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バクマン。 #6 「ピンとキリ」 シュージンの才能と『ふたつの地球』

『バクマン。』 6 ページ 「ピンとキリ」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 43 号)

ONE PIECE』があからさまなテコ入れに走ったり、『バリハケン』が完全に開き直って己の道を行く中──、今回の『バクマン。』はすごかった。

サイコーとシュージンの才能が豊かである描写は、何回かあった──はずなのだが、ほとんどサイコーに焦点が合っていた。今回は、ようやく分かりやすい形でシュージンの底知れぬ才能を感じられた。本作のように「マンガ内マンガ」が出てくる作品では珍しく、ちゃんと「マンガのストーリィ」を読者に見せているのがすごい。

──先ほどから「すごい」しか書いていないが、さらにすごいのが、2 人を「好かれるキャラに描こう」としていないところ。今回の冒頭で 2 人の会話を聞いて、気分が悪くなった人もいるのでは? そういった悪い感情を持たせておいて、最後はやっぱり応援してしまう──。

たった十数ページで、これほどの世界を描ける作者に、そしてマンガそのものに、感動した。

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バクマン。 #5 「時と鍵」 もうひとりの天才と『男の条件』

『バクマン。』 5 ページ 「時と鍵」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 42 号)

マンガを描くのは難しい。中高生のころにマンガ原稿用紙と G ペンなどを買ってきて、紙面に向かって格闘した自分が言うのだから間違いない(三日で飽きたけど)。

しかもアマチュアは「ひとりで全部やる」のが当然なので、背景からトーン貼りまで自分でする必要がある。魅力的なキャラクタに惚れて始めたマンガで、何が悲しくて電信柱やキャベツを描かなければならないのか。いっそのこと初めからアシスタントを雇って、原作者も見つけてから、ゆっくりと作画の練習をしてほうが良いかもしれない。

──そんなわけで、下のページを見ても笑えないのである。作画の人も大変なんだろうな(時間・精神・財布の中身・実家の両親から「孫の顔」の催促などで)──と考えてしまう。

神速(´・ω・)VIP:いかにも「これ作画崩壊してるだろw」っていう画像ください

我らがサイコーとシュージンも、そう簡単にはマンガ家になれない。「天才」の 2 人でも努力なしには天下は取れない──今回はそういう話だった。なかなかマンガのキャラみたいに、簡単には成功できないようだ(ん?)

連載の 5 回目にして、ようやく 2 人がマンガ家を目指すのに「どうやって努力すればいいのか」という道が見えてきた。よく考えると、ほとんど 2 人の考えだけでここまで来れたのもすごい。だがまだ道のりは険しい──。

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『雑君青保プ』『雑君赤保プ』 雑君保プの新刊はカラーページが大量!

雑君青保プ・雑君赤保プ

「雑君保プ」(ざっくんぽっぷ)先生の『雑君青保プ』と『雑君赤保プ』という、(雑君らしい)珍妙なタイトルのコミックが発売された。そう、なんと 2 冊も! 合計で 600 ページもある。ハムスターくらいなら圧死できる重量ではないか。ネオジオのロムカセットに勝るとも劣らないボリューム感だ。

最近になって新刊の情報を知って、さっそく『雑君赤保プ』を Amazon で注文して読んだ(みんなもマネしよう)。『青』については後述する。

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雑君赤保プ (GAME SIDE BOOKS)
雑君保プ
マイクロマガジン社 2008-07-30

GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 10月号 [雑誌] GAME LEVEL (ゲーム・レベル) 1 2008年 09月号 [雑誌] ゾル漫えびいぬ君 午後の国物語REMIX+ (リュウコミックス) (リュウコミックス) GAME SIDE (ゲームサイド) 2008年 08月号 [雑誌]

by G-Tools , 2008/09/09

入手が困難な同人誌や雑誌の掲載分、また未収録のマンガもこれ 1 冊で読める。なんというお得感だ! たとえ 16 万円でも買っていただろう(円の価値が 100 分の 1 になるか財産が 100 倍になる・160 万円ほど拾う、などがあれば)。

自分は、「じゅげむ」(寿限無・寿現夢)などというマイナなゲーム雑誌も雑君のマンガ目当てで買っていたし、同人誌も何冊か持っている。それでも見たことのないマンガが多い。それに、手元に置いておくにはコミックがちょうど良い。

雑君保プとは

雑君保プを知らない人には、人生の半分 それも もっとも美しいほうの半分が かくされている(スダンタール・『雑君赤保プ』 p.177)──。

根腐軸盆(ねぐされじくぼん)やハッピー・ポン子(ハーポ)という名前にピンと来ない人生なんて、「アッチのほう」もピンと来ない人のようだ。

とはいえ、「アルファベット・カルテット」の「C」だけが女性、ということを知っている人は少ないかも(そういう視点で見ると、また違った味わいが……)。

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バクマン。 #4 「親と子」春野美雪と漢の浪マン

『バクマン。』 4 ページ 「親と子」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 41 号)

『バクマン』のすごさは、ありきたりなことでも魅力的に描ける作者の力そのものだ。もっと簡単に言うと、ベタな展開なのに驚かせたり面白がらせる、というのがすごい。今回の話を読んで、そう強く実感した。

かなりデフォルメされた人間像──なのにリアリティを感じる絵を描く、小畑健さんの画力に救われているところも大きい。ほかの人の作画なら、もっと地味な印象になっただろう。彼に出会わなければ、原作者の大場つぐみさんは今ごろ──と余計なことを考えてしまう。

3 行でまとめる

今回の見どころを教えて欲しい、という「今北産業」な人に解説すると──。

  • DNADNA こえーな DNA は
  • ジェバンニな気分
  • 漢の浪マン(おとこのろまん)

──まぁ、本当のところはジャンプ誌上で読んでいただくとして……。

今回もまた、今後の展開を予感させる場面で終わる。『バクマン。』の──というより、ジャンプのような少年マンガのパターンだ。それなのに、毎回続きが気になってしまう。──よく考えると、主人公は「天才 2 人」とはいえ普通の中学生だし、それほど「超展開」があるわけでもない。目を引くラストで終わった次の週、ふたを開けてみると順当な続きだったりする──。

それでも、これほど読ませるマンガはほかにない。

とはいえ、地味なテーマの作品には違いないので、「こんなマンガを好きな自分は異常かしら?」と思っている読者がいるかもしれない。少なくともここに 1 人、賛同者がいるので胸をなで下ろして欲しい(女性だったら、なで下ろすのを代わっても良い)。

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バクマン。 #3 「ペンとネーム」 川口たろうとカブラペン

『バクマン。』 3 ページ 「ペンとネーム」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 40 号)

サイコー・真城最高(ましろ もりたか)とシュージン・高木秋人(たかぎ あきと)、それぞれの「すごさ」をお互いに認め合った、連載の第 3 回目。

原作者の大場つぐみ自身が「比較的地味な内容になると思う」と語っていたとおり、今回は「マンションの一室で男子 2 人が売れるマンガについて語っていた」だけ。比較のしようがないくらい地味。小畑健の絵でなければ、読み飛ばす人もいるだろう。

しかし、今回は熱かった──!

「おじさん」こと真城信弘(ましろ のぶひろ)──ペンネーム・川口たろう(かわぐち たろう)──の仕事場を 2 人で見に行く。字にして読むとまるで楽しくない状況なのに、なんだろう、このワクワクする感じは。

「絵が下手(へた)」でマンガ家ならぬ「博打(ばくち)打ち」の仕事場を見たところで、なんの意味があるのか……。前回のラストで急展開になったあと、一週間も過ぎれば、冷静になった読者はそう思ったことだろう。自分も思った。

しかし──今回を見て、川口たろうというマンガ家のすごさを思い知った。同時に、最低でも乗り越えなければならない壁と、マンガ家として売れる難しさを、サイコーとシュージンは目の当たりにする。ここでくじけて「夢から目が覚める」のが普通の中学生だと思うけど、2 人はそうではなかった(それだとマンガにならないし)。逆に燃えた。

それでもまだ「俺が納得できるネーム描けなきゃ組まない」とシュージンに迫るサイコーは、よっぽどの慎重派なのか意地っ張りなのか──。

バクマン。 – Wikipedia

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2008 年 8 月に書いた記事の まとめ

先月のまとめ記事

毎月毎月、月初には先月のまとめ記事を書いている。元はといえば、年末に毎年書いているまとめ記事と、毎日のネタ探しの労力を減らすために始めた。その割には、まとめ記事を書く時間はいつもと変わりないけれど……。

それはそれとして。突然ですが、この 9 月からブログ記事の書き方を変えていきます。「リニューアル」というほど大げさではありません。上の段落のように「です・ます」口調から「だ・である」口調に変えたり、すぐに読み終われるような短文の記事を書いたり、あるいは更新を毎日から「気が向いたとき」にしたり──。

──ようするに、読者にとってはどうでもいいことばかり。「それだけはやめてくれ!」という熱狂的なファン(重複した表現)もいないだろう。ウェブでもリアルでも……。できれば、生涯でひとりくらい・一度くらいはそのような熱い思いを受けたいものである(缶詰を開けて欲しい猫からくらいか)。

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バクマン。 #2 「馬鹿と利口」 頭がいいサイコーとシュウジン

『バクマン。』 2 ページ 「馬鹿と利口」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 39 号)

原作・大場つぐみ、作画・小畑健の『DEATH NOTE』の 2 人が贈る本作、『バクマン。』も連載 2 回目です。

前回の感想: バクマン。 NO.1「夢と現実」 大場つぐみと小畑健の新連載! : 亜細亜ノ蛾

扉絵がカラーのイラストで、ヒロイン・亜豆美保(あずき みほ)の抑えた色気が美しい! 背景がマンガの道具というコントラストも面白く、亜豆の肩の位置にある羽ぼうきが「天使の羽」にも見える──カンペキじゃないっスかぁ! という 1 枚です。

内容も、もちろん面白かった!

まだ物語が大きく動かす前の段階ですが、これからの展開を想像するとワクワクしてきます。

以下、あんまりネタバレなしの感想を書きます。未見の人が読んでも、ぼんやりと面白さが伝わる程度、に書いたつもり。

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「べつやくれい」さんのモフモフした髪型が気になる……!

べつやくれい

イラストレータ・絵本作家として本を出されている「べつやくれい」さんが好きです。こう言うと愛の告白のようですが、そのとりだ!。

べつやくれい – Wikipedia

(ってか、「別役 怜」って本名なのか! 知らなかった……)

べつやくさんは、このようなイラスト(マンガ)を描かれる方ですね。

また、かの有名なべつやくメソッドの生みの親でもあります。──ご本人が@nifty:デイリーポータルZ:円グラフで表そうの記事以外で円グラフを使っているところを見たことがないけど。

イソプレスうぉっち、全記事に「べつやくメソッド」を導入

自分が、べつやくさんのマンガと同じか、それ以上に好きで気になっているものがあります。それは──。

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『ロマンシア』 円英智・寺田憲史 – 80 年代後半の傑作マンガ

ロマンシア──浪漫境伝説

今日(8/12)は誕生日なので 1 回休み──でもいいのですが、昔のマンガをダラリと紹介。

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ロマンシア―浪漫境伝説
円 英智
角川書店 1988-05

by G-Tools , 2008/08/12

発行は 1998 年、とちょうど 20 年前。月刊コンプティークで連載していた当初から大好きで、コミックも発売直後に買いました。

──が、オタクやコレクタの最大の敵、OKAN(人によっては OKUSAMA)によって捨てられました。最近、ブックオフオンラインで買い直しました(100 円で)。便利な世の中ですね。

元になったゲーム、『ロマンシア』は主人公が男の子でしたが、コミックでは大胆にも女の子が主人公に変わっています。

簡単に言えば、「強いヒロインがモンスタのボスを倒しにいく冒険もの」ですね。

80 年代後半のマンガらしく、熱血スポ根な汗臭さが薄れて「どう見ても戦士には見えない美男美女が華麗に戦う」作風。

つまりは『BASTARD!!』を思い浮かべると近い。──あ、「天使と悪魔がどうのこうの」になる前、初期のころのイメージね。

最後のほうでどんでん返しがあったり、熱くなる展開があったり、なによりバツグンに絵がうまい! いま読んでも、あまり古さを感じません。

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バクマン。 #1 「夢と現実」 大場つぐみと小畑健の新連載!

バクマン。 1 ページ『夢と現実』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 37・38 合併号)

あの『DEATH NOTE』のコンビ、原作: 大場つぐみ・作画: 小畑健がジャンプ誌上に帰ってきた!

新作・『バクマン。』のテーマは、マンガ

しかも、主人公の 2 人 が原作と作画に分かれてマンガ家を目指すという──。

そう、どう見ても、作者たちの姿を反映させたメタなストーリィ。

「マンガのマンガ」って、島本和彦の『吼えろペン』くらいしか面白かった記憶がないのと、メタなマンガは外れが多いこと、それに、大昔に「作者が登場したらそのマンガは終わり」と誰かが言っていた(矢野健太郎だったかなー)ことを考え合わせると──

──非常に先行きが不安です。

絵柄が『DEATH NOTE』からかなり変わっているところも、好き嫌いが別れそう。

それと、うっかり数日前に読んだ下のマンガに、なんとなく雰囲気が似ている(笑)。「お前はもうデキル漫画家スタイルを身につけたか?」

暇人\(^o^)/速報 弟に届いたチャレンジの漫画の内容が酷い

実際に第 1 話(「1 ページ」と表記)を読んでみると──

──面白い! これは面白いぞ !!

「少年がマンガ家を目指すマンガ」という、けっこうありがちな食材でも、シェフの腕でこれほどの料理に化けるのか──! まだオードブルどころか食前酒の段階ですが、これからが楽しみです。

これなら、10 週でつきぬけろ! にならない──かも(余談だけどキユ先生の出身地ってオレの住んでいる市なのか!)。

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