小畑健一覧

バクマン。 16 巻 「新人とベテラン」 簡単じゃないと立ち直り

『バクマン。』 コミックス 16 巻 「新人とベテラン」

An apprehensive Butterstick
(見えそうで見えない──ようで見えている)

新年あけました あとの 2012 年 1 月 4 日に『バクマン。』 第 16 巻が発売されます!

なにしろ手元にコミックスもタイムマシンもないから、中身が分からないままにアフィ──じゃなくて紹介しましょう。いつもやっていることだから慣れたものです。

2012-01-04T23:42:41+09:00 追記

コミックスを購入したので、記事を書き直しました。この巻もネームを紹介するページが最高に面白いですよ!

16 巻の表紙は新妻エイジでした! 15 巻の感想でも書いたように、アニメを意識しているようなイラストです。普段はかなり地味ぃーな感じなだけに、ポップで良いですね!

バクマン。 15 巻 「励みと想い」 異動願と「殴りなさい」 | 亜細亜ノ蛾

この調子で次の表紙はヒロインを頼みますよ……。

16 巻の見どころ

表紙から ずっと新妻エイジのターン! が続いています。おもしろいだけではなくて格好いいし、彼を主役にした作品も作れそうですね。──一日中マンガを描いて終わるけれど。

服部の想像したエイジは、ものすごい格好で執筆していました(p.76)。特殊な趣味を感じさせる想像力ですね。ところが大場つぐみさんのネームでは、もっと ぶっ飛んだポーズで描いている。

大場ネームの面白さで言えば、ダイエットに挑む中井の体形が すさまじかった。もはや人間じゃない。まだ小畑健さんは抑えて描いていたのですね。

大場さんが描くと、高浜も「きのこヘチマ人間」です。

「福田組」の組員たちが、久しぶりにエイジの仕事場へ集まる場面も良かった。各作家の熱い思いが見える。それでもエイジは ずば抜けていて、まさにラスボスといった感じでした。コンティニューができないから無理ゲーです。

「岩瀬の回」とも言える「140 ページ」も味わい深かった。最近は出番が一段と減ってきたけれど、良いキャラだから岩瀬を活躍させて欲しいです!

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バクマン。 #160-4 「頑張りと 90 万」 ジワジワとペース

『バクマン。』 160 ページ 「頑張りと 90 万」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 03・04 合併号)

Run Zumi! Run like the wind!
(ペースをジワジワ上げていく──生き方は出来ない)

前半とはガラッと変わって、後半はシビアな数字の世界でした。ところが、お金を中心に考えると、微妙につながっていたりする。

本の印税は定価の 1 割と言われています。『REVERSI』の初版だけでも 30 万部 × 400 円 × 0.1 = 1,200 万円(!)が亜城木夢叶の手に入る(2 人組だから 600 万円ずつになるけれど)。

ここから考えて──。

アニメ・グッズ化している『ラッコ 11 号』の おかげで 1 億円以上の貯金があったし、『僕には通じない』もアニメになる平丸にとって、5,000 万円の指輪くらいは指の数だけ買えそうですね! それは無理だ。

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バクマン。 #160-3 「頑張りと 90 万」 コーヒーカップと殺気

『バクマン。』 160 ページ 「頑張りと 90 万」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 03・04 合併号)

Coffee Love (FI-20473)
(カップの中に──見つけたモノとは)

今回は「蒼樹紅が可愛らしかった」の一言で終わる回でしたね! このブログでダラダラと書いている駄文なんて、すべて蛇足にすぎません。──けれども、全部 読んでね(にっこり)。

ドキドキしてキュートな蒼樹と言えば、シュージンと秘密の交流をしていたころを思い出します。あの時点でトゲが すっかりなくなっていました。初期バージョンの蒼樹は、いったい何だったんだ。

バクマン。 #61-1 「同盟と同級」 ヤキモチとパートナ | 亜細亜ノ蛾

岩瀬愛子の胸も ときめかせていたシュージンは、本当に罪作りな男ですね! 以前の岩瀬はピカピカに光っていたよなぁ……。

バクマン。 #98-3 「握手と手直し」 絶対負けない! と不動の 4 位 | 亜細亜ノ蛾

シュージンが『DEATH NOTE』の主人公・夜神月みたいな人格であれば、カヤも蒼樹も岩瀬も相手にしていたでしょう。そして 3 人とも幸せに──できなかっただろうなぁ……。

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バクマン。 #160-2 「頑張りと 90 万」 終点と係員

『バクマン。』 160 ページ 「頑張りと 90 万」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 03・04 合併号)

40+290 Notch
(男なら腹をくくってベルトを締め──ないで言う)

「がんばろう」という かけ声を例年よりも多く聞いた一年でした。自分にも何かできないか考え、柄にもなく社会派な記事を書いています。何年かして過去を振り返った時に、特別な一年になっていそう。

東北地方太平洋沖地震 – 自粛するよりも募金しよう | 亜細亜ノ蛾

いまの日本では、「助け合い」という言葉の聞こえ方が変わってしまった。良い意味でも悪い意味でも。しかし、人が人を励ますことに悪意を見いだすことは、とても悲しい。素直に受け止めたほうが良いと思います。

さて、この「がんばって」という応援が、今回の話では影の主役でした。まさか、こんな状況で聞くとは──!

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バクマン。 #160-1 「頑張りと 90 万」 閉所恐怖症と純白

『バクマン。』 160 ページ 「頑張りと 90 万」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 03・04 合併号)

lonely Pooh
(狭い密室も──ひとりだと こんなにも広い)

今回はラヴがコメまくりやがってましたね!

何度も何度も何度でも書きますが、バクマン。』は恋愛マンガです。だから、じつに正しい展開でした。

第三者から見れば「バカバカしいの!」と言われるほど、甘ったるくて切ない恋模様を描くことこそ、この作品の本筋なのです。たぶん、おそらく、九分九厘。

ただ、本来の主人公であるはずのサイコーと亜豆が、恋の主役になる日が遠い──というだけですね。うん、それ、致命的。

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バクマン。 #159-4 「テンポと観覧車」 タイミングと閉園

『バクマン。』 159 ページ 「テンポと観覧車」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 02 号)

閉園ギリギリに乗ってみたw
(今日が終わっても──また明日から回り出す)

見た目はオトナ・頭脳は子ども。その名は、平丸一也と青木優梨子!(語呂が悪いナレーション)

──ということで、少年少女の心を持った 2 人による遊園地でのデートが描かれました。なんとも微笑ましい。

イマドキの男女は、さんざんデートをし倒したあとで、「あえて遊園地」へ行きそうですが、どうなんでしょうかね。恋愛エキスパートのエビオス嬢に、そのあたりを語って欲しいです。

──あの人が書く話は、「エクストリーム恋愛」といった感じの異次元さですケド。

"泥酔おもらし女子"コラムのエビオス嬢を直撃取材! ネタか本気か、真相に迫る! – 日刊サイゾー

平丸や蒼樹の年齢を考えると、お子ちゃますぎるデートですが、ここは「週刊少年ジャンプ」だから仕方がありません。たとえば、ホテルの一室で夜に男女が密会するなんてシーンを出せるわけがない。

──それ、『DEATH NOTE』で描いてた。

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バクマン。 #159-3 「テンポと観覧車」 絶叫とベンチ

『バクマン。』 159 ページ 「テンポと観覧車」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 02 号)

What the wut?
(絶叫したくなる風景が──そこに はあった)

11 月 1 日紅茶の日です。まだ「お茶友」でしかない平丸と蒼樹が、一歩先へと踏み出すにはピッタリの日ですね。

日本紅茶協会 | 紅茶を知る | 紅茶の日

会ってすぐ「深い関係」になるのがイマドキの風潮と言われている。いや、「そんなこと」は、とくに深くも何ともないのかも しれない。

そんな世の中で、たまに お茶を飲み合うだけの関係を 2 年間も続けられるなんて、なんとも貴重で豊かな時間だったと思います。良い思い出だ。

吉田氏にも そんな微笑ましいエピソードがあったなんて、完全に予想外です。自分の恋愛でも完全にリードしていたのかと思った。全体的に今回は さわやかな話でしたね。

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バクマン。 #159-2 「テンポと観覧車」 ショックと口車

『バクマン。』 159 ページ 「テンポと観覧車」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 02 号)

Hamster wheel
(車に乗せられて回る廻る──じつは楽しみながら)

蒼樹紅の『神様がくれた…』は、連載の第 1 話目でアンケート 1 位を取っています(『バクマン。 (14)』 p.164)。あまりにもサラッとセリフだけで語られていたので、下の感想では うっかりとスルーしている。

バクマン。 #123-3 「ピザとお茶」 マンツーマンとゴチャゴチャ | 亜細亜ノ蛾

ラブコメというだけではなく、ファンタジーの世界観を取り入れ、バトル要素まで盛り込んだ。『神様』は かなりの意欲作でした。2 年ほど連載が続いていたから、コミックスも 10 冊くらい出ているはず。

『神様がくれた…』を手がけたことで、蒼樹の実力も相当に上がっているでしょう。次の連載でも人気を勝ち取れるに違いない! 蒼樹先生の次回作にご期待くだs(ry

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バクマン。 #159-1 「テンポと観覧車」 台無しと延期

『バクマン。』 159 ページ 「テンポと観覧車」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 02 号)

dog in suit
(「例の案件が延期したら──台無しじゃないか」)

「『バクマン。』の弱点は、作中作が面白そうに見えないことだ」といった意見を聞きました。『REVERSI』や『ZOMBIE☆GUN』・『ロードレーサー GIRI』などが上位に入るとは、とても思えないのでしょう。

想像力が足りないからですね。

たとえば、「ジャンプ」の代表作品を、箇条書きにして紹介してみます。すると──、とても面白そうには思えない。

ここに挙げた作品を知らない人へ、マンガそのものを見せずに素晴らしさを伝えられるでしょうか? 同じように、限られた誌面で作品の魅力を伝えることは難しい。

その前に、「作中作が本当に面白く見えること」は、そこまで重要ではないとも思う。また例を出してみると──。

脳がフットーしそうなくらい『HUNTER×HUNTER』は面白い! 最近はキルアが大活躍していて、画面に引き込まれます。

でも、「キルアって子どもだし腕は細いし、とても強そうに見えない」と言われたら、「そーですね(いいとも」としか言うしかありません。そこは重要じゃないんだよ!

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バクマン。 #158-4 「間延びと一気」 決着と傑作

『バクマン。』 158 ページ 「間延びと一気」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 01 号)

PLZ! Spare Me! ...I Surrender!
(最初から──決着は ついていたのか)

自分が青春時代を送った 80 年代は、何かと過剰な装飾が流行していました。その時代の女性を見れば一目で分かる。太い眉の女の子が多かったなぁ……。

なにしろハイファッションの最先端を行く雑誌のひとつとされる天下の「ELLE」が、下のようなタイトルの記事を公開するくらいですからね!

【ELLE】痛~い80年代ファッションを全部見せ!|エル・オンライン

90 年代からはミニマリズムが流行し、装いも考えもシンプル思考になってきました。00 年代には さらに加速して、長らく不況も影響し、物を欲しがらない若者が増えたのは ご存じのとおりです。

──こういう無駄で浅い説明のような余計なものは、『REVERSI』には一切 入れないらしい。もちろん、戦闘中に自分の能力についてベラベラと語るような人物も出てこないでしょうね!

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