『家族八景』 家政婦はテレパス

『家族八景』

「七瀬三部作」と呼ばれる三作品の一作目です。自分は、何も知らずに『エディプスの恋人』から先に読んでしまいましたが……。

七瀬は今も『エディプスの恋人』なのか── : 亜細亜ノ蛾

しかし、文体といい雰囲気といい、まったく両者は異なります。──そもそも、筒井康隆作品って、どの作品も似ていないのが凄いですよね。

『家族八景』は、筒井康隆版の『家政婦は見た!』みたいな話(違う)。主人公の火田七瀬(ひだ ななせ)が八軒の家庭に住み込み家政婦として働きに行くのですが、

「家政婦はテレパス(他人の心を読む能力者)」

というワン・アイデアを思いついただけで凄い。

──いや、いまならいくらでも類似作品を見付けることができますが、この作品が初めて刊行されたのは昭和 47 年ですからね。

八つの家庭は、それぞれ「一見普通」。しかし、そこにテレパスの七瀬が入り込むことによって、図らずも微妙にゆがんだ人間模様が浮かび上がる。次第に壊れていく「普通の(幸せな)家庭」──。

初めのほうでは、七瀬は「十八歳の女の子」なのに、あんまり積極的に口説きに来る男がいない──つまり、「それなりのルックス」でした。しかし、段々と女性らしい容姿になっていく七瀬が、身の危険を感じるようになったり、自分から積極的に家庭を壊そうと目論んだり、最後までドキドキしながら読みました。

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家族八景
筒井 康隆
新潮社 1975-02
楽天ブックス: 家族八景改版

七瀬ふたたび エディプスの恋人 パプリカ (新潮文庫) 笑うな 時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

by G-Tools , 2007/09/26

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『マイアミ・バイス』 リアルなガン・アクションとラブ・ストーリィ

『マイアミ・バイス』

マイアミ・バイス (映画) – Wikipedia

マイアミ・バイス - 映画作品紹介

Yahoo!映画 – マイアミ・バイス – 基本情報

『マイアミ・バイス』は、ラヴ・ストーリィ映画です。

──はぁ !? という声が聞こえてきそうですが、『ザ・フライ』を至高の恋愛映画と言い張る自分なので、話半分に聞いてもらうとして──。

マイアミ警察の特捜課(バイス)所属の刑事コンビ、ソニー・クロケット(コリン・ファレル)とリカルド・タブス(ジェイミー・フォックス)が、犯罪者に扮して麻薬組織に潜入、おとり捜査を行うアクション映画。というのが大筋です。

しかし、中盤で登場する、黒幕の愛人・イザベラを演じたコン・リーが素晴らしい!

コン・リー – Wikipedia

ソニーとイザベラは(たぶんお互いに一目惚れして)深い仲になっていくのですが、そこから急に恋愛映画みたいになっていくのです。

もちろん、捜査の描写もおろそかではなく、ラストの銃撃戦もリアルで恐いくらいの迫力です。

終わり方もちょっぴり切なく、かなりオススメの映画です。

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マイアミ・バイス (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾)
コリン・ファレル.ジェイミー・フォックス.コン・リー マイケル・マン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2007-09-13
楽天ブックス: マイアミ・バイス

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾) 16ブロック ユナイテッド93 (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾) マイアミ・バイス シーズン5 コンプリートDVD-BOX M:i:III

by G-Tools , 2007/09/25

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『ナインスゲート』 謎の女の正体とは?(監督の奥様)

『ナインスゲート』

ナインスゲート – Wikipedia

ナインスゲート@映画の森てんこ森: 映画のストーリィがほとんど書いてあります。重要な本の挿絵について解説あり。

魔女や悪魔がはびこる世界の中、ジョニー・デップが魔界を封印する旅に出かける話──

──かと思ってみたら、まったく違う話でした(見る前にあまりストーリィを読まないタイプ)。あと、パッケージから想像したのが、悪魔の力を借りながら戦う封魔士とか、「それなんて『コンスタンティン』?」みたいな話。それも大外れでした。

ストーリィ

ディーン・コルソ(ジョニー・デップ)は、汚い手も平気で使うことで有名な、プロの「本の探偵」。彼が、ある仕事の依頼を受けるところから話が始まります。

この世に三冊しか存在していない『影の王国への九つの扉(ナインスゲート)』という本を所有する大富豪のコレクタから、この本が本物か偽物か確かめるため、残りの二冊と比べてくる、というのが依頼内容。

報酬に惹かれて依頼を受けたコルソだが、謎の女が現れたり、次々と奇怪な事件が起こり、彼の命も危険にさらされる。

はたして、『ナインスゲート』は本物なのか? この本に隠された謎とは? 謎の女の正体は?

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ナインスゲート デラックス版
ジョニー・デップ ロマン・ポランスキー
ジェネオン エンタテインメント 2004-06-25
楽天ブックス: ナインスゲート#デラックス版

リバティーン エド・ウッド フェイク エクステンデッド・エディション ブロウ 妹の恋人〈特別編〉

by G-Tools , 2007/09/24

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劇場映画『HERO』 意外な展開と違和感のある証拠

『HERO』

HERO映画『HERO』公式サイト

HERO (2007年の映画) – Wikipedia

Yahoo!映画 – HERO

HERO – goo 映画

『HERO』を映画館で見てきました。──まぁ、ジェット・リーやチャン・ツィイーは出てこなかった、というのは NG ワードで感想を書きます。

TV ドラマは一話も見ていないのですが、充分に楽しめました。はっきり言うと「二時間ドラマ」な感じはしますが、やっぱり、大スクリーンで他の観客の笑い声と共に見ると、楽しさが倍増しますね。

見どころはやはり、裁判で主人公・久利生公平(木村拓哉)と敏腕弁護士・蒲生一臣(松本幸四郎)が争うシーンですね。いや──見てもらうとわかる様に、「争う」とか「戦う」とだけでは形容できないようなやり取りでした。

そういえば、今日(2007/09/23)の 21 時からフジテレビ系列でドラマレジェンドスペシャル「HERO」が放送されますね。解説によると、この物語が映画「HERO」の伏線となるストーリーをはらんでおり、映画を見てからでも楽しめ、映画の前に見るとまた別の映画の楽しみ方ができる、とのことです。

昨日の夜も『出るトコ出ましょ!』という弁護士のドラマをやっていたりして、裁判員制度が始まるので裁判に興味を持たせよう、ということですかね?

裁判員制度 – Wikipedia

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function()… というアクセスの原因→MyBloglog

アクセスログに「function()…」

これまた需要が少なそう(無さそう)な話題ですが……。

かなり以前から、アクセスログにおかしな文字列が残るようになりました。

真・対spam最終兵器『IPスパムフィルタ』 : 亜細亜ノ蛾

具体的に書くと、こんなアクセスです。

/mt/.../function(){return this.inject(...)} HTTP/1.1

function() を含むアクセスは、少なくとも MT ではありえないので、全て 403 Forbidden. を返すようにしていました。しかし、なにしろ一日に何百も同じようなアクセスがあるので、アクセスログのエラー項目が役に立たない……。

MT が出力している (X)HTML を調べても、どこにも function() なんてリンクは無いし、もしかして不正アクセス? と悩んでいました。

Firebug で解決

先日、ようやく Firebug で原因を突き止めました(約一年間、なにやってたんだろう)。

Firebug は JavaScript が生成した後の HTML を見られるので、おかしな記述が発見できました。Firebug と作者に感謝!(トレードマークを G と間違えてごめんね)

はたして、その原因とは?

──まぁ、タイトルでネタバレですが。

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KeyCached プラグインで再構築の高速化!

KeyCached プラグイン

ぴろりさんのところで、面白い MT プラグインがリリースされていました。

キャッシュを利用して再構築を高速化するプラグイン KeyCached – Open MagicVox.net

「キャッシュ」とか「再構築」とか「高速化」、それに MT プラグインに目がない自分は、さっそく導入してみました。

これ、かなり通好みでおもしろいですよ。

使い方

個別記事のテンプレートの場合、このような使い方ができます。

<html>
<head>
<!-- 記事の更新日と ID を key にする -->
<MTKeyCachedKey>
<MTEntryModifiedDate>:<MTEntryID>
</MTKeyCachedKey>
<!-- タイトルをキャッシュから生成 -->
<MTKeyCachedValue>
<title>
<MTEntryTitle encode_html="1"> : <MTBlogName encode_html="1">
</title>
</MTKeyCachedValue>
</head>
<body>
<!-- 本文もキャッシュ -->
<MTKeyCachedValue>
<MTEntryBody>
</MTKeyCachedValue>
<!-- 追記も同じ こうやって複数のキャッシュが使える -->
<MTKeyCachedValue>
<MTEntryIfExtended>
<MTEntryMore>
</MTEntryIfExtended>
</MTKeyCachedValue>
</body>
</html>

2007-09-22T09:55:10+09:00 追記

初めの例だと <MTEntryModifiedDate> だけを Key にしていましたが、そうすると「検索・置換」などで一度に更新した場合、同じ内容になってしまいます。そこで、<MTEntryModifiedDate> と <MTEntryID> をKey にしました。

上記の例だと、「タイトル」と「本文」、そして「追記」をキャッシュしています。これらは、記事を更新するまで、つまり <MTEntryModifiedDate>(と <MTEntryID>) が変化するまでは内容が変わらないので、キャッシュする価値が大いにあります。

「通好み」な点

初め、何もわからずに「テンプレート全体を <MTKeyCachedValue> タグで囲む」という無意味なことをやっていました。そんなことしたら、新しく記事を投稿しても「次へ」のリンクが出なくなったり、いろいろ不具合が起こるので注意が必要です。

また、保存されたキャッシュの有効期間はexpireオプションで指定することができます、とのこと。個別記事のキャッシュはともかく、検索結果のキャッシュは有効期間を設けたほうがいいですね。

──というように、事細かにキャッシュする対象を選べる、逆に言うと「どこをキャッシュするか」の知識やセンスが問われる、というところが通好みですね。

実際に使ってみると、かなり再構築が早くなりました。やはり、データベースからデータを持ってきて (X)HTML 化する、という部分がネックになっているようですね。

マニュアル

詳しくはマニュアルをどうぞ。

KeyCached – MovableType Plugins – Trac

特に気をつけるべき点は、ここですね。

MTKeyCachedKeyの内容と構築前のMTKeyCachedValueの内容が全く同じであれば, 一つのMTでテンプレートやブログに関係なく同じキャッシュが使用される点に注意してください。

KeyCached – MovableType Plugins – Trac


『13人目の探偵士』 山口雅也氏デビュー作の小説版

『13人目の探偵士』

山口雅也氏といえば、1989年に『生ける屍の死』で作家デビューというのが定説ですが、じつはそれ以前に長編を発表していました。それが、今回紹介する『13人目の探偵士』のゲームブック版です。

ゲームブック – Wikipedia

ゲームブック版の『13人目の探偵士』は 1987 年に発表され、当時中学生の asiamoth 少年は──あんまりよくわからないままクリアした記憶があります。デビュー作だけあって、とにかく凝りに凝った構造のミステリィで、トリックもオチも世界観も入魂の一作だったんですね(厨房には早い、ということ)。

本人によると、このゲームブックがあったからこそ、『生ける屍の死』を書く機会ができたそうです(本書の p.397 を参照)。

以前紹介した、『ミステリーズ』や『マニアックス』とは全然方向性が違い、コミカルな楽しいミステリィでした。

山口 雅也『ミステリーズ』『マニアックス』 : 亜細亜ノ蛾

ゲームブックの要素まで盛り込んでいたり、かなりの意欲作ですよ。さらに、後に続く『キッド・ピストルズ』シリーズの第一作(番外編?)でもあり、ファンなら読んでおくべし! ですね。

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Amazon アソシエイト用ウィジェット 6 種が登場

Amazon ウィジェット

Amazon.co.jpが、新しく発表したウィジェット(いわゆる「ブログパーツ」)が面白そうです。

Amazon アソシエイト・プログラム ブログ: 新リンク作成ツール Amazon ウィジェットデビュー!

新しく 6 種類

今回追加されたウィジェットは、下記の6種類です。

  1. スライドショー
  2. お気に入り
  3. プロダクトクラウド
  4. ウィッシュリスト
  5. クイックリンク
  6. サーチ

これらは、いままでも有志の方々によって似たようなブログパーツが作られてきましたが、とうとう本家本元が発表しましたね。

注目の「プロダクトクラウド」

特に面白そうなのは、「プロダクトクラウド」ですね。

「プロダクトクラウド」は、Webサイトのコンテンツを解析し、サイトの内容に関連した商品タイトルを自動的に表示します、とのこと。実際に自分で作るとなると、かなりややこしい処理になりそう。しかし、 Amazon ウィジェットなら 1 分以内で必要なコードが入手できます。

なぜこれに注目しているのかというと、理由は簡単。他のウィジェットと違い、ブログデザインの中に溶け込みやすいから。あんまり、ウィジェットウィジェットしていない。

──まぁ、あんまりこういう「いかにクリックさせるか?」みたいなことに凝るのは、あんまりお上品じゃないですが……。──あれ? オレってお上品ブロガだっけ?

「クイックリンク」は無用?

「クイックリンク」に関しては、事前に好みのキーワードを登録しておき、ブログやウェブサイトの記事中にそのキーワードが登場した場合、Amazon.co.jpの関連商品に自動的にリンクします、と書いてありますが、この説明は間違い。

実際は、

<a type=amzn >ハリー・ポッター</a>

こんな (X)HTML コードを書くと、自動的に Amazon アソシエイト用のコードに変換する JavaScript です。

──なんだけど、普通に考えて JavaScript が無効な環境とか、フィード(RSS など)上では、上記の「へんな a タグ」が表示されるだけ……。どう考えても、これは無用なのでは。


『パプリカ』 アニメ映画らしい「悪夢のパレード」の映像

『パプリカ』

パプリカ - オフィシャルサイトパプリカ – オフィシャルサイト

パプリカ (アニメ映画) – Wikipedia

原作の小説版を読んでから、楽しみにしていたアニメ映画です。ちょっと前に見たのですが、感想を書くのが遅れました。

『パプリカ』 筒井康隆・著 女の美しさと男の幼稚さ : 亜細亜ノ蛾

まぁ、とてもじゃないけど、原作そのままを映像化するというのは無理、というのはツツイストならずともわかるはず。

ということで、この映画の見方は、

「『パーフェクト・ブルー』や『千年女優』の監督が、どんな『パプリカ』料理を見せてくれるか」

──ですね。監督の今敏氏も原作者の筒井康隆氏も、超重要人物の声優として出演しているのも見逃せません(聞き逃せません)。

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パプリカ デラックス・ボックス(2枚組)
林原めぐみ 古谷徹 江守徹
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-23
楽天ブックス: パプリカ デラックス・ボックス

時をかける少女 限定版 鉄コン筋クリート(完全生産限定版) パプリカ オリジナルサウンドトラック 秒速5センチメートル 特別限定生産版 DVD-BOX 映像のための音楽~平沢進サウンドトラックの世界

by G-Tools , 2007/09/18

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『ブラッドレイン』 クリスタナ・ローケン主演のホラーアクション

『ブラッドレイン』

『ブラッドレイン』は、クリスタナ・ローケンが主役の、ホラーアクションです。

クリスタナ・ローケンといえば、無表情だった『ターミネーター 3』の T-X 役が真っ先に思い浮かびますが、本作では多彩な表情を見せます。──彼女が好みなので見てみた、というのが正直なところ(見る映画を選ぶ理由として妥当じゃね?)。

クリスタナ・ローケン – Wikipedia

ストーリィ

クリスタナ・ローケンの役は、人間の母と吸血鬼の父の間に生まれた”ダムフィア”(ハーフ・ヴァンパイア)のレイン。人間界を征服しようと目論む父を倒すために、復讐の旅に出るレイン──。

──とかなんとかいうストーリィはさておき(え?)、アクションとスプラッタ、そしてお色気が満載の娯楽作品です。

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ブラッドレイン
クリスタナ・ローケン サー・ベン・キングズレー マイケル・マドセン
日活 2006-12-08
楽天ブックス: ブラッドレイン

ウルトラヴァイオレット デラックス・コレクターズ・エディション X-MEN:ファイナルディシジョン 特別編 THE DESCENT M:i-3 ミッション:インポッシブル3 スペシャル・コレクターズ・エディション アンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディション

by G-Tools , 2007/09/17

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