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バクマン。 #97-3 「ラストと暗号」 専用携帯と花火大会

『バクマン。』 97 ページ 「ラストと暗号」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 38 号)

長岡花火大会 War of the Worlds
(こんなにキレイな夜空を──見られない人がいる)

今日のトリビア: 携帯電話のメールを読む画面では、一行が 12 文字であることが多い。

──といった情報が、今回の話の中で出てきました。

自分の使っている携帯電話は SH900i です。江戸時代末期に作られた製品ですが(?)、こんな古い機種でも、初期設定では一行・12 文字なんですよね。これは意外でした。

ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ SH900i

ちなみに、パソコンから送信されたメールの場合は、同じような文字数(76 文字付近)で改行されていることが多いです。

その主な理由については、以前に記事を書きました。「OE の初期設定」で終わる話なので、最近のメール事情は変わっているでしょうね。

「PCメールは76文字で改行」その理由 : 亜細亜ノ蛾

では、Gmail ではどうか。

自分宛に「何千文字も改行のないメール」を Gmail から送ると──、最大で 293 文字(全角・半角込み)で改行されました。「293 バイト」ではないところが、ちょっと興味深い(Twitter などと同じような数え方)。

なぜ「最大」かと言うと、この文字数以内でも、全角と半角との境目や、半角空白の部分で自動的に改行されるからです。

またひとつ、トリビアが生まれましたね。

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バクマン。 #97-2 「ラストと暗号」 予告状と校内放送

『バクマン。』 97 ページ 「ラストと暗号」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 38 号)

Heiwa elementary school 平和小学校 _20
(いつも見ていた──もう見られない風景)

シュージンが雨の中、自転車を押して帰る場面がありました。少し下を向いていて、なんだか寂しそうにも見える。

いちおうは少年誌の誌上であるため、傘を差したまま自転車に乗る描写を避けたのでしょう。

このシーンで思い出したことは──、アメリカでの話ですが、タバコを吸うシーンのある映画は成人指定にするだ──という意見が出ているそうです。

暇人\(^o^)/速報 : 喫煙シーンがある映画「成人指定に」なるよー。 – ライブドアブログ

このようなことがあると、「表現の自由」について、考えてしまう。いや、考えるべきです。

「喫煙の CM を禁止したのに、飲酒の CM は放送し続けている」ことの異常さ(タバコと酒のどちらが多くの人を死なせた?)と、CM に影響されて犯罪を犯す愚かさについて、2007 年の日記に書きました。

TVのCMに思う事 – 亜細亜ノ蛾 – ダイアリー

あらためて自分の意思を表記しておくと、創作物や報道に影響されて(そう思い込んで)、他人に迷惑をかけるのは、バカの極みだと思う。そして、「犯罪を抑制する」目的で表現の自由を奪うのであれば、きちんと筋を通して欲しいです。

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バクマン。 #97-1 「ラストと暗号」 犯行予告とデザートのプリン

『バクマン。』 97 ページ 「ラストと暗号」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 38 号)

地獄焼きプリン - pudding baked in volcanic steam
(焼きプリンは──勝利の味

今回は、シュージンが落ち込んでいる場面が出てきます。思えば彼は、いつも悩んだり苦しんだりしているような気がする……。

シュージンは、話が思いつかなかったのか──と心配になる場面です。しかし、実際には途中まで話の構想ができていました。

こうやって仕事(や勉強の課題)が仕上がっていない時に、「まだ、できていません」とだけ連絡する人は多いです。いかにも、途中まではやったように話したりして。

そして、上司や先生から「できたところまで見せてくれ」と言われると、まったく手を付けていなかったりする──。

──自分で書いていて、自分の耳が痛いです。

今回のシュージンのように、形になった部分だけでも報告するべきでしょう。万が一にも、期限までに間に合いそうもないのであれば、なるべく早く手を打つ必要がある。それが社会人というものです。

──自分で書いていて、(以下省略)

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『なるたる』 9~12 巻 鬼頭莫宏 – 少女は地球(ほし)に夢を描く

『なるたる』 – 作・画: 鬼頭莫宏

Torii(Sacred arch)@The Itsukushima Shrine
(いつかまた会える日まで──)

いよいよ終盤まで来ました。

──というタイミングで、いきなり「ロシア編」(仮名)が始まります(『なるたる (9)』 第 45 話 「ロシアの母」)。

これまでも、主人公である玉依シイナ(たまい しいな)の周辺にいる人物を中心とした、短編のような話はいくつかありました。

ところがロシア編は、妙に長いのです。それでいて、竜の子や成竜の核心に迫っているかというと──そうでもない。「竜は、世界各地にいるんだな」程度の印象でしたね。

なるたる (10)』も「米軍編」(またまた仮名)からスタートする。こうやって、短編をつないだオムニバス形式の作品にするのかな──と思わせて、主人公たちにリンクさせてきます。

そして──、この上なく残酷な結果を見せる。

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『なるたる』 5~8 巻 鬼頭莫宏 – 天使と華と歯の生えたモノたち

『なるたる』 – 作・画: 鬼頭莫宏

Vienna Natural History Museum - 95
(たしかに、歯が生えていたらコワイ──)

作品も中盤まで来ると、ラストにつながるような伏線がいろいろと張られるようになります。

とくに、鶴丸丈夫(つるまる たけお)と古賀のり夫(こが のりお)のキャラクタを掘り下げる場面が多い。何ということのない話でも、あとの展開につながってくるため、読んでいて気が抜けません。

そして、残酷な描写も増えてくる……。

偶数巻の悲劇」という言葉を、これから『なるたる』を読む人は頭の隅に置いておくといいかも。あ、これは余計なお世話(という名のネタバレ)だったか。

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『なるたる』 1~4 巻 鬼頭莫宏 – 海に沈むホシと出会う少女

『なるたる』 – 作・画: 鬼頭莫宏

Sommermorgen
(華の甘い芳香に誘われた者は──)

『なるたる』は、メルヘンチックな童話です!

──頭に「本当は恐ろしい」が付く童話だけど……。

この作品が「月刊アフタヌーン」で連載していたころに、第 1 話から読んでいました(途中で「アフタヌーン」ごと買わなくなった)。その当時は、「小難しいことを話すキャラがいるな」程度の印象でしたね。

ところが、単行本でまとめて読むと、じつに面白い!

ただし、人に伝えにくい面白さを持っている作品です。よく比較される『新世紀エヴァンゲリオン』(旧ゲリオン)や『最終兵器彼女』とも違う。

いわば、「不愉快な痛快さ」を感じる作品です。

少年マンガにアリガチな、「悪を倒して正義が勝つ!」というストーリィ展開に飽きたら、『なるたる』の世界を見てみてください。おそらく、次回作の『ぼくらの』にも手を伸ばすことになりますよ。

単行本は全部で 12 巻ありますが、長い間、絶版だったそうです。出版社側の都合なのか、内容が問題なのか、どちらかは知りません。幸いにして、現在では普通に購入できます。下のリンクからぜひどうぞ!

今回から 3 回連続で、4 巻ずつに分けて感想を書いていきます。まずは、比較的おだやかな展開である、1-4 巻の感想からですね。

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『屍鬼』 8 巻 小野不由美×藤崎竜 – 恋も思い出す小芋の思い出

『屍鬼』 – 原作: 小野不由美, 漫画: 藤崎竜

Nikkorogashi of Satoimo
(煮崩れていない新鮮なモノが良い──小芋も恋も)

ようやく、『屍鬼』第 8 巻の感想まで来ました! いま(2010/08/19)のところ、このコミックスが最新刊になります。

これからも、最新刊が出た直後に感想を書く──ことができたらいいな、と思いながら頑張りたい今日この頃。

今までのコミックスの中では、第 6 巻が大きな転換期だと思っていました。まずは、結城夏野(ゆうき なつの)の一件ですね。それを含めて、尾崎恭子(おざき きょうこ)への愛情たっぷりな感想を、前回に書きました。

『屍鬼』 6~7 巻 小野不由美×藤崎竜 – 生きる苦しみ・不死の痛み : 亜細亜ノ蛾

しかし、8 巻はそれ以上に大きな動きがあります!

また、今回は『屍鬼』の設定について感じた疑問を書きました。なんだか揚げ足を取る(カラアゲ好きのことではない)みたいになりましたが、作品に対する愛ゆえ──と思って見逃していただきたく。

自分がコミックスを購入した(近所にある普通の)書店では、下のカードが付いてきました。桐敷 沙子(きりしき すなこ)のイラストがキュートです!

2010-08-20_011114_Canon EOS 7D_28-75mm

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『屍鬼』 6~7 巻 小野不由美×藤崎竜 – 生きる苦しみ・不死の痛み

『屍鬼』 – 原作: 小野不由美, 漫画: 藤崎竜

Objetivo / Lens
(ビデオのレンズよりも──冷酷な目)

尾崎敏夫(おざき としお)・室井静信(むろい せいしん)・結城夏野(ゆうき なつの)の本性が、だんだんと見えてきました。村の惨事に心を痛め、精神を病んだだけ──とは思えないほどに……。

これから 6・7 巻の感想を紹介するわけですが、なんと、半分は尾崎恭子(おざき きょうこ)のことです。そんなに好きだったのか──と自分でもビックリしました。

いつだって、手に入らないモノほど欲しくなる。

そして──、なくなったモノほど愛おしい。

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『屍鬼』 3~5 巻 小野不由美×藤崎竜 – 招かれざる招待客

『屍鬼』 – 原作: 小野不由美, 漫画: 藤崎竜

Cain interficit Abelem
(きみはアベル? それともカイン?)

【前回までのあらすじ】われらが村迫正雄(むらさこ まさお)サンの活躍により、村人が大量死する原因が、ようやく読者にも示されたのだった──。

ホント、正雄サンはパネェっす! なにしろ、村迫智寿子(むらさこ ちずこ)の能力である「八方美人」は誰も暴けなかったのに、正雄サンは何年も前に見破っていた。さすがだぜェ、正雄サンッ!

──って、もういいか。正雄はカレーでも食っとけ

ということで──、第 3 巻からは、尾崎敏夫(おざき としお)と結城夏野(ゆうき なつの)が真相に気がつき始めます。そこに室井静信(むろい せいしん)も加わり、対策を練る。

はたして、村にはびこる死を止められるのか──。

第 1・2 巻では、誰もが手をこまねいて、ただただ死を見つめていました。看護婦(20 世紀の話なので「看護師」ではない)たちは、自分の番が来ないことを祈り、他人に訪れる死をあきらめ顔で「あれ」と呼んでいる。

それから比べると、真相に近づいた人間の数は少ないとはいえ、自分たちから死に立ち向かうようになった第 3 巻目は、大きなターニングポイントです。

自分が考える次の大きな節目は、第 6 巻に出てきます。今回は、その直前まで──第 3 巻から第 5 巻までの感想を書きました。

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『屍鬼』 1~2 巻 小野不由美×藤崎竜 – 死に包囲された村

『屍鬼』 – 原作: 小野不由美, 漫画: 藤崎竜

20050818_01 夏の終わり
(そもそも、日本の夏には死が似合う──)

『屍鬼』と一口に言っても、小野不由美(おの ふゆみ)さんのホラー小説から始まり、集英社ヴォイスコミック(VOMIC)版『屍鬼』テレビアニメ版『屍鬼』が存在します。残念ながら、これらは読んで・聞いて・観ていません。

この記事では、アニメ版の元となった、藤崎竜氏が描くマンガ版の『屍鬼』について紹介します。いまも「ジャンプスクエア」で連載中ですが、自分はコミックスでまとめて読みました。

さて、『屍鬼』がどんな作品なのかを紹介することは、少しだけむずかしい。

たとえば、『ファイトクラブ』の感想を人に伝える時と、状況は似ています。あの映画も、ジャンルは「○○物」と分かるまでが楽しかった。

『屍鬼』の舞台は、人口が 1,300 人しかおらず、まわりを山に囲まれた、のどかな村です。この外場村(そとばむら)の住人たちが、次々に亡くなっていく。明らかな自然死もいれば、やや不審な死に方もある。村で唯一の医師にも、死の原因が分からない。

村民たちの死因は何なのか?

──この点が、コミックスの第 1 巻と第 2 巻では、大きなキィポイントとなっています。第 3 巻から先は、いよいよ対策を進める。あまりにも過酷な道だけれども……。

ということで今回は、死の謎を追う 2 巻までの感想を紹介します。(天文学的な確立だけど)『屍鬼』を未読の人が、この感想をウッカリと読んだとしても、マンガの魅力を失わないように書きました。

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