バクマン。一覧

バクマン。 #159-1 「テンポと観覧車」 台無しと延期

『バクマン。』 159 ページ 「テンポと観覧車」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 02 号)

dog in suit
(「例の案件が延期したら──台無しじゃないか」)

「『バクマン。』の弱点は、作中作が面白そうに見えないことだ」といった意見を聞きました。『REVERSI』や『ZOMBIE☆GUN』・『ロードレーサー GIRI』などが上位に入るとは、とても思えないのでしょう。

想像力が足りないからですね。

たとえば、「ジャンプ」の代表作品を、箇条書きにして紹介してみます。すると──、とても面白そうには思えない。

ここに挙げた作品を知らない人へ、マンガそのものを見せずに素晴らしさを伝えられるでしょうか? 同じように、限られた誌面で作品の魅力を伝えることは難しい。

その前に、「作中作が本当に面白く見えること」は、そこまで重要ではないとも思う。また例を出してみると──。

脳がフットーしそうなくらい『HUNTER×HUNTER』は面白い! 最近はキルアが大活躍していて、画面に引き込まれます。

でも、「キルアって子どもだし腕は細いし、とても強そうに見えない」と言われたら、「そーですね(いいとも」としか言うしかありません。そこは重要じゃないんだよ!

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バクマン。 #158-4 「間延びと一気」 決着と傑作

『バクマン。』 158 ページ 「間延びと一気」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 01 号)

PLZ! Spare Me! ...I Surrender!
(最初から──決着は ついていたのか)

自分が青春時代を送った 80 年代は、何かと過剰な装飾が流行していました。その時代の女性を見れば一目で分かる。太い眉の女の子が多かったなぁ……。

なにしろハイファッションの最先端を行く雑誌のひとつとされる天下の「ELLE」が、下のようなタイトルの記事を公開するくらいですからね!

【ELLE】痛~い80年代ファッションを全部見せ!|エル・オンライン

90 年代からはミニマリズムが流行し、装いも考えもシンプル思考になってきました。00 年代には さらに加速して、長らく不況も影響し、物を欲しがらない若者が増えたのは ご存じのとおりです。

──こういう無駄で浅い説明のような余計なものは、『REVERSI』には一切 入れないらしい。もちろん、戦闘中に自分の能力についてベラベラと語るような人物も出てこないでしょうね!

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バクマン。 #158-3 「間延びと一気」 寿命とラジオ

『バクマン。』 158 ページ 「間延びと一気」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 01 号)

Radio Daze
(たとえ寿命で壊れかけても──思い出は消えない)

シュージンが挙げている「看板作品」のなかで、きちんとした戦いを描けているマンガは、『ドラゴンボール』と『スラムダンク』だけです。

そのほかの作品(の序盤以降)は、ほぼ「第 1 回チキチキ 格好いい必殺技の名前を考えて叫びまショー」になっている。「技名さけぶ」→「ドン!!!!」ばかりです。

いったい、いつから「バトルを描かないバトル・マンガ」が定番になったのだろう──。

今週号の『HUNTER×HUNTER』では、迫力のあるバトルが描かれました。しかし、じつは基本技の応用を駆使しているだけで、派手な「必殺技合戦」ではない。それでいて極端な描写の省略もしていません。素晴らしい!

HUNTER×HUNTER #327 「謎々」 こびりつく愛がネック | 亜細亜ノ蛾

亜城木夢叶の『REVERSI』は、王道のバトルを描いている。肝心の戦う場面は、どのような描き方なのでしょうかね。新妻エイジの『ZOMBIE☆GUN』のように、ネームを読んで身震いが出るような戦闘シーンなら良いけれど──。

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バクマン。 #158-2 「間延びと一気」 ハシと引きのばし

『バクマン。』 158 ページ 「間延びと一気」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 01 号)

Chopsticks
(この世には──箸を 13km 伸ばす者もいる?)

エッセイ・『村上朝日堂』によると、村上春樹さんは自宅でも気を抜かず、キチンとした身なりをしているそうです。

ジョギングから帰ってきたら、家の前で汗を拭く。朝は必ずヒゲを剃る。食事がおいしかったら「ごちそうさま」という──。

そうした生活していくなかでの緊張感は自分で作るもんだと思うんです──と村上春樹さんは語る。さすが、世界のハルキ!

高木家のマナーに関しては、キチンと叱ってくれるカヤがいるから大丈夫ですね。自宅での服装についても、カヤ自身は気を遣っている。

昔はイマドキの女子高生らしく「軽そう」に見えたカヤは、じつは しっかり者でした。つき合ってみて・結婚してみて、初めて良さが分かるタイプの女性ですね。理想的な相手です。

サイコーが未来のパートナに選んだ亜豆美保も、良い奥さまになる──と良いのですが……。

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バクマン。 #158-1 「間延びと一気」 挽回と代表作

『バクマン。』 158 ページ 「間延びと一気」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 01 号)

Bleach
(いざとなれば──スタイリッシュな技を出す)

2012 年の「ジャンプ」は、『バクマン。』から始まりました! 表紙・背・巻頭を本作品のカラーが支配しています。来年も勢いに乗っていきそう!

たっぷりと 3 ページを使った巻頭カラーでは、読んでみたい作中作の投票結果を発表しています。魅力的な作品が多く、どれも読んでみたい。すべて架空の作品とは思えませんね──、『ラッコ』以外は。

ラッコ 11 号 75 貝 「日本に吉田は多い」 橄欖石ソレアイトと獣の手 | 亜細亜ノ蛾

個人的に読んでみたい作中作を含めて、ゆっくりと感想を書いていきますね。今回は長いぞ──。

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バクマン。 #157-4 「敵キャラと入れ替え」 基本と欠点

『バクマン。』 157 ページ 「敵キャラと入れ替え」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 51 号)

Oh, nooooooooooo !!!
(基本の初期設定から──欠点がある窓)

ウケが 悪ければ 敵をかえることは、バトルマンガの 基本には違いないでしょう。しかし、それが過剰なキャラ数の原因になっている。

マンガを読んでいて、キャラを「生かしていない」と感じることが、あまりにも多すぎます。数だけ出して、魂を入れていない。「ウケるキャラが出るまで描き続ければいいさ──」という作者の声が聞こえてくるようです。

コンとか拳西とか──ね。

ブリーチの作者が完全にコンを忘れている件について : デジタルニューススレッド

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バクマン。 #157-3 「敵キャラと入れ替え」 対立設定とインタビュー

『バクマン。』 157 ページ 「敵キャラと入れ替え」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 51 号)

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(対立する 2 人に──インタビューしたい)

自分が どうも『REVERSI』を好きになれない理由は、サイコーもシュージンも「なんとなく思いついた」印象が強いからです。

しかし、作品には描かれていないだけで、『REVERSI』に たどり着くまでの複雑な過程があった──のかもしれません。シュージンも多くの作品を参考に勉強したはず。

それに、ふとした きっかけで思いついた発想から、歴史に残るような名作が生まれたこともあるでしょう。

DEATH NOTE』も、「あー イヤな編集者の名前を書いたら■せるノートがあったらいいのになー」という大場つぐみ先生の具体的すぎる願望から生まれた──のだったりして。

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バクマン。 #157-2 「敵キャラと入れ替え」 凄いレベルと おかげ様

『バクマン。』 157 ページ 「敵キャラと入れ替え」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 51 号)

おかげ横丁の巨大猫
(感謝の気持ちが──福を招く)

よく見ると、サイコーもシュージンも、『PCP』のロゴが入ったシャツを着ています。大人気の作品だけに、グッズも多く作られているのでしょう。

──つい先ほど自分はシャツに気がついたけれど、いままで毎回のように『PCP』グッズが出ていたりして。ほかにはマグカップくらいしか知りません。マコトが使っているメガネやストラップも、すでに商品化していそうですね。

最近の展開は『REVERSI』が中心になっています。今後は、グッズだけで『PCP』の存在を知るようになりそう。さみしいな──、中学生の安之城舞が見られなくて(キモッ)。

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バクマン。 #157-1 「敵キャラと入れ替え」 指導と肉親

『バクマン。』 157 ページ 「敵キャラと入れ替え」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 51 号)

好兄弟
(血は水よりも濃い──あまり似ていなくても)

冗談抜きの地獄絵図が描かれていた前回は、どうなることかと思いました。ただちに健康に影響が出ていそうな絵柄が続き、ほんのちょっと(琵琶湖 3 杯分くらい)引いてしまう。

その生き地獄の「オチ」から今回は始まっていて、まあまあ明るいムードに救われたのですが──、違う意味でドン引きでした。『バクマン。』史上で最大の ひどい展開です。

たとえるなら、『CROW』が連続 1 位をキープしたまま終了するか──という時に、うっかり平丸一也が 1 位を奪ってしまう感じ。あるいは、ヤムチャがセルを倒してしまう──みたいな。

その「台なし感」を塗り替えるような熱い展開が後半に描かれていて、なんとか救われました。今回も おもしろいぞ!

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バクマン。 #156-4 「余裕と修羅場」 効率とキッチン

『バクマン。』 156 ページ 「余裕と修羅場」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 50 号)

Kitchen test
(普段は楽しいキッチンも──今日は地獄の入り口)

本編では地獄絵図のような展開になっています。『DEATH NOTE』ですら、ここまでグロい描写はなかったのでは? 子どもが見たら、トラウマになるな……。

そこで息抜きのために、毎度おなじみ森博嗣氏の著書から、作家に関連するクイズを引用します。「社会的算数」と題された、こんな問題です(『MORI LOG ACADEMY (13)』 p.300)。

  1. 締切まで 48 時間しかない。仕上げなければならないのは、原稿用紙 100 枚。自分は 1 枚書くのに平均 30 分かかる。さて、このような状況下において、睡眠時間は最高何時間取ることができるだろう?
  2. 締め切りまで仕上げなければならない漫画の原稿は、あと 8 枚である。2 人のアシスタントを使うと、24 時間かかる。だが、それでは締切を 6 時間もオーバしてしまう計算になることがわかった。では、どうすれば良いだろう?

──答えは最後の お楽しみ!

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