。
緊張感
全編に渡って張り詰めた空気が漂っています。
普通は、映画に限らずどんな作品でも「緩急」を考えて作るものです。ホラー映画だと、ゾンビや怪物、殺人鬼が出る直前、急になんでもない背景を映したりする「あの感じ」ですね。
たとえば、あの『SAW』ですら、いろんな場面をはさんで緊張を解いていましたよね。バス・ルームの二人だけを映すのではなく、「犯人」の様子を観客に見せたりして。
しかし、『フォーン・ブース』は、初めからラスト直前まで、ずっと「緊張」の状態が続きます。これがすごい。よく、一本の映画としてまとめ上げたものです。
たぶん、ネタバレを見ても、この面白さは損なわれません。「犯人は誰?」だけではない、魅力的な脚本です。
この緊張感は、本作品でしか味わえないと思います。ぜひともご覧ください。
主人公の独白
最後のほうの、主人公の独白は必見です。
このシーンは、映画本編ではいくつものカットで構成されています。しかし、じつは、ノー・カットで、コリン・ファレルが一人で叫んでいたのです。
DVD 収録の メイキングでは、カットなしの長回しが見られます。これは絶対に見て欲しいです(そればっかりだけど)。
本編では、やや冗長な部分をカットした分、コンパクトになりながらも、迫力の演技は変わりません。やはりここは、ノーカットで撮ったのが正解ですね。
セリフの内容だけに注目すると、けっこう変な事を言っているのですが、それがいい! こんな状況で、名ゼリフがスラスラと出るわけないですからね。
このシーンだけでも、日本語吹き替え版と英語版と、両方とも聴いて欲しいですね。