PENTAX K-7 – 雨の日にも安心・ファインダもライブビューも楽しい

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PENTAX K-7

2009_07_08_123445_PENTAX_PENTAX K-7 (by asiamoth) (by asiamoth)

今日は PENTAX K-7 の使用感と作例を紹介します。昨日の記事と合わせてご覧ください。

自分が撮影した写真は、下のリンクから見られます。下へ行くほど K-7 を使いこなせているので、一番上の夜景は見なかったことにしてくださいね……。

わずか 2 日間しか使っていませんが、「ずっとコイツを相棒にしたい」と思わせるカメラです。また一緒に遊びに行こうぜ!> K-7

バツグンの使用感

K-7 で撮影していると、「写真を撮る」という行為自体の楽しさに、あらためて気がつきます。

これまでに、SONY α300Pentax K-mNikon D90Canon EOS 50DPanasonic LUMIX G1Nikon D5000・PENTAX K-7──と、デジタル一眼(レフ)カメラを使ってきました。

この中でも、K-7 が圧倒的に楽しい

全身を動かして被写体を探し、カメラを構えて狙いを付け、撮る。──ただそれだけで、面白い。撮影するための、一連の動作を妨げない性能と工夫が素晴らしいです。さわっていて、心地好い。

その快適さが どこから来るのか、詳しく書きますね。

ハイパーなプログラム AE

K-7 での撮影は、ほとんど「P: ハイパープログラム」で行ないました。

ハイパー操作系 | K-7|デジタル一眼レフカメラ|PENTAX

ほかのメーカのプログラムモードだと、シャッタスピードと絞り値は、自動的に決められてしまいます。もうちょっと絞りたい・速度を上げたい というときでも、カメラ様には逆らえない……。

K-7 のハイパープログラムでは、絞りと速度が両方とも変えられます! 半自動というか「半マニュアル」という感じ。

ほかのカメラでは「絞り優先 AE」を使っていますが、たまにシャッタ速度を変えたくなります。速度を落として川の流れを表現したり、ネコの動作を素早く撮ったりしたい。──そんなときだけ、撮影モードを変更するのはメンドウだ!

ハイパープログラムと「ISO 感度: オート」を組み合わせれば、かなり自由に表現方法をコントロールできます。ハッキリ言って、K-7 の撮影モードは P と M だけあれば良い、と言いたくなるくらい。

広々ファインダ

視野率が約 100% のファインダは、絶対的な正義です。被写体が ものすごく見えやすい!

表現本能を触発するもの。 | K-7|デジタル一眼レフカメラ|PENTAX

自分は、縦位置にカメラを構えて写真を撮るときに、両目を開けることが多いです。ファインダ内の世界と実際の風景との差を、感覚的に つかむためですね。

この時、視野率が 100% 未満のファインダでは、かなり現実世界と異なる光景を見ていることが分かります。あんまり光の具合が面白くない角度に立っていることに気がついたり。

それに対して K-7 のファインダだと、両目で見えるものに、ほとんど違和感がありません。──ほかのカメラに慣れていると、逆に違和感があったりして。

自分の予想では、近い将来には電子式のファインダが増えてくると思います。当然のように、視野率は 1 ピクセルも欠けることがない 100% でしょう。それでも、光学式ファインダの愛好家は残り続けるはず。そんな時代でも、K-7 を愛する人は いるでしょうね。

ライブビューでも高速 AF

デジタル一眼レフカメラ(デジイチ)のライブビューは、オマケ程度のモノが多いです。

──と書くと怒られそうですが、だって実際、使いにくい。コンパクトデジタルカメラの感覚でピントを合わせようとすると、その遅さに気が遠くなりそうです。

多くのデジイチの特長である、位相差オートフォーカスの高速さは、ライブビュー撮影にはない。──そう思っていたのですが、K-7 では面白い解決策を出してきました。

なんと、ライブビューで構図を決めたあと、位相差 AF でフォーカスが合わせられるのです!

そのカラクリは──

  1. ライブビューをいったん終了し、
  2. ファインダ撮影時と同じように位相差 AF でピントを合わせて、
  3. またライブビューに戻ってくる

──という一連の動作を、自動的に行なう。コロンブスの卵みたいなアイデアですね。おかげで、ストレスなくライブビュー撮影ができました。

というか──これって、自分が以前に紹介したテクニックと同じ じゃないですか!! やだなぁ、ペンタックスさん、ボクのマネしないでくださいよぅ~(どう考えても時期的に K-7 のほうが先)。

Nikon D5000 – ライブビューでのピント合わせの遅さを解決!(か?) : 亜細亜ノ蛾

いまのところ、(クイック AF)ライブビュー中に位相差センサでのオートフォーカスを行なえるデジイチは、ソニーのアルファシリーズだけ。ほかは すべて、コントラスト AF です。技術的に難しいのでしょうか。

商品の特長 | DSLR-A380 | デジタル一眼レフカメラ”α”(アルファ) | ソニー

そういえば、α300 での撮影は快適だったな。またアルファを手に取りたくなってきた……。

第97回大撮影会 ファンタジック大撮影会 – SONY α300 編 : 亜細亜ノ蛾

手ぶれ補正機構 SR で水平を出す

ボディが手ブレを補正してくれるのは、安心できますね。古い設定のレンズでも、使いたくなります。

雨の中、傘を手や首で支え、両手を伸ばしてライブビューで撮る。──こんなムチャな体勢でも、ブレた写真は ほとんどありませんでした。素晴らしい!

さらに、この SR(シェイクリダクション)を利用して、自動的に水平を補正してくれるのです。写真の中にビシッと水平・垂直が出ていると気分がいい。どこまでも気持ちいいカメラですね。

余談: 雨、だから何?

カメラを借りた日は、「あいにくの雨」というブログでよく見かけるフレーズの天気です。が、自分は普通に外へ出て、「絶好の撮影日和(びより)」を楽しんできました。

「雨の日だから」と、暗~い部屋の中で「お肌がテカテカした お人形さん」とか「散らかったままの部屋」を撮って、「暗部のノイズが──」などと、お腹の中心で tea が沸騰するようなことを言っている人に、プレゼントを贈ります。

──まぁ、もう一度、K-7 の特徴をよく読んで欲しいですね。雨が降ったら傘を差して表へ出よう!

フィールドカメラの真髄。 | K-7|デジタル一眼レフカメラ|PENTAX