HUNTER×HUNTER一覧

HUNTER×HUNTER 32 巻 「完敗」 謝っても誤らない

HUNTER×HUNTERハンター×ハンター)』 No.32 「完敗」

回鍋肉とこてつ #cat
いまだ かつて──味わったことのない世界へ

第 32 巻も激動の展開新しい世界も見えました!
とうとう「選挙編」にも終わりが見え始めて、キルアもゴンの近くまで来ています。しかし、どんな想定外の出来事が待っているか読めません。

冨樫義博作品に限っては、まだ油断はできないぞ──。
──作者のコメントが もっとも予定外だったけれど。

なぜかネコのイメージの重なっているジンが表紙でした。
ジンは「亥(い / イノシシ)」だけれど、たしかに猪突猛進する性格では ありませんね。気まぐれなネコが似合っています。ヒゲが生えているし(そこォ!?)。

しかし、ネコは気ままに旅に出ることは少ないでしょう。ウチの歴代猫たちは「この世で一番高いところ」へ旅立ったけれど、それ以外では帰ってくることが多い。
この連載も戻ってくるはずです! ──たぶん。

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HUNTER×HUNTER 「クラピカ追憶編 後編」 目の色を変えて怒る彼女

HUNTER×HUNTERハンター×ハンター)』 「クラピカ追憶編 後編」

Summer's over
物を落としても──品性は落とさないように

劇場版アニメ・『緋色の幻影(ファントム・ルージュ)』や本編に直結する重要な物語は、今回の後編で終了です。
子ども時代のクラピカと親友のパイロは、いよいよ村の外へと飛び出しました! 試験は無事に合格できるのでしょうか? それとも──。

「劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」公式サイト 「劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」公式サイト

前編はワクワク感があったけれど、この冒険の「先」を知っているから、なかなか気軽には楽しめなかった。
ところが、読み切りの結末は興味深い! もしかしたら、「クルタ族の眼球を奪ったのは幻影旅団」という前提が崩れるかも しれません!

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HUNTER×HUNTER 「クラピカ追憶編 前編」 彼女が目指した世界

HUNTER×HUNTERハンター×ハンター)』 「クラピカ追憶編 前編」

ダンボー × 目薬
そのままでは──手の届かない世界へ

劇場版アニメ・『緋色の幻影(ファントム・ルージュ)』に つながるH×H』の読切「週刊少年ジャンプ」に掲載されました!
クラピカが子どもだったころの話です。さぞかしクソ生意気な おガキ様──かと思いきや……?

「劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」公式サイト 「劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)」公式サイト

クラピカが「外の世界」へ冒険に出る話のため、どことなく本編の第 1 話と ふんいきが似ています。ちょうど『HUNTER×HUNTER (31)』が出たばかりだし、この機会に最初から読み始めても良いでしょうね。
お気軽に楽しめる作品とは言えないけれど、多くの人に『HUNTER×HUNTER』の素晴らしさを知って欲しい! それが感想を書き続けている理由です。

HUNTER×HUNTER 31 巻 「参戦」 きょうだいで離れられない | 亜細亜ノ蛾

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HUNTER×HUNTER 31 巻 「参戦」 きょうだいで離れられない

HUNTER×HUNTERハンター×ハンター)』 No.31 「参戦」

Fist on Black
時には──こぶしで語る

前巻では「キメラアント編」が終わり、そろそろ連載も──と思う間もなく「選挙編」が始まりました。

HUNTER×HUNTER 30 巻 「返答」 ありがとう おやすみなさい | 亜細亜ノ蛾

総選挙の主役である「十二支ん」たちは、十二分にキャラは立っている。──けれども正直なところ、それほど思い入れを持ちようもない登場人物だと最初は感じました。
ところが! 「冨樫マジック」によって、この 31 巻からは「十二支ん」に──というか(いぬ)ちゃんに熱い視線を送り続けました!

ハンター協会の会長を決める大事な選挙のため、ハンターは原則として全員が参加します。どこぞの国民的アイドル・グループの選挙とは規模が違う。
ということで、「あの人物」も再登場しました! あいかわらず、出てきて そうそうに目立ちまくりィ!

一方、『H×H』読者なら誰もが目撃しているはずでいて、それなのに誰も知らない(冨樫先生も知らなかった?)人物も現われました。
この人物は、文字どおりに『ハンター』世界を塗り替える危険性がある──。

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HUNTER×HUNTER 25 巻 「突入」 2 – 愛は盲目に

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.25 「突入」

If God Will Send His Angels
見ずとも見える──それが愛

いよいよ王と討伐隊の待つ宮殿へ突入!

──するまでに前半を丸ごと費やした上に、後半も数秒間の場面しか描かれていません。でも、その分だけ おもしろさが凝縮されています!

ミリ秒単位で状況が変わり、それぞれの心理も揺れ動くなかで、なぜか一心不乱に踊り狂う者もいたりして──。

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HUNTER×HUNTER 25 巻 「突入」 1 – 光り輝く龍と暗く沈む瞳

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.25 「突入」

1000 Arms
感謝する心が──世界を変える

「鼻水を垂らした少女」が題材という、ハナバナしくもミズミズしい第 25 巻の表紙です。たとえ この先どれほど CG の技術が進んでも、『HUNTER×HUNTER』の実写化はコムギのおかげで激ムズですね!!

さて、この作品が「10 週連続で掲載される」というだけで、当時は大ニュースだった。冗談と誇張抜きで。そして しばらくは、「コミックスの分だけ連載する」スタイルが定着する。でも、それだけでも十分に ありがたい。

ここで皆さまには強く言いたいことがある。

──あんな、冨樫せんせー待つなんて楽勝やで?

貞本義行版は ようやく『新世紀エヴァンゲリオン (13)』(予約受け付けは 2012/07/09 まで!)が出るくらいだし、『クリスタル☆ドラゴン』シリーズは 1982 年発行の第 1 巻から楽しみに読み続けている。

そして、映画版の原作として有名になった『ヘルタースケルター』の作者である岡崎京子先生を待つことに比べたら、冨樫先生の休載なんて のほほんとした小春日和です(?)。

岡崎京子 – Wikipedia

冨樫先生のインタビュー記事も最近はチラホラ見るようになったし、むしろ「もう ちょっと休んだほうが……」などと思ったり、しない(えー)。

【画像あり】H×H 冨樫「僕の場合はバトル漫画を描いているというのもあるんですが、『いつでも主人公を殺してやるぞ』という気構えですね(笑)」

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HUNTER×HUNTER 24 巻 「1-4」 2 – 生まれ変わる者たち

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.24 「1-4」

a dense mosaic of tiny individually colored scales
目覚める者と──眠らされる者

第 24 巻の後半は、女性たちの活躍に注目です!

野郎どもも戦っているけれど、なんだか のんきに見えるんですよね。それに比べると、彼女たちは命がけで戦っている。

これまた いつもの口調で、「冨樫先生は緩急の付け方が上手です!!!1」と言いたくなる対比でした。みんなノンビリだったら気が抜けるし、全員が緊張していたら肩がこる。

とくに、ほかの「ジャンプ」マンガでは絶対に見られないような「女ならではの戦い」に注目ですよ!

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HUNTER×HUNTER 24 巻 「1-4」 1 – 波乗り非渦中

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.24 「1-4」

Inamura
彼が水面に──ヤリを立てる

キメラアントの王は絶対である──と象徴的に描かれた第 24 巻の表紙です。本編のほうでは逆に、王の気持ちが揺れ動いている。この対比が興味深い。

この巻の半分くらいは、連載の当時に感想を書いていました。なにしろ 7 年近く前(!)の記事なので文章が荒く、ほぼ「内容の箇条書き」で恥ずかしい。

休日に HUNTER×HUNTER 感想書き 秋の紅葉 観ることもなく | 亜細亜ノ蛾

ここからは、以前とは違う内容で お送りします。

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HUNTER×HUNTER 23 巻 「6-1」 2 – 紫煙×私怨×支援

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.23 「6-1」

Untitled
煙に巻かれて──命が縮まる

内容と「完全に一致」している第 23 巻の表紙ですねー(棒)。──こんなに ほのぼのとしたマンガだったっけ……。

ただ冨樫義博先生には、描き慣れてきた人物は かわいらしくなる傾向が あります。とくにシャウアプフの美形っぷりは、本編でも存分に見られました。ネフェルピトーも、より猫っぽくなっている。

モントゥトゥユピーは──、まぁ、アレだな……。

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HUNTER×HUNTER 23 巻 「6-1」 1 – 裏切り者には志あるノミ

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.23 「6-1」

Encyclia cochleatum 宇宙人でも侵略者でもない──気高さ

第 23 巻の冒頭を華々しく(血の臭いで)飾る樹上の戦いは、『HUNTER×HUNTER』史上だけではなく、少年マンガ史に残るほどの名場面です!

アクションの場面では「スピード線」を多用する冨樫先生が、ここでは止めた絵で効果的に速度感を演出しました。静と動との緩急を付けた見せ方が素晴らしい!

HUNTER×HUNTER』のテレビアニメでは どうなるか見ものですね! それ以前に、そこまで続くかどうかも……。

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