バクマン。 #164-1 「決定と歓喜」 しまりとシナリオ

『バクマン。』 164 ページ 「決定と歓喜」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 09 号)

Ms. Lucyしまりのない顔で愛される──彼女のシナリオ

やわらかい雪のようなカラー扉でした。ここのところ影の薄かった亜豆美保が、中央に大きく描かれています。「ああ そう言えば、こんな顔をしていたよなぁ」──とまでは思わなかったけれど、昨年の初雪を思い出すような懐かしさ。

アニメやゲームなどのメディアから入った人は、「ヒロイン: 亜豆」の存在が大きいはずです。まさか原作のマンガで、これほど彼女の出番がすくないとは、想像できなかったのでは?

各キャラクタがポップな絵柄で浮かんでいて楽しい。亜城木夢叶の 2 人と蒼樹紅は、いつものように仕事中です。表紙ぐらいコタツで くつろいだらいいのに。

机に向かわず遊ぶ平丸一也──は いつものこととして、なぜかラッコではなくパンダの ぬいぐるみを手にしています。蒼樹紅のイメージなのでしょうか。

福田真太は便座に座っている。これは ひどい! 「考える人」みたいなポーズだから、彼の作品にはトイレから生まれたアイデアが多いのかもしれませんね。それは それとして、亜豆の のど元にいるから、彼女に食べられたみたい。

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HUNTER×HUNTER #333 「鳴動」 捻る×寝る×尋ねる

HUNTER×HUNTER No.333 「鳴動」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 09 号)

Have a Heart Desaturated Free Creative Commons手から生まれる──かけがえのない奇跡

パリストンが副会長になったのは、わずか 3 年前でした。意外と最近だけれど、ネテロが「十二支ん」を集めたのは、もっと前だと思うんですよね。かなり以前から「十二支ん」同士の交流も あったように見えます。

とくにジンとチードルとは「10 年来の仲」といった感じで、以前に けしからん妄想までしてしまいました。──どんな女性とでもジンは、「夫婦ゲンカ」みたいな口調になりそうですけどね。

HUNTER×HUNTER #331 「X 日」 この世は閉じられている | 亜細亜ノ蛾

幻影旅団のように欠員が出たところを、パリストンで埋めたのかもしれません。あるいは、「十二支ん」自体は以前から結成していて、いなくなったのは副会長なのかな。

その場合は おそらく、「たまたま」メンバが行方不明になったり、「偶然にも」亡くなったりしたのだろうなぁ……。

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HUNTER×HUNTER 5 巻 「ジン・フリークス」 2 – 想像できない夫婦生活

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.5 「ジン・フリークス」

Easter Pug両親の良いところを受け継いだ──自慢の子

5 巻の後半は、目まぐるしく状況が変化します。そのため、過酷な状況に気がつかない人も多いでしょうね。キルアがどんな状態だったか、もう一度よく思い返してみよう。

マンガや小説・映画など創作の世界では、時間をかけて描写するほど「これは すごい状況だ!」──と読者が思う傾向にある。探偵小説で長々と「謎の解明編」が描かれたり、戦闘中に敵がベラベラと必殺技の解説を始める理由です。

冨樫先生は、そんな小手先のテクニックで引き延ばしたりしない。──本当のところは、飽きっぽい性格だからかもしれないけれど。

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HUNTER×HUNTER 5 巻 「ジン・フリークス」 1 – BONE To Be Wild

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.5 「ジン・フリークス」

Lego bonesいつかその姿になっても──野性的に行こうぜ!

ついにハンター試験が終わりました! ハンター協会にはゴンの父親が待っていて、連載自体も「今まで声援をありがとうございました」──とはならずに、すぐさま次の展開へつないでいます。

コミックスの 5 巻は、「友だちとは・家族とは何か」がテーマだと感じました。そして どちらが重要なのかを考えさせられる。

人と人との関係とは、一種の幻想や物語だと思いますが、けっして語り尽くすことは ありません。いつでも頭の片隅には置いておきたい。

この人生の一大テーマを描くために、主人公のゴンではなくキルアに焦点を合わせたことが面白いですね。友人の闇を描くことで、主役の光が強調されている。

「いやいや、アンケートでキルアが ぶっちぎりだっただけちゃうかー」とか思った──なんて人はいませんか!?(いつもの責任転嫁)

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バクマン。 #163-4 「意思確認と承諾」 よそ見と個人的

『バクマン。』 163 ページ 「意思確認と承諾」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 08 号)

DSCN4215.JPG個人的には──よそ見を誘う看板だと思う

個人の夢のために 作品をつまらなくしたくない。──このサイコーの言葉は、プロとしては正しいけれど、「マンガ好き」には考えさせられる発言でした。

公共の場に作品を発表する以上は、他人の理解を得ることで価値が出る──と自分は考えます。

衆人には理解不能な「芸術作品」でも、何億も出して欲しい人がいれば、それだけの価値がある。たとえ個人販売の同人誌であろうとも、相手が数人でも話は同じです。

つまり作品とは、作者のモノであって作者のモノではない──とも言える。作者が作品を独り占めしたいのであれば、発表しなければいい。新妻エイジは、自分のためだけに多くの作品を描いています。

「価値 = 価格」とは限らないけれど、単位として一番わかりやすい。そもそも「作品の価値は金額では計れないぞ!」と叫ぶ人のほうが、お金にこだわっています。「自分が好きなモノ」と「他人の評価」を混同している。

アニメ化について この問題を考える時期が、亜城木夢叶にも来ましたね。

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バクマン。 #163-3 「意思確認と承諾」 夏頃と了解

『バクマン。』 163 ページ 「意思確認と承諾」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 08 号)

ComicMarket80-0812_024夏ごろの思い出と言えば──これで了解?

コミックス 1-2 巻で終わる「打切り」コースか、ダラダラと続ける「引き延ばし」コースか。「ジャンプ」マンガは この二択しかない──という風潮を断ち切らないと、雑誌そのものの寿命が終わってしまいます。

新妻エイジの『CROW』は、人気絶頂のまま終わるという最高のエンディングを迎えました。亜城木夢叶の『REVERSI』も同じような終わり方が できそうだけれど、はたして どうなるか──。

また、最近は「復活」もブームです。倉庫に何年も寝かせておいた食材を取り出すようなもので、調理の仕方を間違えると(初期)山岡士郎に「こんな出来そこない、食べられないよ」と突っ返される。

自分が何度も読み返す過去の作品と言えば、まっ先に『寄生獣』と『銃夢』の名前を挙げます。これらを復活させると どうなるだろう?

すでに『銃夢』は『銃夢 Last Order』として続編が描かれて、作品としてはリニューアルに成功しました(出版社とアレコレあったけれど)。でも、『寄生獣』は そのままで良い気と思う。

人類の英知──それは、永遠に色あせない作品です。

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バクマン。 #163-2 「意思確認と承諾」 ラジャーと前置き

『バクマン。』 163 ページ 「意思確認と承諾」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 08 号)

7/365 No Leaf Clover...????「ラジャー」に妙な意味はないよ──と前置きする

久しぶりに服部の自宅マンションが出てきました。かの天照大神(アマテラスオオミカミ)も愛用したという冬の神器・コタツとミカンを堪能している。もう 1 つの重要アイテム──もとい家族として、ネコもいて欲しいところですね。

(ちなみに、アマテラスの名前がパッと出てこなくて、「日本最初のヒキコモリ」で検索しました。そういうネタのほうが忘れない。──これってテストや受験に応用できそうだな)

あいかわらず部屋が本で侵食されているけれど、服部の趣味は読書だけなのでしょうかね。マンガが奥さま・本が愛人という感じ。見た目はスポーツマンなんですけどね。

何かの間違い──いや大正解で岩瀬と付き合っていたら、同じコタツに彼女も入っていたでしょう。でも服部はマンガのことばかりを考えて、「家で一緒にいる時くらい私を見て!」と岩瀬が言ったり──する未来は存在しないのかな……。

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バクマン。 #163-1 「意思確認と承諾」 視聴率と深刻な顔

『バクマン。』 163 ページ 「意思確認と承諾」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 08 号)

TV Shows We Used To Watch - BBC Juke Box Jury 1959-672 度と来ない──視聴率なんて気にしない時代

連載の開始から 1 年程度でアニメ化は早い。──これは業界の常識として知られていますが、あまりアニメを観ない自分には不思議です。1 年前に始まった週刊連載のマンガを 1 週間に 1 度アニメにして、どうして追いつくのだろう?

原作よりもアニメの内容を充実させることがプロの仕事では? ──などとシロートが生意気な口をきいたけれど、実際は難しいのでしょうね。

たとえば、逆にアニメからマンガになったハノカゲさんが描く『魔法少女まどか☆マギカは、アニメと同じ全 12 話に収めているけれど、あきらかにページが足りなくて苦労しているな──という感じでした。

ここから考えると、アニメよりもマンガ原作のほうが、1.5 倍か 2 倍くらいの量が必要そうです。ということで結論は、『まど☆マギ』はアニメもマンガも、2 期・3 期が必要ですね!!

“魔法少女まどか☆マギカ” カテゴリィの記事 | 亜細亜ノ蛾

(この記事は『バクマン。』の感想です)

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HUNTER×HUNTER #332 「喝采」 当選よりも尊い友だち

HUNTER×HUNTER No.332 「喝采」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 08 号)

Tauro, Piscis y Cáncer病院を出る全員が──笑顔で いられたら

毎回のように驚きの展開が待っています。ところが、過去の話を読み返してみると、ちゃんと答えへの糸口が見えることも多い。感想を書いていると、どうしてそこを見抜けなかったのか──と思ってばかりです。

ちゃんと今までの展開を頭に入れていれば、今回の話にも自然と つながっていました。だから読解力が高い人には、何もビックリするところがなく普通に読めたでしょうね。そういう人は、匿名の掲示板に何人もいそう(本当かどうかは さておき)。

自分は驚けて良かった!

何度も書いているように、マンガはクイズではないですからね。答えを探るために読むものでも、教訓を得るためのモノでもない。読んで自分が どう思ったか。──それだけが重要です。

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HUNTER×HUNTER 4 巻 「最終試練開始!」 2 – 決闘も運賃も負けない

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.4 「最終試練開始!」

大雀蜂
眠れる森の──蜂

第 4 次試験はゼビル島にて行なわれる「島編」で、No.23 から No.32 まで続いてきました。

──惜しい、あと 1 話でピッタリなのに!(『ふしぎの海のナディア』の「南の島編」は 23~33話だった)。

ただ、ゼビル島はくじら島と似た環境なのに、ゴンが地の利を生かすこともなく、ちょっと物足りなく感じました。

あまり少年マンガで森林が舞台のバトル・マンガを描くのも縁起が悪いから、これくらいでちょうど良いでしょうね(時代が逆だけれど)。

タカヤ -閃武学園激闘伝- #森漫画と呼ばれた理由(わけ) – アンサイクロペディア

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