HUNTER×HUNTER #331 「X 日」 この世は閉じられている

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HUNTER×HUNTER No.331 「X 日」(エックスデー) (週刊少年ジャンプ 2012 年 07 号)

St. Joan in Paris
(聖なる者が栄光を手にする──とは限らない)

レオリオのことを高く評価しているジンが興味深かった。一流のハンターから「伸び代 デケーぞ」と言われるなんて、レオリオの将来は約束されたようなものですね! この 2 人が師弟コンビになったら楽しい。

「ケンカ好きで ふてぶてしい」ジンと「意外と情に厚い」レオリオに「冷静な知将」のクラピカと「腕が立ち残酷な」キルアの 4 人が組んで、ついでに「髪型が似ている」(だけ)のマチも加えたら、まんま「アレ」じゃないですかー!

この際だから、タイトルも変えてしまいましょう。亡くなった同胞の「霊」に縛られているクラピカと、「び」好きなジンがいるから、

──『てんで性悪キューピッド』ということで。

亥×戌 = ?

チードル・ヨークシャーとジン・フリークスは昔から縁があるようです。

この 2 人は深い仲にも見えるから、安直に「ゴンの母親がチードルなのでは?」と思ってしまいました。見た目の年齢が当てにならないことは、ビスケで実証済みですからね。

しかし、いくら何でも自分の子どものことを「息子さん」なんて呼ばないでしょう。某作家でもあるまいし、そんな安易な あと付け設定を盛るくらいなら、もっと意表を突いてくるはずです。たとえば──。

ピヨン:
「あ 私の息子だ~~~」
ゴン:
「えっ」
彼女の策は

パリストンが 何考えてるのか わからない」とチードルは言う。「十二支ん」で 1 番の頭脳と思われている彼女でさえ こんな調子だから、ネズミの意図を見抜いているのはジンだけでしょうね。

どうしてもパリストンを会長にしたくなければ、ジンが言うように どんな汚い手を 使っても票を集めておくべきでした。どうして今までチードルが動かなかったのだろうか。

まったくの無策に見えるチードルを怪しんで、「じつは裏でパリストンと組んでいる説」を自分は押してきました。しかし、今回のジンとの やり取りを見ると、それは あり得ませんね。タイタニック号みたいに安定した説であった。

ジンの言葉からすると、今のチードルは「キャラを作っている」らしい。2 人の話す姿は なんだか「クラスの不良と真面目な委員長」みたいです。怒りのあまり「セリフ→対象」という話し方が固まっていないチードルに萌えた!

もしかするとチードルが「犬と人間との半獣人」みたいな容姿なのは、念能力や手術による肉体改造なのだろうか……。ネテロへのラヴがディープすぎます。元会長も あの世で「ないわー」と思っていたりして。

マユの行方

「キメラアント編」は終わっていない……!

「人間の悪意」──化学兵器によってアリの王を倒せることは証明済みです。そのわりには、「宮殿に爆弾を落とす」という手っ取り早い手は使っていない。その疑問が解消されました。

離れた場所でネテロと王を戦わせた理由も、すべてはマユの回収が目的だったのか……! マユの存在は、ビゼフ長官から聞きだしたのでしょうね。

人間よりも頑丈な体と念能力を持ち記録上は存在しない(抹消されているはずの)「5,000 人の兵士」と、おまけに「広大な訓練施設」と「豊富な食料」まで近くにある──。

No.323 「依頼」の感想ハンター協会の会長がハンターたちに できることなんて、何もないように思いましたなんて書きました。しかし、上の軍隊が手に入ったら世界を狩れそうです。

真の強者は

「世界を動かす権力」という点では、ハンター協会よりも上の人間がいる。彼らが「兵器」を動かすことで「武力」の面でもハンターたちを上回るでしょう。

しかしハンターのなかには、それらの力よりも貴重な「念能力」を持った者もいる。まだ実力が未知数のパリストンですら、もしかしたら常人よりは強いかもしれない。なにしろハンターである以上は念能力者のはずです(「ハンター十ヶ条・其之二」)。

両者のパワー・バランスは、絶妙な位置で釣り合っていたと思われます。

ところが、絶大な強さを誇っていたネテロが去り、5,000 の兵隊の行く末も分からない。いまは非常に危険な状況です。ハンターか「上」か、どちらか一方的に力を持つ可能性が見えてきました。

大量に生まれた半獣人たちの存在は、世界が「魔界」や「宇宙」と つながった過去の作品を思い出します。案外、キメラアントたちとも仲良く暮らせるかもしれません。

禁じられた遊戯

パリストンが個人で「半獣人」と「庭」を使って遊ぼうとしている──というジンの読みは、かなりムリがある。たんなる比喩かもしれませんね。とても隠し通せないし、こんな おいしい話を「上の者たち」が黙っていないでしょう。

ただ、いまだに「上の者」の実体が見えないため、パリストンとの力関係が分かりません。パリストンは たんなる「操り人形」なのか、そう思わせておいて 1 人で世界を「遊び場」に変えるつもりなのか──。

いずれにしても、世界中のマフィアたちを束ねる「十老頭」でさえ、たった 3 人の暗殺者で始末できてしまった。トップなんて いくらでも替えられます。パリストンが笑っていられる理由は、そこから来る余裕なのかも。

決まりごと・はかりごと

「ハンター十ヶ条」のなかで きわどいルールは、「其之八」と「其之十」です。これらを組み合わせると、「会長がいなければ副会長は好き勝手できる」・「会長になれば さらに協会を私物化できる」と なってしまう。

パリストンにとっては、副会長のままでも「其之八」により会長代行権で自由に動ける。会長になれば「其之十」を利用して、副会長と参謀諸氏を自分の信者だけで固めるでしょう。「十二支ん」は解散です。

さらには「其之九」のルールを悪用すれば、5,000 人のキメラアントたちもハンターに できそうだけれど──これはメリットが ないでしょうね。

ハンター十ヶ条の解釈という謎めいたジンの言葉は、いったい何を表わしているのだろう? すでに No.328 で明かされた「其之四」を行使して、パリストンを捕まえること──かな。

HUNTER×HUNTER #328 「手配」 その一針が動かす証拠 | 亜細亜ノ蛾

──というか、そこまで話の全体図が見えているのなら、選挙なんて無関係にジンがパリストンを止めるべきですよね。腕力に訴えず民主的に解決しよう──という意思なのでしょうか。手遅れにならないと良いけれど……。

占拠で選挙

栄光の白い槍と 聖なる金色の旗との交換を持ちかけるイックションペは、オンライン・ゲームのネタでしょうね。実在するゲームの話かと検索してみたら、この 2 つのアイテムは『H×H』のオリジナルらしい。

まさかの第 1 話から再アニメ化を果たした今、「グリードアイランド」などのゲーム化も あり得るのでは!?

残念がっているような表情のピヨンが素晴らしかった! 背景が少女マンガのようです。ウサギをモチーフにしたキャラなので、いっそのことセーラー服を着て戦って欲しい。

ただ、パリストンを挑発しながら「副会長派」の裏切りを誘うアナウンスは、あまりにも あからさますぎて逆効果になりそうです。チードルの入れ知恵だと思うけれど、やり方がマズい。

追い詰められたネズミは猫を噛むという。ずる賢い「子」(ね)を追い込んだら、仲間を使って「戌」(いぬ)も「丑」(うし)も食い尽くすのでは……。

密室な病室

おそらく世界で もっとも厳重に警備されているゴンの病室です。ゴレイヌ先輩が 1 人いれば十分だと思いますけどね!

──冗談抜きで「神の共犯者 + 天上不知唯我独損」の「知らないうちに『絶』コンボ」と、「ブラックゴレイヌで入れ替え大作戦」を組み合わせたら最強だよなー。

これだけ外の守りを固めているのに、中に入るとゾルディック家の関係者とゴンしかいない。そういう約束なのは分かるけれど──、なんだかものすごく不安になってくる。穴掘り上手なイルミ兄さんが地下から やって来たりして。

あと、本当にアルカは寝ているだけなのかな……。

おわりに

封鎖された半獣人たちの国、締め切った会議場、閉ざされた病室──。これらのなかで、幸福になれる者は何人いるのだろうか。

コメント

  1. 匿名 より:

    五千体をつかって遊ぶってのがわからないな。きょうせんはんたーにするってこと?でも、まゆのひとっていうこときくのかな。おおのために働くんじゃないの?働かないにしても、結構記憶のこっちゃってんじゃない?とりあえず、新しいキャラクターはでそうなかんじだね。

  2. asiamoth より:

    本文にも書きましたが、普通に考えれば兵隊へ育て上げるのでは?
    王の言うことしか聞かないキメラアントなんて ほぼ皆無でしたが、念能力や武力で脅せば制御できるかもしれません。人間と同じです。
    パリストンが「世界征服を目論む悪の大魔王」だったら分かりやすいんですけどね。

  3. 永空 より:

    Xデーがハンター試験日を意味するということから、
    キメラアントをハンターにするということだと思います。
    念が使えるから試験さえ受かればハンターとして認められるし、
    ハンターになればライセンスはいかなる理由があっても剥奪されず、
    同胞によって狩られることもない。
    会長となったパリストンが操るなら、建前上キメラアントニオの行いは
    犯罪と見なされないのだと思いますしね。
    パリストンは悪の愛王ではないけれど、正義の味方でもない。
    ちょうどレベルEの王子に世界を動かして遊ぶことに興味をもたせ
    そこの見えない黒さをプラスしたような感じでしょうかね。
    会長が決まるまで会場から出れない策は、チードルの工作というのは同意見ですが、
    これはジンの、「パリストンは勝とうとしていなく、チードルは勝ちにいっている」
    という意見を踏まえてだと思います。
    ジンによればパリストンは、自分の票をわざと下げて勝負を長引かせようとしていたわけですが、
    会長が決まるまで会場から出られないとなると、投票者達は早く選挙を終わらせようと動くはずで、
    そうなると、現時点で表の多いパリストンが圧倒的に有利になり、
    パリストンの考える選挙の長期化の予定調和を崩すことになり、
    そこに勝機があるとチードルは思ったのでは?
    下手にパリストンが自分の票を下げにいけばチードルに一気に票が流れる土俵もできましたしね。
    あと、チードルのこの策によって、レオリオが再び一気に注目を浴びるようなことをしでかすことで、
    レオリオが会長になる可能性も高まった気がします。

  4. asiamoth より:

    永空さんへ:
    投票者たちが選挙の長期化を嫌うのであれば、現在 1 位のパリストンに入れてしまうことも考えられますね。
    どうもピヨンの「あおり」は逆効果な気がする。
    個人的には、「ふん、アンタに言われたとおり、私も勝ちに行かなかったわよ!」→本当に負け──というドジっ子チードルさんな展開を希望します!
    ──そして世界は滅びた(了)。

  5. 永空 より:

    ジンの「やばいな」っていうのが、単にチードルの勝利がますます難しくなったって言う意味なのか、
    策により、パリストンに何らかのスイッチが入っちゃったってことなのか、
    それとも今日の選挙で旅立つつもりがそれができなくなったからなのか、気になりますね。