HUNTER×HUNTER一覧

HUNTER×HUNTER 21 巻 「再会」 2 – 殺し文句で死にかける

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.21 「再会」

蛍
蛍よ 蛍よ──なぜ生き急ぐ?

第 21 巻の後半は、さまざまな「恐ろしさ」を見せつけます! 前半ではキメラアントの王ひとりが恐怖をまき散らしていましたが、後半は何種類もの恐さと怖さが描かれている。

それらを生んだ作者への畏怖の念にも繋がります。

その一方で、恐怖という「呪縛」に打ち勝った者も現われました。そこには熱狂的で醜い愛情と、美しくて悲しい精神とが交差している──。

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HUNTER×HUNTER 21 巻 「再会」 1 – 下界×外科医×兵隊

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.21 「再会」

Rockhopper Penguin 彼の目には──どんな未来が映っていたのか

少年マンガらしく「主人公とラスボス」を描いた第 21 巻の表紙です。ゴンのイメージ・カラーは緑なんでしょうね。NGL で購入した衣服も鮮やかなグリーンでした。

──ただたんに、塗りに使っていると思われるコピックの緑が大量に余っているだけだったりして。

この巻に出てくるサブ・タイトルの いくつかは、あとの展開でも まったく同じ題名で再登場します。これは冨樫先生や編集者のミス──ではなく、意図的だと思いました。

「誰と誰とが『再会』したのか」・「誰の『遺言』なのか」によって印象が大きく変わる。その効果を狙ったのでしょう──と見せかけて、考えることが面倒くさかったのかな……。

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HUNTER×HUNTER 20 巻 「弱点」 2 – 弟子×利子×相子

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.20 「弱点」

A random mosaic for janken
切り札は一種類──とは限らない

前半で新キャラの説明をサクサク終わらせて、後半ではゴンとキルアの修業すら済ませてバトルに突入しました! 同時にキメラアントたちの様子も描いている。

この急流のなかでも話がゴチャゴチャとせず、読みやすいところが素晴らしい! 人物の描き分けと緩急の付け方が最適化されている。

とくに、20 人以上の登場人物が並ぶ見開きページは すごかった。誰一人としてキャラがカブっていない! 線の描き方で同じ人が描いていると判別できますが、それすら変えたら同じマンガとは思えません。

どれほどの死線を越えて身に付けた画力なのか……!

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HUNTER×HUNTER 20 巻 「弱点」 1 – 魔宮を目指す魔球たち

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.20 「弱点」

love pain 愛の痛みを──こぶしに込めて

あいかわらず本編とは無関係の表紙が目を引く第 20 巻です。エジプトは なんにも関係ねェ! かろうじて「猫」が関連しているくらいですね。──ネフェルピトーって子どもを産めるのかな……。

中身にもゴン・キルア・クラピカ・レオリオの扉絵が多くて、なかなかサービスが充実しています。それ以上に話が おもしろいから、何度も読み返してはニヤニヤしている。なぜ「修行編」で こんなに楽しめるのだろう?

新登場の人物が合計で 4 人も登場して、しかも名前が「あるもの」と共通点があって興味深かった。偶然にしては関連が深すぎて、何か意味があるのかな──と考えてしまいます。たんなる作者の趣味なのでしょうか。

今回も「ショート・シンプル・スパイシィ」(by. 森博嗣)──とは反対方向の「長ッ!・クドッ!・薄ッ!」な感想をどうぞ!

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HUNTER×HUNTER 19 巻 「NGL」 2 – 急襲×吸収×仇讐

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.19 「NGL」

2010-10-21_124129_Canon EOS 7D_28-75mm
この世で一番美しい生物が──もっとも強い

第 1 話から繰り返し読み続けているため、すべてのページ・全部のコマが頭に入っています。むしろ昔の自分の顔写真のほうが「こんなんだっけ!?」と驚いたりする。

とくに この巻には、忘れられない場面が いくつも出てきました。最後のページと「アレ」は強烈だったなぁ……。

絵的な衝撃だけではなく、話も するどい。次から次へと絶望が襲いかかってきます。まるで子どもに「太陽は どれくらい大きいのか」を教えるかのように、ていねいに一つ一つ希望を潰してくれました。

あとは神(作者)の手のひらで転がされるだけ──。

本編では どこにも笑える場面がないのに、自身のファンである阪神タイガースのユニフォームを着た登場人物を平然と描く冨樫義博先生は、ホンマに悪魔──いや神やでェ!

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HUNTER×HUNTER 19 巻 「NGL」 1 – 獲物か団子か食い物

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.19 「NGL」

jūgoya 十五夜 by Tawaraya Yoshitomi 俵屋吉富
うさぎ うさぎ──なに見てねる?

前巻の終わりには「すぐに終わりそう」なんて書いたけれど、もう すでに「キメラアント編」の おもしろさにハマっています!

なんちゅうもんを読ませてくれたんや……。なんちゅうもんを……。これに比べたら『■■■』はカスや──とまでは言わないけれど(3 文字の作品?)。

しかし、これほど「懐かしい人物の再登場」が喜ばしくない話も珍しいですね。こんなことなら、表紙だけの登場が良かったかもしれません。

今回の表紙も「登場人物と動物シリーズ」で、なぜかレオリオと金魚でした。「派手な外見に似合わぬ優しさ」が共通しているからでしょうかね。──あ、「金」(かね)が好きだから?

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HUNTER×HUNTER 18 巻 「邂逅」 2 – 栄誉と栄養価

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.18 「邂逅」

mudskipper vs the fiddler crab - part 1
食うか食われるか──それが問題だ

とうとう「グリードアイランド編」の最後が描かれました。カードを集める おもしろさと、呪文カードを使う戦略性、格闘での戦い──と楽しさが満載のシリーズでしたよね! それだけに、終わることが悲しい……。

ただ、続けて「真・グリードアイランド編」とか「帰ってきた──」なんてダラダラ引き延ばしたりするよりは良かった。スパッと新しい話に切り替えるところが、じつに冨樫義博先生らしい!

ところが、始まった新シリーズには──あまり興味が持てなかった。「ワクワクする出だし」では なかったからです。おそらく意図的に そう演出しているのでしょう。──オレたちの戦いは これからだ!

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HUNTER×HUNTER 18 巻 「邂逅」 1 – 思い出×思いつき×重い武器

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.18 「邂逅」

FANTA, COCA-COLA and Yo-Yo
思い出の味は──必殺の武器と共に

油絵で描いたようなクラピカの表紙が印象的な第 18 巻です。第 17 巻のキルアと犬みたいに、「登場人物を思わせる動物」との組み合わせが続くのでしょうかね。

ゴンのイメージは彼に なってしまうケド。

本編では(想像が付かないくらいに)欠席が続くクラピカですが、表紙には何度も登場します。とくに背表紙は 4 回目も描かれている。人気が一番あるはずの キルアは 2 回で、しかも 1 回はゴンと一緒です。

作者に愛されていますね。ゴレイヌの次くらいに。

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HUNTER×HUNTER 17 巻 「三つ巴の攻防」 2 – 遇うとアウトなアウトロー

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.17 「三つ巴の攻防」

Game Over
1 アウトで終わる──それが人生

第 17 巻の後半は、前半よりも不可解な描写が目立ちました。前半では本筋とは別の部分に(言いがかりに近いような)ツッコミを入れましたが、後半は話そのものに矛盾が目立ちます

それでも、最高に楽しめますけどね!

──などと言いながら、「No.72 マッド博士の整形マシーン」の説明でグリードアイランドにカメラが存在すると分かったため、「No.14 縁切り鋏」でゲンスルーの写真を切れば良いよなぁ(ぶつぶつ……)とか思ったりして。

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HUNTER×HUNTER 17 巻 「三つ巴の攻防」 1 – 離れない愛の快勝

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.17 「三つ巴の攻防」

Dodge Ball
ボールを追う姿から──目を離せない

リアルに描かれたキルアと犬の表紙が、鮮烈に目を引く第 17 巻です。いよいよレイザーとのドッジボール対決が盛り上がり、次の展開へと華麗に繋がるのですが──、

この巻には疑問が多かった

話の本筋に関わるほどの問題でもないけれど、「それは あり得ないだろう」と思う場面が全巻にも後半にも出てきます。普通のマンガであれば見すごせる点も、現実味がある『ハンター×ハンター』では かなり気になる。

──と言うことで今日と明日は、連載時から 10 年越しの「なぜ?」を書いてスッキリするという目論見なのでした。

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