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HUNTER×HUNTER No.285『本体』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 50 号)

ネタバレとは何だろうか。

いつのころからか、このブログでジャンプマンガの感想を書く際に、あらすじを書くようになった。あとから自分で読み直したときに、どの場面の感想かが分かりやすくするためだ。訪問者に対する配慮でもある。まぁ──何について語っているのか、自分ですら分かりにくい文章なのが、一番の問題だ。

しかし、森博嗣さんがネタバレについて語るのを読むたびに、ファンの自分としては耳と心が痛い。ざっくり調べただけでも、ネタバレについての記事が 4 つも見つかった。

氏によれば、登場人物を紹介するなどの、作品の内容について、読まなければわからない事柄を書くことは、すべてネタバレになる。そうだとすると、「ネタバレなし感想」は書けない。せいぜい「今週も面白かった!」くらいか……。

あまり自分で自分の首を絞めるのも楽しくない。「ただ単にあらすじを書く」ことだけは避けよう。未読の人がこのブログの感想を見ても、本編を読む楽しみをジャマしない書き方を目指す。難しいが、面白そうだ。

さて、サブタイトルが前回は「分身」で今回は「本体」となっている。読んで分かるとおり、ある人物の能力を指している。ようやく、その能力の本質が見えてきた。弱点も一つしかないだろう。そうやって、あからさまな弱みを見せる場合は、何らかのトラップが考えられるが……。

蠅の王

あらすじ書きは やめる──と言いながらも、新技は紹介したい。

プフの分身する能力は「蝿の王(ベルゼブブ)」という。ベルゼブブ - Wikipedia からはイメージが遠い。

無敵の強さを誇る技と思われたが、やはり弱点は ある。読者の大半が「それ」を攻撃すればいい、と思ったはずだ。しかし、長年この作者のファンでいると、弱点を突こうとして返り討ちに遭う──という絵を想像してしまう。それに、プフが「それ」を見せる機会が、今後あるのか疑問だ。

迷えたはず

以前に なんとなく予想したことが、ほとんど当たっていた。

HUNTER×HUNTER No.284『15 分』 プフの自信とピンチのモラウ : 亜細亜ノ蛾

ここでプフが、モラウのことを煙の人と呼んでいるのが面白い。そういえば、モラウは名乗っていなかったのか。某マンガのように、いちいち名乗りを上げたり、武器の名前を敵に聞かせたり、カッチョ E! 英語のタイトルを付けたり──しないのが『ハンター』だ。たまに、技の名前を叫ぶことはあるけれど……。

私は自由

プフの能力は、敵の目を欺くことにも、敵を探すことにも使える。応用範囲が広い。フラッタの「衛星蜻蛉(サテライトンボ)」の時にも思ったが、複数の場所を一度に見るというのは、どんな感覚なのだろうか。

中学生の時に、「自分とは何か」と真剣に悩んだことがある。誰でもあることだろう。そのときの自分の結論は、「この目で物を見ることができるのが、自分」ということだった。抽象すると、「自分の体で物事を感じられること、そのものが自分」となるだろうか。つまり、「この体が自分」となる。この考えは、今でも変わっていない。今でこそ簡単に言えることだが、当時は それまでにないほど苦しんだ。──この話は、高校のころに読んだ『銃夢』に出てきた、「自分の脳が機械に置き換わっても、それでも自分なのか」という問題でふたたび苦痛を味わうのだが、それはまた別の話。

さて、そんなわけで(?)、プフがこの状態でも「自分」を失わないのはスゴい。自分には想像ができないほどの、精神力の強さを感じる。──え、『NARUTO』? 影分身? なんのことです?

──それよりも、見どころはこの時のプフの容姿かも。かわいらしい。昔から、デフォルメキャラが上手な作者だ。

行ったな

キルアがつぶやく場面は、見逃しそうなくらい、さりげない。しかし、このあとの展開にとって、重要なシーンに見える。

プフは、キルアたちに気が付かなかった(メレオロンの能力によって気付けなかった)。キルアは、プフの正体に迫ったかもしれない。これは、討伐隊にとっては大きいだろう。それに、素早く動くプフとその能力に対して、キルアの「神速(カンムル)」(疾風迅雷)は十分対抗できるはず。

おお、打開策が見えてきた。盛り上がってきた! というところで、後半の感想は明日に続く──。

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