『バクマン。』 156 ページ 「余裕と修羅場」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 50 号)
珍しく(?)、今日は文句ばかり言っています。──え? もう『バクマン。』が嫌いになったの!?
そうではなくて、愛ゆえに、です。好きな作品だからこそ、「あばたもえくぼ」と見過ごせないこともある。しかし、それでも譲れない点があります。それは──。
愛のある批評以外は、書く意味も読む意味もない。
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加藤奈津実には、どうして浮いた話の一つも ないのでしょうか。どの職場でもキャラ的には「浮いている」のに(だれうま)。
「お下げ髪・メガネっ娘」属性も付いているし、ちょっとズレた感覚の性格も おもしろいし、若々しく見える。今回、とくに可愛らしかった。もったいないなー。
ヒント: マンガ補正
──いやいや、仮に加藤が「年齢どおり」の見た目だとしても、かなりの「お買い得物件」だと思う。
いままでは ほぼ週 4 日の勤務だったから、一緒に合う時間も十分に取れる。オトナの策略には載せられない子どものように、好き嫌いをハッキリと言う素直な性格も好印象です。
そんな加藤の恋人が、どうして砂漠でオアシス(バンドのほう)を探すように見つからないのだろう──? なにか致命的な欠点でもあるのかな。
──あ、そうか! かかわった男性を不幸のどん底に突き落とすという、おそろしい能力の持ち主だった、加藤さんは……。今回の展開も納得ですね!
「ジャンプ」では、空前の「再登場ブーム」(※いま命名)が大流行中なうです! さりげなく・あるいは大胆に なつかしい人物が登場して、一段と作品を盛り上げる。
今週号の『ハンター×ハンター』も良かったなー。
HUNTER×HUNTER #325 「参戦」 医師×遺志×意志 | 亜細亜ノ蛾
われらが『バクマン。』も そのブームに乗ったのか、忘れかけたキャラクタが出てきました。待ち望んでいる人は多くないと思うけれど、物語に厚みが出て おもしろい。
この作品のヒロインだったはずの亜豆美保は、どんな流行が来れば現れるのだろう。──とノンキに思っていたけれど、すでに出遅れているかも。黒髪・パッツン・ロング旋風に──。
大場つぐみ・小畑健コンビの作品で「ノート」が出てくると、どうしても『DEATH NOTE』を想像します。
じつは、ここまでが「マンガ家編」で、これから急に「デスノート編」に切り替わったら──、それでも楽しく読み続けられるかなぁ……。
『DEATH NOTE』は、「キラ」と「L」・2 人の戦いを描いた物語──ではなかった。当時は、ものすごく驚いたものです。
そこから考えると、たとえ『バクマン。』が途中でテーマが変わっても、ままままだ、あわてる時間じゃなななn
亜城木夢叶のアシスタントで、マンガ家にまで成長したのは、高浜昇陽・白鳥シュンだけです。折原や森屋は、よっぽど仕事場の空気が心地好いのか、落ち着いてしまっている。
ただ、2 人も作家を育てたのは、多いほうなのかも。
スポーツ好きの人なら分かるように、選手としての才能に恵まれた人でも、監督として人を指導する立場には向いていない人もいます。
マンガ家の世界でも、「あの先生のマンガは おもしろいけれど、あの仕事場からデビューした人は──」という例は多いでしょう。
また、亜城木はコンビなのに、高浜と白鳥は一人きりで描いているところも、なかなか興味深い。とくに白鳥は、原作者がいる良さを十二分に体験した上で、原作も自分で書いている。かなり珍しいケースなのでは?
個人的には、残念な思いが残る展開です。雑誌を替えて成功した作品は、あまり聞いたことがありません。亜城木夢叶が成功例になると良いけれど……。
たとえば、大好きな『銃夢』も、『銃夢 Last Order』で再起動し、いろいろあって『銃夢 Last Order NEW EDITION』を出版する事態になった。純粋な気持ちで作品を楽しみたいのに、周辺の事情が気になってしまいます。
セリフの表現規制が原因で「銃夢 LastOrder」、集英社ウルトラジャンプから講談社イブニングへ移籍か – GIGAZINE
亜城木夢叶の場合は どうか。
『この世は金と知恵』・『疑探偵 TRAP』と意欲的で(編集部にも読者にも)挑発的な作品を発表したと思ったら、『走れ! 大発タント』というコミカルな作品も描く。そしてまた、『PCP』・『REVERSI』と挑戦しながらも雑誌を移籍する──。
この亜城木の作家スタイルは、『銃夢』の作者である木城ゆきと氏にソックリです!
両者のペンネームが似ていることは、「15 ページ」の時点で指摘しました。やべー、まーた予想が的中したわー、まじつれーわー(ミサワッ)
新妻エイジが(いつもどおり)謎の発言をしたり、意外な人物が再登場したり、次の展開へ向けて大きく動いた回でした。
ただし、どちらかと言えば、「準備期間」といった展開です。ファンなら人生で 128 回は口にする「人を選ぶ」話でしたね。地味な回ながら、いろいろと先が想像できて楽しかった。
『PCP』の連載を始めたころは、これこそが亜城木夢叶の代表作! ──と思っていただけに、最近の展開は、すこし悲しい。
しかし、作家にとって最高の傑作とは、最新作であるべきです。今後の亜城木を見守っていきましょう。
あれは明治だったか大正だったか忘れましたが、テレビ番組・『エンタの神様』を楽しんでいました。
いまでは考えられないけれど、お付き合いをしている女性と一緒に、「残念ですからぁーーー!」・「あるかもしれない探検隊♪」「美味~~~い!」といったネタで、毎週のように笑っていたなぁ(まつがってる)。
その番組も お付き合いも、今はもうない。
「エンタ」で よく聞いたフレーズが、「賛否両論」です。万人に受けるネタなんて あり得ないから、わざわざ断わること自体が賛否両論ですケド。
今回の『バクマン。』も、賛否両論な終わり方でした。
これからの展開しだいでは、今まで以上に面白くなりそうだけれど、それでも、何割かの読者が離れるのでは──。
お堅いムードの連載会議が描かれました。雄二郎だけが ゆるふわりと浮いているけれど、全体的に空気が重い。それだけに、そこで出てきた何気ないひと言──、
佐々木必勝ジャンプ編集長
──という単語が、妙にツボでした。役職名を付けて呼ぶことは、社会では ごく普通だけれど、なんだか おもしろい。
「絶対に笑ってはいけない」シリーズを思い出して、笑いました(アウトー!)。寝ている時に、エンドレスでスピーカから聞こえてくる、「佐々木必勝ジャン」「ドゥフッ(笑)」「アウトー!」
そう言えば、あの番組のネタを丸ごとパクった小説(モドキ)を書いたので、未読の人は ぜひどうぞ!