コスプレのイベント・ココフリのお供に Canon EOS 50D・EF35mm f/2

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ココフリ @ 刈谷あいおいホール

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「ココフリ」というコスプレのイベントが、刈谷あいおいホール(刈谷市産業振興センター・一階)で開催された。

『百歩』先行くコスプレイベント「皆で創ろう!ココフリ」&「ポイステゼロ作戦」&「ver2.5」

昨日の記事で書いたように、手元には(借りた)Canon EOS 50D とレンズ群がある。

Canon EOS 50D と EF35mm f/2 レンズを片手に三重県の菰野町へ : 亜細亜ノ蛾

何という偶然! うるわしきコスプレイヤたちを撮りに行くために、まるで用意されたような状況ではないか! 刈谷へ行くしかない(言うまでもないが、ココフリのために日付を合わせてカメラを借りたのである)。

──で、撮ってきて、疲れた……。

写真をアップロードするまで、気長にお待ちいただきたい。いずれ、下のリンクから写真が見られるはずである(ココフリ用のリンクができたら追記する予定)。

Canon EOS 50D

さて、ここからは(人によっては興味がビタイチなくなる)カメラの話を書こう。

Canon EOS 50D は最高だ!

合計して半日くらいしか手にしていない自分にも、「第三の目」のごとく快適に動いてくれる(邪気眼とか飛影のネタは省略)。右目(利き目)の延長というよりは、本当に「もう一つの高機能な目」ができた感じ(伝わってるかなぁ……?)。

自分がデジタル一眼カメラを使った短い経験の中でも、50D はバツグンに使いやすい! 「ここがもっと こうだったらなぁ」という不満が、ほとんどないのだ。

ここから先は、50D とレンズとの特徴を細かく見てみよう。

ボタンの位置が絶妙

Canon 50D を手にしてすぐ気が付いた。ボタンの位置が分かりやすいのだ。

自分が多用したのは、フォーカスの位置を決める「AF フレーム選択」ボタンである。このボタンを押したあと、マルチコントローラ(ジョイスティック)やダイアルでピントを合わせる場所を決めるのだ。この一連の作業が、じつにやりやすい。

もっとも利用したのが「AF スタートボタン」によるオートフォーカスのロックである。──が、残念ながら自分には この場所は押しにくい。シャッタボタンを半押ししながら AF ロック──としようとして、何度もシャッタを切ってしまった。

そんなときは、その右隣にある「AE ロックボタン」と AF スタートとを入れ替えれば良い。そういう設定もできるのだ。AE ロックボタンのほうが、柔らかく押せる。

こういったカタログの情報だけでは分からない使い勝手の差が、実際に撮影する際には重要になる。やはり、自分の手にとって使ってみるのが一番だ。上のリンクから買おう!(レンタルしよう、ではなく?)

単焦点のレンズで撮る

今回はすべて「EF35mm f/2 レンズで撮る」という条件を自分に与えた。下の素晴らしい記事のおかげ(せい?)である。すべてのデジタルカメラユーザに読んでもらいたい。

シリーズ「俺とカメラ」 – おれはおまえのパパじゃない

35mm というと「標準レンズ」と言われるサイズのはずが、「コンデジでズームした時みたいな、ちょ、近い近い! みたいな、なんかそんな感じなんですけど」となる。いわゆる「APS-C は焦点距離が約 1.5 倍(キヤノンは 1.6 倍)」問題だ。

APS-Cサイズ – Wikipedia

よって、このレンズは「35mm フィルム換算で 56mm 相当」となる。同じキヤノンのコンパクトデジカメ・Canon PowerShot G10 は「35mm 換算: 28(W)-140(T)mm」という仕様だ。広角端からちょうど倍が 56mm だ。──そりゃ、近く感じるのも当たり前である。

でも、この 56mm という距離感が、人物の撮影には良いのだ。写真を撮っているというよりも、「人を写している」感覚がある。

写真に全身を収めるには、後ろに下がろう。アップで撮るには、近づくのだ。

広角レンズだと「おかしなところ」を撮っていてもバレないが、56mm は丸わかりである。ズームレンズは左手を数センチメートル動かせば構図がコロコロ変えられるが、56mm は自分が左右に動く必要があるのだ。

相手に対して「こういう写真が撮りたい」という意志をハッキリと伝えないと、56mm は扱えない。苦労も多いが、きょう一日で かなり勉強になった。

みんなも単焦点レンズを使おう! そのあとで、ズームレンズの使い所も見えてくるはずだ。

男のカメラ?

上でも紹介した id:kowagari の記事から、一部を引用しよう。

男ならキヤノン! 女はニコン! はい終わり! 余計なことは考えない。言われたとおりにしなさい。別に何買っても大して変わんないから、基本的に。なんか不満が出てきたら買い換えなさい。

シリーズ「俺とカメラ」 – おれはおまえのパパじゃない

──これ、キヤノン・ニコンと男女の割り当ては、98% 語呂合せだと思う。「言い方だけやん!自分のさじ加減だけやん!! @ ダウンタウン浜田」という感じ。

しかし、言い得て妙とも思った。それはなぜか?

Nikon D90 との比較

たとえば──。50D と同じくらい自分が好きなカメラに、Nikon D90 がある。圧倒的な透明感のある動画も撮れる、にくいヤツだ。

Nikon D90 – 動画の撮影もできるデジタル一眼レフカメラの新境地 : 亜細亜ノ蛾

一例として Canon 50D と Nikon D90 の「ISO 感度: オート」での設定を見ると、たしかに「男っぽい・女っぽい」違いが見られる。

Nikon D90 で ISO 感度を AUTO にすると、じつに細かく設定できるのだ。自分は、下の設定をよく使った。「普段は(明るい場所では)ISO 感度は 200 ですよー。でもシャッタ速度が 1/30 秒より遅くなるようなら増感をしてください。あ、でも上限は 1600 まででお願いします」という意味である(なんでカメラに敬語?)。

  • (基本の)ISO感度: 200
    • 制御上限感度: 1600
    • 低速限界設定: 1/30

Canon 50D ではどうか? ISO 感度がオートに設定できるのみ、である。男らしい……! まさに、こまけぇこたぁいいんだよ!!

ISO 感度について

50D で ISO 感度をオートに設定すると、ちょっとでも暗い場所では、ヨウシャなくエンリョなく 1600 まで感度がドン! と上がる。でも、それで良いのだ。

専用のスタジオでレフ板の反射光を使いながら照明を当てて──としない限り、普通にポートレートを撮ろうとすると、大抵は暗く写る。仕方なくストロボを使うが、それでも ISO 感度を上げないとキツい。

シャッタ速度が遅くなって手ブレ・被写体ブレが起きたり、暗く写ったりする前に、50D は文明の利器である ISO 感度の増感を行なう。その結果、「ずれてなどいない(by. ずるり・うすた京介のネタ)」──ではなく、「ブレてなどいない」写真ができあがる。

今回の会場では、ストロボをたいても ISO 感度が 400 平均くらいだった。シャッタ速度は 1/100 秒前後だ。これくらいなら、大丈夫である。手ブレした写真は見た限りなかった。

ISO 感度が 1600 の画像がいくつかあったが、細部もシャープだしノイズ感もない。常用できるくらいだ。

世間では「ISO 感度を絶対に上げない教」の信者が多いが、そんなに のっぺりツルツルしたモノばかりを撮るのだろうか? 自分は逆に、「なんか物足りないなー」という写真には、ノイズを足すくらいだ。

ISO 感度とノイズの話は、前にも書いた。まだこの話は煮詰まっていない。もっとカメラのことを勉強して、一家言を持ちたいと思う。

ISO 感度を上げてノイズの量でデジカメの実力を見る、のは無意味 : 亜細亜ノ蛾