アニメ・マンガ一覧

バクマン。 #139-3 「最終話とコメント」 オーロラと最後の勝負

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

18 Aurora Rays
(この世の果てまで──行ってみる?)

今回も、雄二郎は輝いています……! 最近の「アフロ美化運動」は目に余るというか、作者が雄二郎をどこへ持っていこうとしているのか、分かりません。「有終の美を飾る」ということ──なのかな。

新妻エイジは自由にやらせた方が良い──と雄二郎は思っている。しかし、作品のことで建設的な意見を彼が言ったことは、これまでの描写では──なかった気がします。福田の文句を「編集者の模範解答」で ねじ伏せたくらい?

おそらく、それは意図的な演出でしょうね。「雄二郎はテキトーな人物」という位置づけのため、作品について提案する場面・業務的な話などは、カットしてあるはず。毎週、彼とエイジは打合せをしていますからね。

だから、自分のような感想書きは、えんりょせずにアフロたたきに精を出せば良いのです! 「おパンなんとかをチラリする」のキャラクタがいたら、読者はモンモンとする──のと同じだと思う(自己弁護)。

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バクマン。 #139-2 「最終話とコメント」 元素記号と十二支

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

Elemental weights
(高価な順番──ではない)

7 年連載して 1 位で終わる──。長期連載したマンガの閉じ方としては、1 つの理想型ですね。もしかしたら『バクマン。』の作者も、この終わり方を目指しているのかもしれません。

実際の「ジャンプ」でも、長く続いた連載のいくつかが、前半のページに載っている。たぶん、アンケートでも上位でしょう。長年の読者の中には、「無条件で投票する」というファンもいるのかもしれませんね。

ただし、最近になって転落し始めた作品もあります。そろそろ飽きられたから──と見て間違いない。ファンという人種は、「いつでも同じ面白さ」を求めるのに、「いつまでも同じ展開」には飽き飽きなのです。身勝手ですね(人ごと)。

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バクマン。 #139-1 「最終話とコメント」 俺達の夏と完全なる一敗

『バクマン。』 139 ページ 「最終話とコメント」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 31 号)

first day of summer
(夏到来──まずは一杯)

「亜城木夢叶と新妻エイジとの歴史」をサイコーとシュージンが語っています。男が 2 人で過小話に花を咲かせると、なんだか とてつもなく──むなしさを感じる。まぁ、「過去のオンナの話」よりは、1,024 倍は良いけれど。

自分も過去の記事を振り返ってみると──、エイジの名前が初めて出た「5 ページ」では、「新妻エイジ」は今後出てくるのか? なんて書いてあります。「6 ページ」の時点で、すでにエイジのことを、本文には一文字も書いていないという──。

エイジのことは当時、「世の中には才能がある人もいる」ということを示すための、いわば「記号」と思っていました。仮にエイジの描いたマンガが何度も出てきても、本人が登場するなんて、まったく考えていません。

さらには、「新妻エイジ = 女性説!」なんて打ち出していました。いま読むと、恥ずかしい限りです(この答えはウソ。彼は、自分の書いた文章を面白いと思っている。)。

バクマン。 #7 「笑顔と赤面症」 女泣かせのシュージンとミホの親友 : 亜細亜ノ蛾

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『屍鬼』 小野不由美×藤崎竜 11 巻 – ヒトと火と死と

『屍鬼』 – 原作: 小野不由美, 漫画: 藤崎竜

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(炎が焼くのは──罪か罰か)

コミックスの第 11 巻は、「祭りが終わる話」と書いて「祭終話(さいしゅうわ)」が収録されました。──そう、これで外場村の物語も終わりです……。

前巻までの時点で、「誰もが幸せな結末」は あり得ません。それは、第 1 巻の時点で絶望的だった。最後の望みは、お気に入りの登場人物が生き残ること──くらいです。

はたして、最後に残ったのは──?

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 19 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 19 巻 「ラブリーバニーガール」

Blue Blue Tree
(部屋から出てこそ──光を見られる)

第 19 巻は「初めてのこと」が多かったけれど、いつでも この作品らしさを保っていました。

「ジャンプ」で『進撃の巨人』の名前を出す──というタブーを描くのも、この作者らしい。この件は『バクマン。』の感想でネタにしました。よかったら、あわせてお読みください。

バクマン。 #115-3 「記念撮影と教室」 7600 枚 とカミ : 亜細亜ノ蛾

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 19 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 19 巻 「ラブリーバニーガール」

pink men
(棒になっても──男は男)

『スケダン』の第 19 巻は、ものすごく盛りだくさんの内容です! 笑いあり・感動あり・部室でダラダラしゃべる話あり(そればかり?)──、ないのは、早乙女ロマンが大活躍する話くらいでしょうか……。

(このブログでしつこく推している)「修学旅行編」を収録した第 15 巻に迫る勢いが、この巻には込められています。なにしろ、「あの時の続き」がようやく描かれました。長かったな──、これまでも、これからも。その感想は、明日に書きます。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 15 巻 感想・2 : 亜細亜ノ蛾

ところで、『スケダン』という略称だと、まるで女性が中心の団体みたいですが──そのとおりだった。それは生徒会も同じです。表紙を見れば、それも明らかですよね……?

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HUNTER×HUNTER 28 巻 「再生」 小さなバラに奪われたモノ

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.28 「再生」

A nuclear powered nursery rhyme
(そのバラで──すべてがゼロになる)

待ちに待って待ちすぎた『H×H』の 28 巻が発売されました! 宗教画のような表紙からして尋常ではないオーラが出ているけれど──、中身はもっとスゴいぞ……。

「週刊少年ジャンプ」に掲載された内容と、この巻の内容は、まったく同じだと思います(重複したタイトルだけ修正)。すくなくとも自分には、違いが分からなかった。

それでも、届いてから何度も何度も読み返しています。それくらい、面白い!

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バクマン。 #138-4 「迫力とアイディア」 闘志と歴史的瞬間

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

gato agresivo
(戦う意志は──忘れていない!)

『バクマン。』の作中作では、「お色気要素」でテコ入れする──という展開が(ほぼ)ありません。たとえば、『PCP』が票を稼ぐために、不自然なカメラアングルから安之城舞を描くとか……(ごくり……)。

現実世界の「ジャンプ」でも、「死神」が死の世界へ旅だったところを見ると、もうエロティックな絵では読者を釣れないのでしょう。「ジャンプ」の読者は「肉食系」ではない──ということか(肉食系?)。

「ジャンプスクエア」で連載中の『To LOVEる ―とらぶる― ダークネス』が、その手の需要に応えてくれるから、「ジャンプ」本誌では必要がないのかもしれませんね。

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バクマン。 #138-3 「迫力とアイディア」 セピア色と十字架

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

Crossing
(十字の部分に──何かヒントが !?)

「ジャンプ」のマンガには、「おとぼけキャラ」「メガネ男子」「強気な女子」の 3 人組が多すぎる。役割は それぞれの作品で違うけれど、『バクマン。』に『PCP』・『SKET DANCE』・『銀魂』──と盛りだくさんです。

これは今回の『PCP』を読んで(いまごろ)気がつきました。3 人でコンビを組むと、このような役割分担になるのは必然なのでしょうかね?

でも、マンガ(作者)によっては、何人で組ませても、「格好いい男子」「格好いい男子」「格好いい男子」ばかりになりそうな気がするなぁ……。

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バクマン。 #138-2 「迫力とアイディア」 正体状とデジカメ

『バクマン。』 138 ページ 「迫力とアイディア」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 30 号)

pulque - from the agave cactus, but less processed than mezcal
謎の白い液体──その正体とは?)

安之城舞のデザインは、「亜豆 +カヤ」といった感じです。でも、どちらかと言うと、「カヤ成分」が強い。今回のミノルと舞との会話なんて、シュージン・カヤの「夫婦漫才」そのものですよね。

サイコーも、亜豆のイメージで舞を描きたいところだけれど、ついついカヤの表情を参考にしてしまうのでは? おそらく、「かわいらしく描く時は亜豆・怒っている時はカヤ」という描き分けをしていると見た!

たとえば、扉絵で舞を描く時は、絶対に亜豆を意識しているでしょうね、サイコーは。

カヤや舞に怒っている印象が強いのは、彼女たちがツッコミ役(というか世話焼き)だから──という一面もあります。同じような話が、現在絶賛発売中の『SKET DANCE (19)』にも書かれているので、要チェックなう、です【PR】。

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