『トランスフォーマー/リベンジ』は大迫力のオトナ向けアクション映画!

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トランスフォーマー/リベンジ』 (Transformers: Revenge of the Fallen)

Bumblebee / Chevrolet Camaro
相棒は──いつまでも変わらない

アクションに圧倒される 150 分間でした!

2 時間半もの上映時間のうち、2 時間 15 分はアクションか変形なのでは──と思うくらい濃厚な時間です。ちょっと後半はグッタリしてきたので、今の季節は熱中症に気をつけて、休憩しながら見ると良いでしょう。


前作と同様にマイケル・ベイが監督しました。「カー・アクションと言えばベイ監督」といわれるほど有名です。今では「『トランスフォーマー』の監督」のほうが分かりやすいでしょうね。

主役もシャイア・ラブーフで変わっていません。第 1 作目や『イーグル・アイ』と同じく、本作品でも走りっぱなしです!

イーグル・アイ – 冷酷で非道な正義のヒステリー女 | 亜細亜ノ蛾


ひとりで楽しむか、あるいは仲の良い恋人・友だちと騒ぎながら観る映画ですね。知り合ったばかりで狙っている異性のコや、お茶の間で家族全員と観ると、「ん、んー(せき払い)」という気まずい空気が流れる。

そう、いろんな意味で「オトナ向けの作品」です。ハッキリ言えば、セクシィな場面や下ネタがバンバン出てくる。それに、兵士や市民がガンガン巻き添えになっていました。

「お子さま向けオモチャ映画」と思って子どもに見せるのは、あと 20 年間はガマンするべきです。子どもの手の届かない場所(黒柳徹子さんの頭とか?)に置いておきましょうね!

主人公の器

もしも「アクション」という言葉を使わずに この映画の感想を書けたら、文章だけで ご飯が食べられそう。──それくらいに、全編が派手なアクションに満ちあふれていました。

その騒ぎの中心にいるのは、主人公のサム・ウィトウィッキーです。今回も ことわざの「口は災いの元」が服を着て歩くような生活を送っている。

──個人的には、前作のサムは「口ばかりのハッタリ野郎」に見えたので、てっきり主役はウィリアム・レノックスジョシュ・デュアメル)に変わるのかと思っていました。

ところが、いつの間にかサムは「ずっと昔からリーダになる人物だった」──という ことにされています! そ、そんな器の人物だったっけ……?

まぁ、たしかに「巻き込まれ型の主人公」として よく責任を果たしているし、後半のエジプトで見せた走りは たくましかった! サムたち民間人や兵士がいる場所を空爆するという過酷な戦地で、よく生き残りましたね。

タフなヒロイン

ヒロインも前作から引き続きミカエラ・ベインズで、演じた女優もミーガン・フォックスです。いまのところは……。

まず、彼女の登場シーンが お色気たっぷりでした。ホット・パンツ姿のミカエラを「──え、いいの!?」という角度から撮影した画面は、ぜひとも家族・親族一同で観てみたいですねー。

ミカエラ──というかミーガン・フォックスの見事なボディが、戦場で部分的に跳ね回る──もとい走り回る場面は、かなり熱くなります!

冷静に考えてみれば、「アンタ、戦闘まで ついて来やんでエエやん!」なんですけどね。それを言い出したら、オートボットとディセプティコンとの戦いに、人間の兵士なんて「やられ役」以外の何者でもない……。

とんでる夫婦

サムの父親であるロン・ウィトウィッキーケヴィン・ダン)と母親のジュディ・ウィトウィッキージュリー・ホワイト)は、本来は「対象: 全年齢」のはずである本作品の「中年度」を大幅に引き上げています!

もう、この夫婦の会話は序盤から下ネタ大爆発でした! 犬ちゃんたちの「アレ」と相まって、気まずいこと「リア充の合コンに まぎれ込んだ おまいら」の ごとし!

とくに、(薬物的な意味でも)ぶっとんだ母親による「息子の初体験ヒアリング暴露」は激ヤバでしたね! むしろ住宅事情を考えると、われわれ日本人のほうが思い当たることも多そうです(経験者は語る)。

脇役でも目立つ

捜査官から総菜店という華麗な転身を遂げたシーモア・シモンズジョン・タトゥーロ)は、じつに濃い演技を見せてくれました。

後半のシモンズは、主役と言っても良いくらいの大活躍ぶりです。本当に彼を主人公にした目線から物語を見たら、別の味わいが引き出せそう。

一方、レオ・スピッツラモン・ロドリゲス)も濃すぎる! 『ソーシャル・ネットワーク』でも思ったけれど、アメリカ人のオタクって、意外と格好良いし異性にも積極的ですね。我が国でも見習って欲しい!

『ソーシャル・ネットワーク』はテンポの良い会話劇が素晴らしい名作! | 亜細亜ノ蛾

「臭いものには臭いもので蓋をする」という言い伝えが(3 秒前くらいから)あるように、この「新巻鮭の塩こうじ漬け ~岩塩を沿えて~」みたいな 2 人がコンビを組むのは必然でした。

すっかりリーダ格に なったサムに変わって、今度はレオが「成長する主人公」に なるかと思いきや──、本作までの登場です。続編でも出て欲しかったなー。

もっとも恐ろしい敵

本作品で一番 注目するべき人物は、イザベル・ルーカスが演じた「アリス」です。文句なしに「彼女」の存在が すごかった!

──いや、もちろん「女子大生の顔面に液体をぶっかけ」とか、舌を使った妖艶なキスとか、そういう意味でもガン見・アンド・リピート再生ですけれど、それだけじゃなくて!

人間ソックリに化けられるトランスフォーマーが もっと大量に存在したら、オートボットも人間側も対処が困難になるのでは? ノリ茶漬けみたいにサラサラと流されていたけれど、この事実は重要視されていません。

ザ・フォールンにしてもメガトロンにしても、なんだかんだ言って自分の体を酷使して戦いたがるんですよね。ムチャしすぎやでェ。このあたりも、我が国の上のほうの方々には見習っていただきたい!

おわりに

あと、「オバマ大統領は核シェルタに逃げた」と劇中でハッキリとニュースにしているところも、なかなか日本ではマネできませんよね。いっそのこと邦画でも「オバマ」に対抗して、「おざw(ry