『バクマン。』 6 ページ 「ピンとキリ」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 43 号)
『ONE PIECE』があからさまなテコ入れに走ったり、『バリハケン』が完全に開き直って己の道を行く中──、今回の『バクマン。』はすごかった。
サイコーとシュージンの才能が豊かである描写は、何回かあった──はずなのだが、ほとんどサイコーに焦点が合っていた。今回は、ようやく分かりやすい形でシュージンの底知れぬ才能を感じられた。本作のように「マンガ内マンガ」が出てくる作品では珍しく、ちゃんと「マンガのストーリィ」を読者に見せているのがすごい。
──先ほどから「すごい」しか書いていないが、さらにすごいのが、2 人を「好かれるキャラに描こう」としていないところ。今回の冒頭で 2 人の会話を聞いて、気分が悪くなった人もいるのでは? そういった悪い感情を持たせておいて、最後はやっぱり応援してしまう──。
たった十数ページで、これほどの世界を描ける作者に、そしてマンガそのものに、感動した。
