バクマン。 #174-4 「あり方と終わり方」 翼と償い

『バクマン。』 174 ページ 「あり方と終わり方」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 19 号)

I Love You Katie Belle
もしも翼が あったなら──償いよりも愛を!

バクマン。』の特徴の 1 つが「作中作の多さ」です。「マンガ家を主人公にしたマンガ」は過去にも存在しましたが、これほど作品のなかで作中作の原稿が描かれたマンガは初めてなのでは?

今回は『REVERSI』の原稿が描かれました。

小畑健先生の画力があったからこそ描けた美麗な絵は、『REVERSI』の最後に ふさわしい! その完成度を見て、全話を読みたくなりました。できれば『PCP』と一緒に描き下ろして欲しいです!

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バクマン。 #174-3 「あり方と終わり方」 見開きと後ろ盾

『バクマン。』 174 ページ 「あり方と終わり方」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 19 号)

lunch
その開きには──強力な後ろ盾が居た

「6 月の花嫁(ジューン・ブライド)は幸せになれる」という話が あります。うまい具合に作品の世界でも梅雨の時期ですが──、亜豆とサイコーが結婚するのは まだまだ先になる。

結婚した後の生活を考えたり、結婚式場を選んだりするのは、『REVERSI』の連載が終わった後でしょうかね。しばらく時間が できるだろうから、ちょうど良かった──って、『PCP』の連載が あるのでした。

なんだか最近の展開のせいで、「月刊連載くらい余裕で描ける」という印象を強く持ってしまいます。あの修羅場は なんだったんだろう……。

バクマン。 #156-4 「余裕と修羅場」 効率とキッチン | 亜細亜ノ蛾

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バクマン。 #174-2 「あり方と終わり方」 最良と灰色

『バクマン。』 174 ページ 「あり方と終わり方」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 19 号)

Loki and her little tongue cleaning
白黒つけがたい時には──灰色が最良

『CROW』と『REVERSI』は、「マンガ家にとって最良の終わり方」がテーマだったと思います。

──やはり どうしても『DEATH NOTE』の終わらせ方に対する大場つぐみ・小畑健コンビからの解答に見えてしまう。つまりは、不満があったのではないか、と……。

読者としては、どういう形でも良いから続いて欲しい──という気持ちも ありますよね。なんだかんだと文句を言いながらも、いつまでも楽しみたい。そんな勝手な生き物なんです。

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バクマン。 #174-1 「あり方と終わり方」 工夫と凝縮

『バクマン。』 174 ページ 「あり方と終わり方」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 19 号)

Panda Condensed Milk
かわいらしさの凝縮には──工夫の余地がある

サイコーとシュージンは、いつでも新しいことに挑戦してきました。そのたびに彼らは努力と根性で乗り越えてきたけれど──、多くの人が巻き添えになっている。

亜城木のせいで苦労を背負い込んできた人物と言えば、まっ先に佐々木を思い出します。彼が編集長だったころは、いつ爆弾が持ち込まれるか──と気が気でなかったのでは?

今回も また、似たような光景が繰り返される──。

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HUNTER×HUNTER 12 巻 「9 月 4 日 その 2」 2 – レイン×トレイン×全員

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.12 「9 月 4 日 その 2」

de dos en dos
雨で濡れた地が──赤く染まる

第 12 巻の後半は、前半よりも さらに緊張感が増しています。「幻影旅団編」の最高潮に達する直前の前哨戦なのに、見どころが多くて何度も読み返しました。

派手な戦闘が ほとんどなくて、言ってしまえば地味な場面が続くけれど、「描かれていないこと」を読ませる技術が素晴らしい!

技名ばかり叫んでいる「必殺技合戦」マンガとは大違いですね(にっこり)。『H×H』は たとえ下描き丸出しの回でも、「束縛する中指の鎖!!」(ドン!!!!)とセリフだけ書いて真っ白──なんて ことはない。

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HUNTER×HUNTER 12 巻 「9 月 4 日 その 2」 1 – 四の死の詩と使徒

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.12 「9 月 4 日 その 2」

いよいよ幻影旅団たちとクラピカとの戦いが近づいている。──という緊張感を打ち壊しにする「ゆるキャラ」な表紙が特徴の第 12 巻です。「──その 2」なんて題名だし。

ところが、言うまでもなく中身は一級品です!

いままでの謎がスラスラと解かれていく気持ちよさは、一流の探偵小説を読んだあとのような「ちくしょー! 気がつかなかったー!(にっこり)」が味わえました。

自分もシズクのように記憶が抜け落ちたら、この感動を何度も味わえるのに! 彼女に弟子入りして、四六時中も密着取材したい!(趣旨 変わっとるがな)

今回の感想は、まあまあの長さですねー(棒)。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 24 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 24 巻 「Happy New School Year!」

Well, pattern is done ! かわいらしい手品師は──笑顔を見せてくれるか?

スケダン』のコミックスは、おまけページが楽しい! 作者の あとがきである「セルフライナーノーツ」は もちろん、第 24 巻は ほかにも見どころがあります。

「すれ違い通信」の話が興味深かった。Twitter などウェブ上でファンと交流する作家は多いけれど、ゲーム機と手紙を通した やりとりは珍しいのでは?

巻末の「部室トーク」では、第 23 巻から続く「平成トキワ荘マルタニ君」話に、ビックリするようなオチが付いています!

現実はマンガより奇なり──ですが、『SKET DANCE』らしい展開で おもしろい!

2012-04-06T23:49:59+09:00 追記

とても興味深いコメントをいただいた(ありがとう ございます!)ため、記事の最後に追記しました。オラ、ビックリしたぞ!

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 24 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 24 巻 「Happy New School Year!」

2010-04-21_15-41-09_Canon EOS 7D_f3.2_1-3200s_iso400_75mm
華やかに桜は咲き──そして散る

第 24 巻の表紙は、前巻・『SKET DANCE (23)』と つながる桜吹雪が鮮やかです。間違えて同じ巻を 買った人が居るかもしれませんね。

物語の時計が動き始めたことで、いよいよ進級──そしてクラス替えの時期が来ました。初めて読んだ時のショックが忘れられません……。

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HUNTER×HUNTER 30 巻 「返答」 ありがとう おやすみなさい

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.30 「返答」

Due Mani Due Generazioni - Two Hands Two Generations - by Dino Olivieri
続きは また──向こうで

とうとう第 30 巻まで来ました! ──つい先日、第 11 巻の感想を書いたばかりですケド……(12 巻以降の感想も お楽しみに!)。

HUNTER×HUNTER 11 巻 「9 月 4 日」 2 – 星降る街の黒と赤 | 亜細亜ノ蛾

いつまでも続いて欲しい『ハンター×ハンター』の最新巻は、連載時に何度も読み返した話ばかりだけれど、本当に涙が止まらなかった。

通して一気に読むと、よけいに──「来る」ねぇ……。

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バクマン。 #173-4 「瞬間と最終巻」 終わった作品と後のこと

『バクマン。』 173 ページ 「瞬間と最終巻」 (週刊少年ジャンプ 2012 年 18 号)

下町七夕祭り
終わった後のことなど考えずに──楽しめたら

最近の「マイブーム」(旧人類用語)は、『バクマン。』と『めだかボックス』との こじつけです。

今回のテーマである「最終話を先延ばしにするかどうか問題」も、両作品で結論をぶつけ合っている気がしました。

そもそも、「マンガ家のマンガ」という『バクマン。』自体が ある意味ではメタな作品だし、メッタメタなネタを繰り出してきた『めだかボックス』と かち合っても不思議ではありません。

「週刊少年ジャンプ」という大舞台で、大場つぐみ先生と西尾維新先生が「遊び合っている」んだったら楽しいなー。もしも そうなら──、

いぬまるだしっ』の大石浩二先生も入れてあげて!

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