バクマン。 #93-1 「中央と最強」 積極的と小学生

『バクマン。』 93 ページ 「中央と最強」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 32 号)

新宿駅/Shinjuku Station (by tirol28)
(いつもなら、ひとりで見る風景)

いつものように、今週号の『バクマン。』の感想を 4 回に分けて書きます。今回の感想の範囲では、電車に乗る場面が印象的でした。このマンガらしい、「純」な良いシーンです。

そういえば、この間、電車の中でずっと──イチャイチャしているカップルを見かけました。それがまた微笑ましい──というレベルを遥かに超えた、行きすぎたスキンシップだったんですね。キスはしていないけれど、つねにベッタベタでした。

離れて見ていてもアツアツの──熱すぎるカップルだったから、近くにいた人はたまったモノではない。それは分かりますが──、そのカップルの隣に座っていた女性が、スゴイ顔をしていた。「嫌悪感」が答えのジェスチャを、練習していたのかも。

それにしても──、醜い顔をしていた。

いや、その女性は、整ったお顔をしていたんですよ。せっかく恵まれた容姿をしているのに、わざわざそこまで崩さなくても──と残念な気持ちになりました。ブランド物やエステにつぎ込むお金の何十分の一で、特急券を買えばいいのに

長々と書きましたが、何を言いたいのかというと、サイコーと亜豆をねたむのはやめましょうね……。

嫉妬する人間ほど、醜い生きものはいない。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 「進め! ペロキャンガール」

Golden Lion 2 (by tintinian)
(「オレも女の子の胸に飾られたい!」)

13 巻に引き続き、この巻もヒメコがウルトラ・セクシィです!

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 13 巻 感想・1 : 亜細亜ノ蛾

マンガ的というか、イラストでよくある表現方法ですが──、ヒメコの胸の部分、どんな布地なんだ……(ゴクリ……)。立体裁断になっているか、どこまでも伸びて張り付く素材なんでしょうね。

SKET DANCE (1)』収録の「第 2 話」では、ヒメコは猿に胸をもまれたり、ノーブラで挑発する──というセクシィ要員でした。ちょっと今の『SKET DANCE』からは、考えられないですね。── 14 巻までは。

セクシィ役は誰かに引き継がれることもなく、ヒメコも「面白お姉さん」に徹していました。しかし、その間にもヒメコは「成長」して(どの部分が?)──、

「修学旅行編」で開花する!(しつこいな)

ああ、15 巻が待ち遠しい……。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 14 巻 「進め! ペロキャンガール」

Godiva Chocolats (by !orobodot)
(瓶入りのチョコレートは珍しい──わざと入れない限り)

客室乗務員
「お客様の中で、『修学旅行編』をお持ちの方はいませんかー! 『修学旅行編』を──」
ドクタ・あじもす
「うオッほん。ワシが持っておる」
客室乗務員
「ああ、良かった……! 待ちくたびれて発作を起こしている患者がいまして……」
ドクタ・あじもす
「そりゃイカンな。早くこの『家族風呂で後ろから(ゴクリ……)の巻』を見せるんじゃ!」
客室乗務員
「はい! ──ところで失礼ですが、ドクタ・あじもすさんは、お医者様ですか?」

──いいえ、ただの「ジャンプ博士」です。

ということで(?)、少年マンガの限界にせまった、『SKET DANCE』の「修学旅行編」ですが──、この 14 巻にはまだ収録されていません。うをー、まだかァー!

表現の自由」について、さまざまなことが話し合われる昨今です。マンガ業界ではとくに、暴力的な・あるいは性的な表現について、「自由」の範囲と意味とを──外部の人間から批判されている。

『SKET DANCE』は一見するとおとなしく、なにしろ小学館漫画賞の少年向け部門を受賞した作品です。

それなのに──、「表現の自由」と「少年マンガの限界」に、作者の篠原健太さんは挑戦し続けている。ぱっと見はソボクな優等生に見えて、そのじつは──窮屈で退屈な「枠組み」をぶっ壊そうと目論んでいる革命家なのかも。

ところで、現在の「ジャンプ」に載っているマンガの中で、もっとも「表現の自由」の限界に挑戦しているのは──、

裏表紙の広告・「明光義塾」のダルマ先生だと思う。

学習塾なら個別指導の明光義塾

このご時世・この日本で、ダルマて……。ナンノコッチャ分からん人は、『HUNTER×HUNTER (18)』のゴン対「ボマー」戦を読んで、何となく察してくださいね(火にニトロをそそぐ)。

それに比べたら『SKET DANCE (14)』なんて──、

高校生同士で半殺しにしあったり、発明品で人が死にかけたり、多重人格者が出てきたり──、と平和なモノです(?)。

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バクマン。 #92-4 「意地と決断」 大問題と緊急事態

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

Emergency Off (by Gilbert R.)
(緊急事態を取り消せるボタン──があればいいのに)

DEATH NOTE (13)』を読んで驚いたことに、『DEATH NOTE (7)』での「あのデキゴト」も『DEATH NOTE (12)』での終わり方も、ほぼ初めから作者は決めていたそうです。

この作品でデビューした大場つぐみさんは、なんと才能あふれる人なのでしょう……!

同じ作者が描く『バクマン。』も、きっと先のほうまで展開が決めてあるのでしょうね。

とはいえ──、今となっては「なかったこと」にしたいことも、細かい部分ではいくつか出ているはずです。『走れ! 大発タント』とか、仲井? 中居? という人とか……(細かくない細かくない)。

一番の困ったデキゴトは、新妻エイジの「権限」でしょう。誰よりもマンガを愛する、エイジはそんなこと言わない。これ、いまだに真意が分からないなぁ……。

もし僕が ジャンプで一番人気の 作家になったら 僕が嫌いな マンガをひとつ 終わらせる権限を ください

バクマン。 (2)』 p.46

ところが今回、エイジは「権限」を発動するのです!

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バクマン。 #92-3 「意地と決断」 亜豆の為と私達の夢

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

Disney - Remember... Dreams Come True (3) (Explored) (by Express Monorail)
(「夢の国」にもない夢がある)

マンガに限らず創作の世界では、話が進むにつれて登場人物が増えていく傾向にあります。中には、人気取りのためだけに、キャラクタを乱立させているだけの作品もあったりして……。

登場人物が増えると、「このキャラとこのキャラとの会話が聞きたい」と思うことが多いです。『バクマン。』では、新妻エイジはどのキャラと組み合わせても面白そう。

今回、亜豆とエイジが同じ場面に出てきます。2 人とも異次元の世界に住む住人だけに、会話が成り立つのかどうか心配でしたが──、

──やっぱり、一方通行だった。

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バクマン。 #92-2 「意地と決断」 素直じゃないと煮え切らない

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

100424夕飯:煮物 (by mersy)
(本当に「煮え切った」ら──おいしくない)

「持つべきものは友」という話でした。

『バクマン。』はよく、「マンガ家パート」と「恋愛パート」に分かれる──と言われていますが──、「友情パート」も忘れちゃ困るぜ!

シュージンがサイコーを、カヤが亜豆を、それぞれ温かく見守って力になってきたからこそ、いまの 4 人があるのです。

だって──、サイコーと亜豆は、けっこう他人に冷たいし……(暑中見舞いとか、絶対に出さなさそう)。

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バクマン。 #92-1 「意地と決断」 オーディションとキャリア

『バクマン。』 92 ページ 「意地と決断」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 31 号)

Some auditions were hotter than others (by darkmatter)
(夢を叶える場所──夢を落とす場所)

今回の『バクマン。』には、作中作である『CROW』が出てきました。

面白いことに、『+NATURAL』のコマを引用する際に、c秋名愛子・新妻エイジ 集英社──とキャプションが入っているのです。

わざわざ架空の作品の著作者まで尊重するなんて、手が込んだギャグだな──と思ったけれど、不正コピーは「ダメ。ゼッタイ。」という強い主張なのかも。

参考: 発売前の「週刊少年ジャンプ」などを撮影してYouTubeで公開していた中学生を逮捕 – GIGAZINE

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『脳ミソを哲学する』 筒井康隆 – 科学の扉をツツイたら

『脳ミソを哲学する』 筒井康隆・著

salted fish guts (烏賊の塩辛) #7925 (by Nemo's great uncle)
(脳ミソっぽい──イカ)

ホリプロ所属(!)の小説家・筒井康隆さんが、科学者たちと一対一で対談する──という内容です。

「科学者たち」と乱暴にまとめましたが、動物行動学者もいればイカ学者・解剖学者や評論家もいる。いろんなジャンルの人たちが登場します。

インタビュア役の筒井さんを含めた、10 人が 10 人とも一流の聞き手・話し手のため、快適に読めました。「専門家の話」というと、専門用語ばかりが出てきて分かりにくいのでは──という心配はご無用ですよ。

自分が読んだ文庫版は、1995 年に出版された『脳ミソを哲学する [単行本]』が元になっています。対談の内容は、ほぼそのままのハズ。

それにもかかわらず、本書には次の一文が出てきました。

ところで、いま、若者の科学離れということが言われます。

脳ミソを哲学する (講談社プラスアルファ文庫) [文庫]』 p.21

おお、これぞ、最近になって言われている、「若者の○○離れ」ではないですか! なんという、時代を先取りした書籍でしょう……!

ということではなく──、これはただ単に、

マスコミは、いつまでも同じことを言っている

と受け取るべきでしょう。やれやれだぜ……。

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バクマン。 #91-4 「票と表」 『北斗の拳』と真の 1 位

『バクマン。』 91 ページ 「票と表」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 30 号)

Hokuto No Ken Raoh et M Vegeta (by Pathien)
(ある意味「ライバル同士」)

ご存じのとおり、『バクマン。』はマンガ家を描いたマンガです。

そのため、メタな視点からの読み方──つまりは、「マンガ家の視線から見た──マンガ業界のバクロ」として読んでいる人も多いでしょう。たしかに、出版業界の暗部を、本作品を通して見ているような気もする。

また、メタと言えば──『バクマン。』自体が、作者自身のサクセス・ストーリィと見る人もいます。作中に出てくる主人公と作者とは、両者とも「原作者と作画」のコンビですからね。

今回は、サイコーとシュージンが、ようやく成功への足がかりをつかんだ──といったシーンが出てきます。これも、なんだか作者と置き換えが可能そうに見えますが──、実際はどうなんだろう……。

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バクマン。 #91-3 「票と表」 赤飯とオモチャ

『バクマン。』 91 ページ 「票と表」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 30 号)

Cooking Lecture: Japanese - 赤飯 (Sekihan) - Azuki Bean Rice
(材料が「あずき」だからサイコーにピッタリ)

昨日の感想を書いた範囲には、終わりに「見開きの 2 ページにまたがったコマ」がありました。このマンガには、非常に珍しい。

さらに言うと、「セリフのないページ」は、ほとんどありません(「38 ページ」で、中井が輝いていたマボロシの回くらい)。いつもいつも──毎ページ毎ページ──、ビッシリとセリフや情報がつまっている。

今回のように、やった…しか言っていないコマや、大きなコマが出てくると、ものすごく目立つ。

それだけに、サイコーたちの喜びが、コマから飛び出して伝わってくる!

同じころ、ライバルたちも──燃えるようなキッカケに出会うのです。主人公とライバルが同じレベルで(インフレ的に)パワーアップしていく──という、バトルマンガでもオナジミの展開ですね。

『バクマン。』は邪道マンガのようでいて、キッチリと王道を歩んでいるのです。

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