バクマン。 #113-4 「不得意と心掛け」 最下位と留守電

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

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(いつでも・いつまでも私は──留守番をしている)

つねに激流の『バクマン。』も、落ち着いてきました。

一段落したところで、サイコー・シュージン・亜豆・カヤの 4 人について、私生活をじっくりと描いて欲しいです。今回は趣味の話も出てきたし、4 人の趣味について掘り下げてみるとか。

とくに亜豆は、電話で話している姿しか出番がありません。普段の亜豆は、何をしているのだろう? これだけ長々とこの傑作を読んできて、いまだにヒロインのことを何も知らない。声優のオーディション風景なども見てみたいです。


一方、高木夫婦の私生活は、少年誌では描けなかった。

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バクマン。 #113-3 「不得意と心掛け」 隣の席と読書量

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

市川学園旧校舎
(机と机との距離は──現在では無限大に広い)

「生きている」人間は、誰もが趣味を持っている。

ところがマンガには、無趣味──というか「無生活」なキャラクタたちが多い。マンガ家がいかに「普通の生活」をしていないのか、作品を通して見えてきそうな気がします。

そんなことを考えている自分には、『家庭教師ヒットマン REBORN!』や『BLEACH』に出てくる日常パートが大好きです! 作者も、生き生きとして描いていることが分かる。

逆に、『ONE PIECE』と『NARUTO』は戦っていない日常の場面が多いのに、生活のニオイがしてこない。ぎこちなく見えます。全員が全員、いつも同じ口調で騒いでいるだけだってばよ!(ドン!!!!)

われらが『バクマン。』のキャラは、どうなのだろう?

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バクマン。 #113-2 「不得意と心掛け」 同率 2 位とイケメン高校生

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

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(イケメン──それはボクのこと)

恋愛は片想いが 基本という言葉が出てきました。

これは、マンガや小説などの創作物では鉄則でしょうね。そう言われてみると、「両思いのカップルを描いた人気の作品」と言われても、パッと思い浮かばない。

──『ラブラブファイヤー』くらいかな?


現実世界の恋愛も、片思いのころが苦しくて楽しい。甘酸っぱい思いが続くのは、つきあい始めた直後まで──だったりします。

サイコーと亜豆との付き合い方は、恋愛の甘酸っぱい期間を延ばすためには、良い方法なのかもしれませんね。極限まで、1 つの思いを引き延ばす──。

──「藍染隊長法」と名付けましょう。

参考: 【ネタバレ注意】漫画『BLEACH』の藍染惣右介さん、ここにきて再び変身。

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バクマン。 #113-1 「不得意と心掛け」 恋の心情と外海時江

『バクマン。』 113 ページ 「不得意と心掛け」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 02 号)

Dodge ball anyone?
(ドッボールは──恋の思い出)

今回は何と! 新妻エイジの初恋の相手が登場します!

ここ最近で、一番ビックリしました。英語にするとやたらと長いタイトルになる「人気作家恋愛読切祭」の結果なんて、頭から消し飛んだくらいです。

マンガ家としてのエイジしか、読者は知りません。もっとほかの面も見てみたい……!

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ミスト – 「いかがでした?」「あれが本だったら、壁に投げただろう」

『ミスト』 (The Mist)

Vampire Season
(霧が出てきたな──店内でビールを勝手に飲もう)

つまらないホラー映画です。

これはもう、「愛すべき駄作」でもなんでもなくて、ひたすら退屈な映画でしたね。たまには、こういう映画も紹介してみましょう。『ハプニング』よりはマシだし……。


この映画の見どころは──どこにもありません。

この映画を絶賛している人の多くは、キャッチコピーの「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」を取り上げています(よくこんな映画に、プロが 90 点も付けたものだ……)。

参考: 超映画批評『ミスト』90点(100点満点中)

自分の心には、ラストも「なんじゃそりゃ!」でした。あきらかに、過大評価されている。この駄作を支援している人に向けて、ラストシーンを一行で論破します。この記事の後半をご覧ください。


これから観る人へのアドバイス:

「ホラー映画は 90 分間」という伝統(?)を無視して、本作品は 125 分間もあります。そして、前半がものすごく、かったるい

前半の 1 時間は、このような時間の配分になっています(カッコ内は asiamoth の体感による)。

  • ダラダラした状況説明: 30 分間
  • 頑固な弁護士を説得する: 45 分間
  • 触手さんとのお遊戯: 60 分間
  • 女教祖様のありがたい講釈: 1,000 分間
  • この映画で失った貴重な時間: priceless

──とこのように、前半は、本当に見るだけムダな内容になっています。そのため、これからこの映画を観ようという風変わりな人は、

まず、DVD を真っ二つに折りましょう

そして、前半部分のディスクは捨てて、後半から再生すればいいのです。「後半」の目安は、「夜、ホームセンタの中に巨大な虫が入ってくるところ」ですね。そこから見始めても、まったく問題はありません。

──後半も退屈だけどねッ!

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デクスター ~警察官は殺人鬼 シーズン 1 – 太陽が照れば血も輝く

『デクスター ~警察官は殺人鬼』 (Dexter)

How well I could write if I were not here!
(すべては──血が物語る)

最ッ高ーッに面白い海外ドラマです!

主人公のデクスター・モーガン(マイケル・C・ホール)は、マイアミ警察に勤務する「血痕専門の鑑識官」でありながら、「殺人鬼(シリアルキラー)専門の殺人鬼」──という設定だけで、人によっては毛嫌いするか・大好きか、ハッキリ分かれるでしょう。自分は、大・好・物!

彼の義理の妹──デボラ・モーガン(ジェニファー・カーペンター)も、マイアミ署の風紀課にいる。デクスターを「デックス」という愛称で呼ぶ彼女は元気で、彼女がいると場が明るくなります。

シーズン 1ではこの兄妹が中心となって、「冷凍車キラー」と名付けられた連続殺人犯を追う──。

デクスター|DEXTER特設サイト


この素晴らしいドラマの存在を自分が知ったのは、シーズン 4 が発売されている最近でした。上の特設サイトで商品のパッケージを見てもらうと早いのですが──、なんだかコミカルな感じですよね? 血なまぐさい印象はない。

そのため、観る前には「実際の殺人は描かないだろう」と思っていました。ところが、デクスターが「獲物」を殺す場面からドラマは始まるのです!

たしかに、コメディのようなノリは出てくる。しかし、全体的にはシリアスなムードが流れていて、最高にクールなドラマですね。

アメリカのドラマは、たとえコメディでも、見ていて格好いい。どこかの国の「登場人物同士が口論をしてばかりいる」ドラマは、ほんの少しでも見習って欲しいです(韓国ドラマのこと──と思った人のために書いておくと、日本も同じ)。

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クローサー – 涙とともに味わわなければ、恋の味は分からない

『クローサー』 (Closer)

涙 ~ Namida
(涙をお拭きよ──深く味わったあとで)

スリリングな恋愛を描いた映画です。

一組の男女が偶然に路上で知り合って、恋をする──。そんな「恋愛映画」らしい始まり方をします。まったくタイプが異なる 2 人だけど、案外、お似合いそうにも見える。

あともう一組、小粋なウソから出会う男女が出てきます。こちらは「え、そんな出会いで付き合うの?」と驚くけれど、恋の始まりには理由や理論は必要ありません。

このようにステキな始まり方をする映画なので、さぞかし美しい恋愛模様が見られる──と思うでしょう。付き合い始めた恋人同士が観るのに、ピッタリな映画に思える。たしかに素晴らしい傑作なのですが──、

──ただ甘いだけの恋ではなかった……。


キャストは、以下の通りです(カッコ内は日本語吹き替え版の声優)。

なんという豪華なキャスト陣でしょうか!

主演・助演の全員が、アカデミー賞に受賞・またはノミネートの経験者です。『クローサー』自体も、ゴールデン・グローブ賞を 2 部門も受賞しました。

参考: クローサー (2004年の映画) – Wikipedia


この映画は、アリスを演じたナタリー・ポートマンが、なんといっても一番輝いています!

アリスは、「元・ストリッパ」だという衝撃の告白をする。でも、「どうせ『──という設定』だけだろう」と誰もが思う。なにしろ、まだ『レオン』のマチルダ役で見せた、あどけなさが少し残っているのです。

まさか、ナタリー・ポートマンがストリップをするなんて──。そう思っていたら! なんと!(続きは映画で)


監督は、あの超有名な恋愛映画・『卒業』を撮ったマイク・ニコルズです。そのためか、終わり方が深く印象に残る。

『卒業』がハッピィ・エンドかどうかは、議論が分かれるところですよね。『クローサー』も、いったい誰が幸せをつかんだのか、見終わったあとで考えてみると面白い。


いつも映画を紹介する時は、「誰と観ることをお勧めするか」を考えます。『クローサー』は──、むずかしい!

恋愛期間の短い男女が──と言うか、恋愛経験のすくない人がこの映画を観るのは、刺激的すぎます。恋愛恐怖症になりそう。むしろ、不倫の相手や浮気相手と一緒に観たほうが、あらゆる意味で良いかもしれません。

『クローサー』を観て、真実を知りたがる男・ウソをつきたがる女にうんざりするなら──、

──火遊びはやめましょう。

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バクマン。 #112-4 「パンチと一人立ち」 ベテランと前向きさ

『バクマン。』 112 ページ 「パンチと一人立ち」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 01 号)

There's more than one way to scratch an itch!
(これがベテランの熟練した──もふ術)

今回の「人気作家恋愛読切祭(スーパーリーダーズラブフェスタ)」は、参加者の大半にとって新しいことへの挑戦です。

とくに、新妻エイジが描く恋愛マンガなんて、これまでの展開からは想像ができません! できれば、実際の原稿を読んでみたい!

いかにも恋愛の経験がなさそうなエイジですが、恋愛マンガを描く時の減点にはならないはず。蒼樹も岩瀬も、条件は同じです。

──亜城木夢叶のほかは、全員が同じかも……。


新しいことに挑戦すると言えば──、自分の友人が作詞でデビューしました!

お友だちの「なほべ」さんが歌詞を書いた曲は、全国で発売されています。最低でも、ひとり 10 枚は買いましょう!

友人が作詞で全国デビュー! MACK 『Call it life』 – 亜細亜ノ蛾 – ダイアリー

自分もチャレンジとして、小説(ショート・ショート)を書いてみました。ジャンルや元ネタを言うとネタバレなので、伏せておきます。

良かったら、気軽に読んでみてね!(日本語訳: ツイートやブログ・ブクマで宣伝してください)

絶対に笑ってはいけない洋館 – 亜細亜ノ蛾 – ダイアリー

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バクマン。 #112-3 「パンチと一人立ち」 可能性は 0 と一網打尽

『バクマン。』 112 ページ 「パンチと一人立ち」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 01 号)

Zero & Splash
(これを飲めば 0 カロリィ──と言い切れる?)

シュージンの得意なジャンルは、ミステリィや SF などの「エグイ話」でした。そのため、「亜城木夢叶は邪道な話しか描けない」と読者は思わされる。一番「ジャンプ」マンガらしい『走れ! 大発タント』が失敗したことも大きい。

『バクマン。』という話自体も、最初は「『ジャンプ』編集部の暴露マンガ」だと思った人も多いでしょう。自分も、すこし思った。

しかし、じつは第 1 話目から、『バクマン。』は「恋愛マンガ」していたのです。ストーリィの大筋も、そのまま「(自分の作品をアニメ化して)ヒロインと結婚する話」ですよね。

サイコーとシュージンが力を合わせて恋愛マンガを描き、アニメ化を狙う──という流れは、「1 ページ」の流れからすると、当然に思えます。ここまでの複雑な過程は、すべて作者の「計算通り」だったのか……!

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バクマン。 #112-2 「パンチと一人立ち」 戦争してる国と困った事

『バクマン。』 112 ページ 「パンチと一人立ち」 (週刊少年ジャンプ 2011 年 01 号)

Tom & Jerry
(世界で一番──仲良くケンカする 2 人)

『バクマン。』を長く読んでいると、「マンガは原作と作画が分かれて描くものである」とすり込まれてしまう。──そんなこと、ありませんか?

なんだか、「1 人でマンガを描く」ことが、よっぽど特殊な能力に思えます。実際にそのとおりなのですが、ほとんどのマンガ家志望者は、自分ひとりの力でマンガを描こうとする。

しかし、誰にでも苦手な分野はあります。

絵はバツグンに上手でも話が作れない人や、話作りは面白いのに絵が描けない人もいる。複数人でマンガを描くことを知らなければ、彼らはマンガ家をあきらめるでしょう。

『バクマン。』をきっかけにして、マンガの世界で自分の力を試したい人は、以前よりも増えたはずです。ムリをして何でも 1 人で描く──必要はない。


個人的には、蒼樹紅の作品で「エロ担当」になろうとした、石沢のポジションが一番おいしいと思う。実際に、存在するのだろうか……(ゴクリ……)。

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