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森博嗣読者の「ほとんど」は──

#### 森博嗣氏のブログ
森博嗣氏のブログを読んで、思ったこと。
森博嗣氏といえば、[すべてがFになる](http://www.amazon.co.jp/gp/redirect.html%3FASIN=4062639246%26tag=asiamoth-mt-22%26lcode=xm2%26cID=2025%26ccmID=165953%26location=/o/ASIN/4062639246%253FSubscriptionId=08PWFCAAQ5TZJT30SKG2 “すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER”)を初めとした「犀川&萌絵」シリーズなど、多数の著作があります。
いわゆるシリーズ物の読者に対して、森博嗣氏はこんな分析をしています。
>シリーズを最初から通読されている人に限って、「最初から読むべきだ」とおっしゃるし、また、「最初から読んできた者だけにわかる面白さだ」と主張する。一種のコレクタ心理といえる。しかし実際には、シリーズを通して読んでいる人は、割合的には非常に少数であり、ほとんどの人は、書店にたまたまある本を手に取り、順番もあまり気にせず、また断続的に読む。「ほとんど」というのは、具体的には80%くらいのイメージ。
>[MORI LOG ACADEMY: コミュニケーション](http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2006/09/post_681.php “MORI LOG ACADEMY: コミュニケーション”)

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『苦い林檎酒』 古びない《アリス》がここにも

#### ラヴゼイ初体験
何となく敬遠していたラヴゼイを読んでみた。よかった。アリス萌え。終わり。──でいいと思う。

苦い林檎酒

苦い林檎酒

  • ピーター・ラヴゼイ
  • 早川書房
  • 1987-09
  • ¥ 530
  • Book


初版が87年発行、と古い作品です。しかし、決して中身は古びていませんよ。
#### あらすじ
第二次大戦中に起きた殺人事件。当時9歳の男の子だった主人公は事件について証言し、そのために彼が慕う人物は絞首刑に──。20年以上も記憶の隅に封印した記憶が、死刑になった人物の娘が彼の元に現れたことで解かれる──。
話としては地味な方で、時代背景もあまりなじみがないのですが、とにかく人物描写が丁寧で魅力的です。

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『森博嗣のTOOL BOX』はMORI LOG ACADEMYの前身?

#### 森博嗣のエッセイ集
発売から一年ほど経ちましたが、森博嗣氏のエッセイ集を読みました。

森博嗣の TOOL BOX

森博嗣の TOOL BOX

  • 森 博嗣
  • 日経BP社
  • 2005-10-13
  • ¥ 1,575
  • Book


『[日経パソコン](http://pc.nikkeibp.co.jp/npc/index.html “日経パソコン Online”)』で連載していたエッセイの二年分をまとめた一冊です。
工作や道具にまつわる話に、作者の自宅で撮った写真が添えられています。まぁ、「一般的な自宅」にはとうてい存在しないような物が、たくさん出てくるのも、ファンにはお馴染みですね。模型飛行機や旋盤、蒸気機関車など。
『MORI LOG ACADEMY』のような感じ、といえば伝わる人は多いでしょう。


MORI LOG ACADEMYMORI LOG ACADEMY

『~ACADEMY』のように日記のような内容ではなく、したがって「奥様がどこどこでん万円の何々を買って──」といった話は出てきません。ミステリィ、という言葉も(たしか)出てこなかったです。
作者が、工作という物を通じて見てきた世界とその哲学、などが書いてあります。
──といっても、専門知識がいる話ではなく、誰でも読みやすい内容になっています。

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ほのぼの青春ミステリィ(嘘)『世界は密室でできている』

#### 舞城王太郎の入門編?
奈津川サーガの三作目、もとい、番外編という趣向。一作目に颯爽と(笑)登場した名探偵、ルンババ(番場)の中高生時代の話です。──などと書くと、一作目から読まないとなんのことやら、という感じですが、一・二作目とは独立した話です。
また、語り部である主人公・西村友紀夫が中高生なので、難解な表現は出てこないし、奈津川家の人間のように暴力的でもないので、かなり読みやすかったです。前作までの過激な表現は人を選びますし、「とりあえず舞城王太郎を一冊読みたい」という人は、『密室』から読むのがお勧めかも(自分はまだ三冊しか読んでいないですが)。
#### あらすじ
主人公・西村の友人、ルンババはお隣さん。ある日、ルンババの姉は飛び降り自殺をしてしまう。中学生でありながら、何度も難事件の解決に手を貸したこともある、名探偵・ルンババは姉の死の謎を解く。しかし、その後も二人の回りでは次々と殺人事件が起こり──
──という具合。

世界は密室でできている。

世界は密室でできている。

  • 舞城 王太郎
  • 講談社
  • 2002-04
  • ¥ 798
  • Book

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『暗闇の中で子供』に手も足も出ない

*感想が書きにくい*シリーズ第二弾! ミステリィ読み泣かせの作品でもあります。
前作の感想は[『煙か土か食い物』か石けん(ブラックジョーク)](https://asiamoth.com/200609072342/ “『煙か土か食い物』か石けん(ブラックジョーク) : 亜細亜ノ蛾”)で書きましたが、前作はまだミステリィの骨格を持っている作品でした。ギリギリ、ミステリィとして読めた。
『暗闇──』は、ミステリィとして読もうとすると、あっさりと*グーで殴られます*ね。『──ネウロ』を*推理物*として読むような、『スティール・ボール・ラン』を*スポ根物*として読むような(あ、それは読めるか)ものです。
しかし、物語に仕組まれた《ある仕掛け》について悩まされ、読了後に残る「してやられた感」、オチの突き抜けている感じは、ミステリィ的でしたね。

暗闇の中で子供―The Childish Darkness

暗闇の中で子供―The Childish Darkness

  • 舞城 王太郎
  • 講談社
  • 2001-09
  • ¥ 1,334
  • Book


#### え!? なんで!?
誰にでも判るような、*話の食い違い*が出てきます。誤植? と思って読み進めると、また話の食い違いが。その《謎》は、最後に「判りやすい答え合わせ」で解かれることを期待していたら、ラストでグシャッと踏みつぶされました。
必死になって「何故?」を考えて考えて──
──なるほど。これが、舞城王太郎作品か──(意味不明)。
読み返すと、作中で主人公が語った「ある種の真実は、嘘でしか語れないのだ」というのが作者からの強いメッセージと感じました。
──うーん、やられた! 次も読みたい!
#### この記事のタグ(偽)
[またやられた!][ラストのイラストはやり過ぎ][ユリオ可愛いよゆr(ry]


『煙か土か食い物』か石けん(ブラックジョーク)

#### ミステリィ、なのか?
これはなかなかレビューが書きづらい作品ですね。
主人公は海外で活躍する外科医で、彼の元に母親が倒れたという凶報が届きます。幸いにして生きてはいるものの意識不明で、どうやら主婦を狙った連続暴行事件に巻き込まれたらしい。しかも犯人は謎めいたメッセージを現場に残しています。切れ者の主人公が犯人に復讐するべく、事件を解明していく──というのが大まかなあらすじです。
あらすじだけだとミステリィそのものなのですが、いざミステリィと思って読もうとすると、
* トリックに「頭の体操」系の解りやすいパズルが使われている
* ミステリィ(作家)を揶揄するような表現が出てくる
* 怪しげな《名探偵》が出てくる
という感じで、ひょっとしたら、これはいわゆる「アンチ・ミステリィ」なのか、と思わせる書き方です。
読点(、)や改行をあまり使わず、福井弁が頻出する文体も独特で、ひょっとして読者を遠ざけたいのかな、と思いました。
暴力的な表現や性的な場面も出てきて、どうしてもそちらに目がいきます。しかし、「事件の謎を暴く」という部分もちゃんと書かれていて、最後にどんでん返しもあって、ミステリィとしても読めます。途中で放り投げるのは、もったいない作品です。

煙か土か食い物

煙か土か食い物

  • 舞城 王太郎
  • 講談社
  • 2001-03
  • ¥ 1,050
  • Book

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『心の鏡』に『アルジャーノンに花束を』の原点あり

#### キイスって知ってる?
ダニエル・キイス、という作家の名前を知らない人でも、『アルジャーノンに花束を』や『24人のビリー・ミリガン』という著作を知っている人は多いでしょう。しかし、『アルジャーノン──』が*元々は短編だった*ことは知らないのでは?
その『アルジャーノン──』の短編が載っているのが、今回紹介する『心の鏡』です。

心の鏡

心の鏡

  • ダニエル キイス、 Daniel Keyes、 稲葉 明雄、 小尾 芙佐
  • 早川書房
  • 1999-11
  • ¥ 756
  • Book


SFなので[早川さん](http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/?word=%2a%5b%e4%bb%8a%e6%97%a5%e3%81%ae%e6%97%a9%e5%b7%9d%e3%81%95%e3%82%93%5d “Horror & SF – Coco’s Bloblog”)も読んでいることでしょう。──いや、Science Fictionというよりは「*すこし・ふしぎ*」な話が多いので、どうかな。
──それはさておき、収録作品から特に面白かった物を紹介。

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千夜一夜を共にする本

#### 怪しげなタイトルの意味は
誰にでも、何度も読み返す本があるのではないでしょうか。
asiamothの場合は、これ。

森博嗣のミステリィ工作室

森博嗣のミステリィ工作室

  • 森 博嗣
  • 講談社
  • 2001-12
  • ¥ 750
  • Book


森博嗣さんが影響を受けた100冊の本を紹介する「ルーツ・ミステリィ100」や、自作の紹介、昔に書いたマンガも載っています。森ファン必携! お腹いっぱい! うーん、もう一杯! な一冊です。
自分は、寝る前の少しの時間で、何度も拾い読みしています。──怪しげな記事のタイトルは、つまり、そういうこと。
#### 「ルーツ・ミステリィ100」
特に「ルーツ・ミステリィ100」が面白い。ミステリィ以外の作品も多く紹介されており、バリエーション豊富な内容です。
自分の中では、本を紹介する時のお手本にしています。ミステリィファンのためを考えて、*ネタバレになることは書いていない*のに、その本を*読みたくなるような紹介*なのが凄い。ブログで本の紹介をする際、うっかりすると*学生の読書感想文*みたいに「あらすじを書いただけ」になりがちな人に読んで欲しいですね(あらすじはあらすじで需要はあると思うが)。
どの作品にも愛が感じられる書き方で、ちょっと空いた時間に読むと心が洗われます。ある作品の紹介で「散歩のように読む」とか「*心の刃物を研ぐことのできる作品*」とありましたが、自分にとっては『ミステリィ工作室』がそれに当たりますね。毎日の散歩、のように読んでいます。
──そして、もうお気づきの通り、このブログで紹介している本のほとんどは、「ルーツ・ミステリィ100」に出てきます。100冊を読み終わることはできるのか──。
#### この記事のタグ(偽)
[実は千夜一夜ってたかだか三年弱][マンガは難解ス][萩尾望都さんのファンも是非]


出版業界に疑問を持つ

#### 出版業界に 糸色 望 した!!
森博嗣氏のブログを読んでビックリ。出版業界というのは遅れているのだな、と素人感想。


MORI LOG ACADEMY: 文系の人の傾向?MORI LOG ACADEMY: 文系の人の傾向?

校閲についての文章が書かれていますが、
>校閲といえば、表記の統一などをしてもらいたいのだが、そんな単純なことがけっこうできない場合が多い。人間が見て、気づいたところは直す、というのが彼らの言う「表記の統一」なのだ。データで検索するわけではない。僕の関係では、2社だけがデジタルで検索をしてくれる。自分が最初に書いた文章で検索して位置を調べ、それからゲラでその箇所を探して確認をする、なんて作業を頻繁にする。面倒なことである。
>[MORI LOG ACADEMY: 文系の人の傾向?](http://blog.mf-davinci.com/mori_log/archives/2006/08/post_630.php “MORI LOG ACADEMY: 文系の人の傾向?”)
これはちょっと……。

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魚になって読む本

#### 風呂で読める文庫100選
まだまだ暑いですが、秋の夜長が待ち遠しくなる本の紹介です。


お風呂で読める本 | フロンティアニセンお風呂で読める本 | フロンティアニセン

タイトル通り、風呂場に持ち込めるような水に強い素材が使われています。
[販売タイトル](http://www.f2000.co.jp/book_title/index.html “販売タイトル | フロンティアニセン”)を見ると、数々の名作に混じって、夢野久作氏の『瓶詰地獄』が! ──まぁ、『ドグラ・マグラ』を風呂で読んだらのぼせそうなので、このあたりの短編がいいのかも。
#### アサマシ!
──そして調べてみると、普通にAmazonで売っていたというオチ。

瓶詰地獄

瓶詰地獄

  • 夢野 久作
  • フロンティアニセン
  • 2004-11-01
  • ¥ 1,050
  • Book


#### Via:
[本日の一品 風呂場やリゾート地の息抜きに。「風呂で読める文庫100選」](http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/30565.html “本日の一品 風呂場やリゾート地の息抜きに。「風呂で読める文庫100選」”)
#### この記事のタグ(偽)
[タイトル通りだと煮魚][久作と混浴ハァハァ][わざわざシャワーかけなくてもいいだろ]