『λに歯がない』 森博嗣・著
人間のコンテンツって、何ですか?
『λに歯がない』 p.109
ギリシャ文字がつきまとう一連の事件を描いた、G シリーズの 5 作目になります。浮遊工作室 (近況報告) によると G シリーズは全 12 作のため、折り返し地点まで、あとすこし。
この『λ』あたりから、ひとつひとつの事件を追うことよりも、その周辺を描くことが多くなってきます。ギリシャ文字の事件たちは、いったい何を目指そうとしているのか……。その背後にいるのは?
本作では、人間の生死について議論する、といった場面が出てきます。過去のシリーズ作品を読んだ人には、感慨深いモノがありますね。そうか、あのコがこんな話をできるようになったのか──、と。
そう、G シリーズとほかのシリーズとをつなぐ結びつきも、じょじょに強くなってきました。過去のシリーズで解決済みと思っていたデキゴトが、考え直す必要が出てきたり──。
もちろん、ミステリィとしても楽しめます。今回は密室での殺人であり、連続殺人事件でもある。トリックの解き方もクールです。
なにしろ、謎を解くのはあの人だから──。
すでに上の文庫版が出ていますが、自分はノベルス版で読みました。だって、出るのが遅いんだもん!











