アニメ・マンガ一覧

HUNTER×HUNTER #281『神速』 感想・1 ユピーの変化

HUNTER×HUNTER No.281『神速』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 45 号)

前回から待つこと半年以上──ようやく連載が再開された。またも「10 週連続掲載」だ。少なくとも 10 回は続くことが保証され、安心した。

「ガッシ!ボカッ!」ゴンたちは死んだ。スイーツ(笑)──みたいな展開にはならないようだ(当たり前)。

やったー携帯小説できたよー(^o^)ノ:アルファルファモザイク

今週のジャンプは表紙が『ハンター』だ。連載のほうも、センターカラーに「これまでのあらすじ」まで付いていて、至れり尽くせりになっている。ただ、かなり複雑な局面なので、事前にコミックを参照しておきたい。

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.26 感想 : 亜細亜ノ蛾

今回の話は、戦闘がメインだ。そのため、3 分もあれば読み終わるだろう。しかし、書きたいことが山ほどある。感想を書いていて、止まらないのだ。長くなったので、週刊連載のマンガ感想にしては珍しく、前後編に分けた。

今回は、モントゥトゥユピーについて掘り下げてみる。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 5 巻 感想・2

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 5 巻「スイッチ・オフ」

笑える話が多かった前半に比べ、後半は重い。スイッチの過去を通して、きょうだいや家族について考えさせられる。

30 年以上も一人っ子をやっていると、「きょうだいのヤツには敵わない」と思うことがある。きょうだいがいる人は、自然に気配りができる人物になる。──とは限らないけど、「これだけ他人に目が行き届くのなら、きょうだいが いるのだろう」と自分は勝手に思ってしまう。その結果、日に日に「脳内・きょうだい持ち」が増えていくのである。

──そうか、自分が心遣いのできない原因は、一人っ子だからかも。ということで、どなたか自分の妹になってくれないだろうか(最低のオチ)。

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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 5 巻 感想・1

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 5 巻「スイッチ・オフ」

5 巻もスゴいぞ! ──唐突な始まり方で申し訳ないが、見どころが満載だ。いつものように部室でダラダラする話や、意外な人物同士がデートをする話・底抜けに楽しい話・ちょっといい話など、盛りだくさんの内容になっている。

唯一の不満は、ロマンの出番が番外編だけ、と少ないところか。しかし、これ以上あのお方が出てきたら、とても収拾がつかない 1 冊になっただろう。

この巻で 40 話を突破した。キャラクタが完全に一人歩きして、監督である作者の言うことも聞かなくなるころだ。そろそろ、新キャラを登場させるか、既存のキャラを掘り下げるかしたいところ。そこで、この作者は両方とも 1 冊で描いてしまった。さすがだ。

表紙がポップなアニメ調なので、「もしやアニメ化── !?」と思う人がいるかもしれない。いないかもしれない。

この記事では、第 36 話から第 40 話までの感想を書いた。長文になったが、以前に比べれば抑えたほうだ。以前に書いたとおり、「シンプル・シャープ・スパイシィ」な記事を心がけたい(森博嗣さんのマネ: 浮遊工作室 (ミステリィ制作部))。

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HUNTER×HUNTER 26 巻 「再会」 感想

『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』 No.26 「再会」

来週の月曜日(2008/10/06)から、週刊少年ジャンプで『ハンター』の連載が再開される。その前に、待ちに待った最新コミックが出た。両方とも 7 か月ぶりなのに、思ったより早く感じる──のは冨樫ファンだけ?

長年のファンからすれば、この「10 週連続掲載のあとで休載、コミックの刊行と同時に再開」というシステムの「発明」は、作家にとっても読者にとっても最良の「妥協点」に見える。中途半端な作画で週刊誌に掲載して、コミックの修正作業に追われる──という悪循環よりは良いだろう。

この巻では、ゴンたちが宮殿内に侵入してからの、たった 5 分間が描かれている。しかも、複数に分かれた人物たちの話が同時に進行しているため、起こった「できごと」は少ない。ただし、それは表面上の話だ。登場人物たちの内面では、さまざまなモノが渦巻いている。

戦いの中で自分の生きる道を見つける者。義のために戦いを放棄してヒトを護る者。何のために戦っているのか悩む者。

まだまだ戦いに終わりは見えない。それに、全員が納得できる終わりはあり得ないだろう。それは、このマンガ自体も同じなのか──。

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HUNTER×HUNTER NO.26 (26) (ジャンプコミックス)
冨樫 義博
集英社 2008-10-03

by G-Tools , 2008/10/03

コミックでの修正・加筆は、ほとんどなかった。キルアの「それはどっちの?」(p.12-13)という独白が何に対してなのかが分かりにくかったため、少しセリフが書き加えられたくらいか。

26 巻に収録されている話は、すべて過去に記事にした。ここでまとめて紹介しよう。

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『雑君青保プ』の重版出来!/ 雑君保プのデビュー前後が明かされる

『雑君青保プ』の第 2 刷りを購入

「重版出来」は「じゅうはんしゅったい」と読む──というトリビアは置いておく。

雑君保プ(ざっくんぽっぷ)先生の集大成『雑君保プ』が手に入らない、と以前に書いた。『雑君保プ』はオンライン書店でも見かけるのだが、『青』はどこにも見当たらなかった。

『雑君青保プ』『雑君赤保プ』 雑君保プの新刊はカラーページが大量! : 亜細亜ノ蛾

ああ、このまま幻の一冊になるのか──と思っていたら、いつの間にか第 2 刷が発行された。いまは Amazon でも取り扱っている。さっそく注文してむさぼるように読んでいる。初版に特別な思い入れのあるような、初物好きじゃなくて良かった(性的な意味でも)。

みなさんも、こんな駄文を読んでいるくらいなら、極上の笑い(とドンヨリ感)を体験してみてはいかがだろうか? (下のリンクから注文するだけで、アナタもワタシも先生も幸せになる──はず)

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雑君青保プ (GAME SIDE BOOKS)
雑君保プ
マイクロマガジン社 2008-06-29

雑君赤保プ (GAME SIDE BOOKS) ゾル漫えびいぬ君 P.S.すりーさん (GAME SIDE BOOKS) GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 10月号 [雑誌] GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌]

by G-Tools , 2008/09/30

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バクマン。 #7 「笑顔と赤面症」 女泣かせのシュージンとミホの親友

『バクマン。』 7 ページ 「笑顔と赤面症」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 43 号)

見良香耶(みよし かや)がかわいい。もろに自分の好みだ。「ワシの好みは 108 式まであるぞ」だけど。ころころと変わるカヤの表情を見ているだけで、今週はお腹いっぱいになった。カヤとミホで制服の着こなし方が違うところも注目だ。

「亜豆美保の 1 番の親友」として登場したカヤは、ようするにミホの性格を肉付け・説明するために出てきた──とマンガ読みは読んでしまう。それにしては、いいキャラだ。なんとなく今後の登場は少なそうだが、たんなる「状況の説明キャラ」で終わって欲しくない。「清楚高田」の例もあるので、忘れたころに出てくるかもしれない(例が悪い)。「はは」と夜神ライトのように笑うサイコーに、いいように使われるのだろうか(それはない)。

シュージンに対しておそらく好意を持っているカヤは、それでも持ち前の強気で接する。ここで、カヤが「イヤな奴」に見えた人も多いのでは? 考えてみるとサイコーもシュージンも、初めは好きになれなかった。第一印象は悪い方が良いと日頃から言う森博嗣先生の考えに似ている。

ref.: MORI LOG ACADEMY: お客様多数

──と、カヤのことばかりを話しているが、見どころは ほかにもたくさんあった。

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『むこうぶち』 主人公の強さ──だけが魅力ではない麻雀マンガ

むこうぶち

一風変わった麻雀(マージャン)マンガ・『むこうぶち』が最近のお気に入りだ。

むこうぶち – Wikipedia

ドロッとした脂っこい「大人の世界」を描いた劇画は苦手だったが、たんに食わず嫌いであることが分かった。いまでは「御無礼」のトリコになっている。

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むこうぶち 1 (1) (近代麻雀コミックス)
天獅子 悦也
竹書房 2000-11

むこうぶち 2 (2) (近代麻雀コミックス) むこうぶち 3 (3) (近代麻雀コミックス) むこうぶち 4 (4) (近代麻雀コミックス) むこうぶち 5 (5) (近代麻雀コミックス) むこうぶち 6 (6) (近代麻雀コミックス)

by G-Tools , 2008/08/31

ほとんどの話が一話から数話で完結する。手軽に読めて良い。主人公の傀(カイ)が勝って終わるのが常で、時代劇の『水戸黄門』に似たシステムにも思える。

『むこうぶち』の面白さは、来る敵すべてに強い主人公が勝ちまくる爽快感──ではない。真に見るべきは負けた人たちの表情と、勝負のあとの人生だ。その意味では、『古畑任三郎』のほうが似ている。

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バクマン。 #6 「ピンとキリ」 シュージンの才能と『ふたつの地球』

『バクマン。』 6 ページ 「ピンとキリ」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 43 号)

ONE PIECE』があからさまなテコ入れに走ったり、『バリハケン』が完全に開き直って己の道を行く中──、今回の『バクマン。』はすごかった。

サイコーとシュージンの才能が豊かである描写は、何回かあった──はずなのだが、ほとんどサイコーに焦点が合っていた。今回は、ようやく分かりやすい形でシュージンの底知れぬ才能を感じられた。本作のように「マンガ内マンガ」が出てくる作品では珍しく、ちゃんと「マンガのストーリィ」を読者に見せているのがすごい。

──先ほどから「すごい」しか書いていないが、さらにすごいのが、2 人を「好かれるキャラに描こう」としていないところ。今回の冒頭で 2 人の会話を聞いて、気分が悪くなった人もいるのでは? そういった悪い感情を持たせておいて、最後はやっぱり応援してしまう──。

たった十数ページで、これほどの世界を描ける作者に、そしてマンガそのものに、感動した。

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バクマン。 #5 「時と鍵」 もうひとりの天才と『男の条件』

『バクマン。』 5 ページ 「時と鍵」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 42 号)

マンガを描くのは難しい。中高生のころにマンガ原稿用紙と G ペンなどを買ってきて、紙面に向かって格闘した自分が言うのだから間違いない(三日で飽きたけど)。

しかもアマチュアは「ひとりで全部やる」のが当然なので、背景からトーン貼りまで自分でする必要がある。魅力的なキャラクタに惚れて始めたマンガで、何が悲しくて電信柱やキャベツを描かなければならないのか。いっそのこと初めからアシスタントを雇って、原作者も見つけてから、ゆっくりと作画の練習をしてほうが良いかもしれない。

──そんなわけで、下のページを見ても笑えないのである。作画の人も大変なんだろうな(時間・精神・財布の中身・実家の両親から「孫の顔」の催促などで)──と考えてしまう。

神速(´・ω・)VIP:いかにも「これ作画崩壊してるだろw」っていう画像ください

我らがサイコーとシュージンも、そう簡単にはマンガ家になれない。「天才」の 2 人でも努力なしには天下は取れない──今回はそういう話だった。なかなかマンガのキャラみたいに、簡単には成功できないようだ(ん?)

連載の 5 回目にして、ようやく 2 人がマンガ家を目指すのに「どうやって努力すればいいのか」という道が見えてきた。よく考えると、ほとんど 2 人の考えだけでここまで来れたのもすごい。だがまだ道のりは険しい──。

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『雑君青保プ』『雑君赤保プ』 雑君保プの新刊はカラーページが大量!

雑君青保プ・雑君赤保プ

「雑君保プ」(ざっくんぽっぷ)先生の『雑君青保プ』と『雑君赤保プ』という、(雑君らしい)珍妙なタイトルのコミックが発売された。そう、なんと 2 冊も! 合計で 600 ページもある。ハムスターくらいなら圧死できる重量ではないか。ネオジオのロムカセットに勝るとも劣らないボリューム感だ。

最近になって新刊の情報を知って、さっそく『雑君赤保プ』を Amazon で注文して読んだ(みんなもマネしよう)。『青』については後述する。

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雑君赤保プ (GAME SIDE BOOKS)
雑君保プ
マイクロマガジン社 2008-07-30

GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 10月号 [雑誌] GAME LEVEL (ゲーム・レベル) 1 2008年 09月号 [雑誌] ゾル漫えびいぬ君 午後の国物語REMIX+ (リュウコミックス) (リュウコミックス) GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌]

by G-Tools , 2008/09/09

入手が困難な同人誌や雑誌の掲載分、また未収録のマンガもこれ 1 冊で読める。なんというお得感だ! たとえ 16 万円でも買っていただろう(円の価値が 100 分の 1 になるか財産が 100 倍になる・160 万円ほど拾う、などがあれば)。

自分は、「じゅげむ」(寿限無・寿現夢)などというマイナなゲーム雑誌も雑君のマンガ目当てで買っていたし、同人誌も何冊か持っている。それでも見たことのないマンガが多い。それに、手元に置いておくにはコミックがちょうど良い。

雑君保プとは

雑君保プを知らない人には、人生の半分 それも もっとも美しいほうの半分が かくされている(スダンタール・『雑君赤保プ』 p.177)──。

根腐軸盆(ねぐされじくぼん)やハッピー・ポン子(ハーポ)という名前にピンと来ない人生なんて、「アッチのほう」もピンと来ない人のようだ。

とはいえ、「アルファベット・カルテット」の「C」だけが女性、ということを知っている人は少ないかも(そういう視点で見ると、また違った味わいが……)。

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