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『WFLOG』(ワンフェスログ) 魅力的なフィギュアの写真

『WFLOG』

『WFLOG』(ワンフェスログ)というフィギュアの本を買いました。

ワンフェスログワンフェスログ(公式サイト)

これは、ワンダーフェスティバルを中心に活動するモデラーたちの作品約350点を全編プロカメラマンによる撮り下ろし掲載してある単行本です。

ワンダーフェスティバル 2007[夏]は、 2007年8月12日(日曜日) 10:00~17:00 開催、となんと、誰かさんの 0x21 歳の誕生日と同じですね(ヒント: オレ)。

表紙を画像で見ると、よくあるフィギュア雑誌のサイズかと思いましたが、実際は A5 サイズ。オライリーの『PERL HACKS』と同じサイズ、というとわかる人もいるかと(実際に重ねてみたらピッタリ)。

Amazon.co.jp や一般の書店にはないようなので、ネット通販でどうぞ。表紙は 3 タイプありますが、内容は同じです。

ワンフェスログ28 (表紙 A) Yahoo! ショッピング: ワンフェスログ28 (表紙 A) ad

「ワンフェスログ」を楽天市場で探す

内容

巻末などにフィギュアに関するコラムが載っていますが、やはり、メインはワンフェスで展示・販売されるフィギュアの写真。

言葉を選ばずにいうと、「ワンフェスフィギュアのカタログ本」と思っておけば間違いないかと。

ワンフェスログ: CONTENTS VIEW からフィギュア写真の掲載ページが見られるので、購入前の参考にどうぞ。

気になった原型師たち

はじめに紹介されている、BUBBA 氏のフィギュアが凄い。「網タイツバニーのハルヒ」の人といえば、知っている人も多いでしょう。

彼のブログに、制作途中のフィギュアの写真が多く載っているので、要チェックですね(最近は更新が滞っているけど)。彼の場合、版権モノもいいですが、オリジナルも活き活きしていて魅力的です。

サイコロキャラメルの謎 - livedoor Blog(ブログ)サイコロキャラメルの謎 – livedoor Blog(ブログ)

ネコワークス」も注目。国内外の市販車「デフォルメカー」としてガレージキットにして、通算で 100 台以上も作っているのが凄い。どれも可愛らしく、車に興味がない自分でも、いくつか欲しくなります。「チョロ Q みたい」といえば、(世代的に)まだ通じるかな?

りゅんりゅん亭」の「ぷにからー 23」も可愛らしい。東京 23 区を擬人化、というとんでもないコンセプト。可愛らしいというより、エr ……。ゲーム化する予定だったのが、開発停止になったようですね。残念ですが、23 キャラはそろえて欲しいところ。

ぷにカラー23ぷにカラー23

あとは何といっても「Vispo」の「アネモネ」。これは──絵的にも精神的にも、15 禁くらい? プロのカメラマンが撮った写真は、より迫力が出ていますね……。

Vispo HP(「アネモネ」は左フレームの「Gallery」から)

ただただ可愛いだけ、じゃなくてこのような作品が作られ、(たぶん)需要があるということは、フィギュアという文化が豊かになってきた証拠──かな?


『文学部唯野教授』 異形の物が棲む大学と謎のヒロイン

『文学部唯野教授』

これは凄まじい一冊です。

タイトル通り、大学教授の唯野(ただの)が主人公。彼が大学に内緒で小説を書いていることや、親友が海外出張費を不正に使用したことが、後になって問題になってくる。大学内の利権争いや、いくつかの事件が絡み合い、最後は(いつものように)ドタバタに──。

というのが大きなあらすじですが、何といっても、話の合間に挿入される「文芸批評論」の講義が圧巻。

唯野が講義を進めて行く場面が、何ページにもわたって書かれています。小説自体が全部で 9 章あり、講義の数も 9 つ。全部通して読むと、批評論についてよくわかる、気がします。

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『ほぼ日刊イトイ新聞の本』 ネット社会の必読書

『ほぼ日刊イトイ新聞の本』

これは面白い! 初版は 2001 年の刊行で、その後に加筆して 2004 年に刊行された文庫版を読みました。

糸井重里さんが、(埋蔵金の発掘をしながら)「ほぼ日」をなぜ始めたのか? という話から、ようやく軌道に乗り始めたあたり(2001 年)まで、そして文庫版で加筆された 2004 年では最近の「ほぼ日」について語られています。

ほぼ日刊イトイ新聞ほぼ日刊イトイ新聞

「ほぼ日」の面白いエピソードだけではなく、ビジネスの話、人生の話、遊びの話など、この本からいくらでも拾えるものがあります。

なにしろ日本語の達人が書いた本なので、ものすごく読みやすい。糸井さんの文章は、簡単な言葉でわかりやすく、深い話を書くのが特徴。この本も、全く難しい言葉は書いてないのに、ものすごい情報量を吸収できました。

糸井重里 – Wikipedia

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『七つの怖い扉』 井戸から消えない死体

2ch には良くできた創作が、いわゆる「コピペ」として出回っています。可愛い AA(アスキーアート)もいいですが、ちょっと背筋が寒くなるような、怖いコピペが好きです。

中でもお気に入りが、これ。

ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた

次の日見に行くと死体は消えていた

5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた

次の日見に行くと死体は消えていた

10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた

次の日見に行くと死体は消えていた

15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた

次の日見に行くと死体は消えていた

20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた

次の日見に行くと死体は消えていなかった

次の日も、次の日も死体はそのままだった

これは「オチ」の一行が無いバージョンで、初めて見たときに「なぜ?」を考えるのが恐ろしかった。その後、最後の一行があるバージョンを見て、「なぁんだ」と思いました。やはりこれは、上記のままで終わっている方が美しい。

『七つの怖い扉』

つい最近、このコピペの元ネタがあることを知りました。阿刀田 高氏の『迷路』という短篇です。

さっそく、収録されている本を探し、『七つの怖い扉』を読みました。タイトル通り、七人の作家が書いた、七つの短篇が載っています。

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七つの怖い扉 (新潮文庫)
阿刀田 高 高橋 克彦 小池 真理子
新潮社 2001-12
Yahoo! ショッピング: 七つの怖い扉ad
楽天ブックス: 七つの怖い扉

ゆがんだ闇 七つの危険な真実 記憶の隠れ家 翠迷宮 堪忍箱

by G-Tools , 2007/07/18

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『土を喰う日々』 畑と相談し、リスを見る日々

『土を喰う日々』

『土を喰う日々』を読みました。『美味しんぼ』ファンにはおなじみの一冊で、山岡 士郎が日本で一冊だけ読むに値する、と言っていた本ですね。

あらすじ – 美味しんぼ塾ストーリーブログ: 第33巻

著者の水上 勉(みずかみ つとむ)氏はすでに故人だったのですね、知りませんでした……。

水上勉 – Wikipedia

本書は、軽井沢に住む著者が「畑と相談して」、日々の食事を工夫する様子を書きつづった一冊です。

裏表紙や後書きで「クッキング・ブック」と紹介していますが、レシピはほとんど出てきません。子供時代に禅寺で暮らした著者だけあって、食というものの考え方が深く語られています。

「梅干の生命は人のそれより長い」

感慨深かったのが、梅干しの話です。

著者の家には大正十三年に漬けた梅干し(!)がいくつかあったそうで、「五十三年も生きていた梅干しに、泣いた(p.106)」そうです。しかし、そのことをフィクションと取った読者から(わざわざ)電話がかかってきた、という話がちょっと悲しい。

自分の漬けた梅干しを「作品」と呼び、梅干しが入った瓶を眺め、「これらのぼくの作品がぼくの死後も生きて、誰かの口に入ることを想像するから(p.110)」嬉しいという著者の姿を思い浮かべると、梅干しというものを見る目が変わってきます。自分も、梅干しが好きなので、漬けてみようかな……。

リスの夫婦

作家のところには、話になる動物がやってくるようです。

庭にやってくるリスの夫婦の話が面白い。別に飼っているわけではないので、すべて著者の主観ですが、短篇が一作かけそうな出来事がありました。続きは Web で、ではなく、ぜひ本でどうぞ。


『もの食う人びと』 辺見 庸氏、飽食の国から飛び出す

『もの食う人びと』

日本が飽食の国と言われるようになったのは、いつからでしょうか?

──と、朝食べたドーナツ風パン(売れ残りのため 5 個で 100 円の安売り)を思い出しながら、何となく考えるのでした。自分が幼い頃(1970 年代)は、ひもじい思いをすることが多かったです。三食の内、一食が「レタスだけ」だったり。──あ、それって自分の家が貧乏だっただけか……。

しかし、そんな自分の貧しかった時代なんかより、もっと餓えている人々が世の中にはたくさんいることを、『もの食う人びと』で改めて知りました。この本は、著者が世界中を周り、体当たりで知った「食」の現実が書き記されています。

決して「グルメ本」の類ではなく、貧しい国に住む人たちの食生活が中止です。しかし、よくある「だから、もっと私たちは食べ物を大事にしましょう」というような意見が書いていないのがよかったです。──まぁ、この本を読んで、それで何も感じないような人間にはなりたくないな、と。

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舞城王太郎 『阿修羅ガール』 残酷な主人公の恋心

『阿修羅ガール』

ちくしょー、また騙された! 舞城王太郎め!(満面の笑みを浮かべながら)。という読後感でした。

減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。私の自尊心。

返せ。

『阿修羅ガール』 p.9

──などという、主人公の可愛らしい(?)独白から始まるので、てっきり、女子高生のほのぼの学園生活物語が始まるのかと油断していたら──背後からいきなり刺された感じ。主人公の周りで、次々と(文字通り)奇想天外な事件が起こるのでした。「先の読めない展開」という使い古された言葉が似合う一作です。

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『小さいこいとばを歌う場所』を「ほぼ日ストア」で購入

『小さいこいとばを歌う場所』

『小さいこいとばを歌う場所』

カノジョへのプレゼントを探していると、素敵な物を見つけました。『小さいこいとばを歌う場所』という本です。

糸井重里が、ほぼ日刊イトイ新聞に書いた1年分の原稿(……)から、心に残る「小さいことば」を抜き出し、1冊の本にまとめました。(……)

詩と、ユーモアと、たくさんのヒントが詰まった「ベスト・オブ・糸井重里」ともいえる1冊。

また、糸井による写真連載「気まぐれカメら」からも41点の写真を選んで掲載しました。

ほぼ日刊イトイ新聞 – 小さいことばを歌う場所

ほぼ日刊イトイ新聞 – 小さいことばを歌う場所から「立ち読み」して、すぐに買うことに決めました。自分も欲しかったので、二冊。

糸井重里さんの言葉は、とてもわかりやすいです。簡単な言葉を組み合わせ、表現をするのがとても上手い。自分もマネしたいです。

『小さいこいとばを歌う場所』とiPod

ほぼ日ストア

この本は「ほぼ日ストア」でしか取り扱いがないので、さっそく注文。

ほぼ日刊イトイ新聞 – ほぼ日ストア

他の商品も面白そうですが、品切れが多い! 「ストア」の名にふさわしくない在庫状況ですが、商品の紹介ページを見て、納得。こりゃ売れるわ、と。

冷房病対策なのか、夏向けのハラマキとブランケットもありました。可愛らしいデザインですが、こちらも品切れ。

ほぼ日刊イトイ新聞 -ほぼ日ごきげんハラマキ

べんりなぬの」も欲しかったけど品切れ! ──というか、これって……単なるバンダナでは? 「全然違うよ。全く関係ないよ。」

ということで、注文した『小さいこいとばを歌う場所』が届くのが楽しみ。届いたらブログに感想を書きます。


デイヴィッド・ハンドラー 『殺人小説家』

『殺人小説家』

人気のハーフボイルド・ミステリィ(© 森 博嗣)の 8 作目です。デイヴィッド・ハンドラーは『100人の森博嗣』で「この一見ソフトなハーフボイルドこそ、現代のハードボイルドの頂点だと思われる」と書いてあったので、興味を持って読みました。

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殺人小説家
デイヴィッド ハンドラー David Handler 北沢 あかね
講談社 2005-06
楽天ブックス: 殺人小説家
ビーケーワン: 殺人小説家ad

ブルー・ブラッド 天使と罪の街(下) 天使と罪の街(上) クリスマス・プレゼント コフィン・ダンサー〈上〉

by G-Tools , 2007/06/26

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『小説作法』 スティーヴン・キング

『スティーヴン・キング 小説作法』

結城浩のはてな日記 – 『数学ガール』を紹介するスレ / 文章を書く本の話で、結城浩さんが紹介している『小説作法』を読みました。自分も、好き勝手に書いているブログ書きとはいえ、「文章を書く者」のひとり。この本から多くのことを学びました。

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小説作法
スティーヴン・キング Stephen King 池 央耿
アーティストハウス 2001-10-26

ベストセラー小説の書き方 ミステリーの書き方 ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門 The Elements of Style (Elements of Style) デッド・ゾーン〈上〉

by G-Tools , 2007/06/22

残念ながら絶版で、文庫化もされていません。自分は図書館で借りました。上の書影とは違い、表紙はキングがこちらを見つめる写真です。近くに置いておきたい一冊なので、なんとか手に入れたいところ。

結城浩さんのレビュー

同じく結城浩さんが書いた、下記のレビューもわかりやすいです。

スティーブン・キング『小説作法』

──あまりにわかりやすいので、自分が本書の記事を書く意味ってなんだろう? と自問したり……。なんとか、違う切り口で書くことにします。

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