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七瀬は今も『エディプスの恋人』なのか──

じつはシリーズ作品だった

全く前知識なしに『エディプスの恋人』を読みました。

なんの前置きもなく、主人公の(ちょう美人)女性・火田七瀬が「他人の意識」を読み取っている、という描写に驚きました。まぁ、普通に日本語が読めて、ある程度の創作物に触れてきた人なら「ああ超能力か」と解りますし、わざわざ説明していないことが、逆に「すこし・ふしぎ」な世界観にのめり込むことができました。

──と思って読了後に調べたら、本作品は「七瀬シリーズ」と呼ばれる三部作の、三作目だったというオチ。前作を読んでいれば、「いきなり読心術?」と唸ることもなかったわけです。でも、前知識なしで十分楽しめたし、色んな書評を読んだところ、それぞれの作品が全く別の作品のように独立しているとのこと。良かった好かった。

あらすじとアサマシ

主人公の七瀬は、名門高校の教務課事務員。彼女は、他人の意識を読み取ることができる超能力者。ある事件をきっかけに、特殊な精神構造を持つ高校生である「彼」の謎に近づいていく。やがて七瀬は、彼を守る「意識」の存在に気がつき……。

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エディプスの恋人
筒井 康隆
新潮社 1981-09

七瀬ふたたび 家族八景 パプリカ 笑うな 富豪刑事

by G-Tools , 2006/11/30

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あなたの街の「書店」という不思議空間

無駄な前置き

前の記事(prototype.jsを10KBにする方法 : 亜細亜ノ蛾)で「キタコレ!! はてブで10ブクマ(志が低い)は行くだろコレ!」と思って昼頃アクセス解析を見ると、「閲覧者: 6人」となっていて、少しヘコんでますが、いかがお過ごしですか。asiamothです(こういう出だしもそろそろ古いか)。

急に勉強熱が出てきて「prototype.jsを勉強しようか……いや、jQuery 開発者向けメモを見るとこっちも面白そうだしなぁ……(ぶつぶつ)」とうれしい悲鳴な日々です。付き合い始めや片想いの方が楽しいよね?

そんなわけでblog書いてる時間が押してきた。「困ったときの森博嗣」ということで、氏のブログからネタをパクってきました。

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子供に聞け!──スウェーデン式『アイデア・ブック2』

続編は意外と知られていない?

発想力が一番! 『アイデア・ブック スウェーデン式』 : 亜細亜ノ蛾で感想を書いた本の第二段が(疾っくの昔に)出ていました!

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アイデア・ブック2(トゥーボ)
フレドリック・へレーン テオ・へレーン
ダイヤモンド社 2006-07-27

アイデア・ブック スウェーデン式 イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材 IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣 お金と正義(下) お金と正義(上)

by G-Tools , 2006/11/15

印象に残った子供の言葉

中でも印象深かったのが、次の質問。

どうすれば戦争を止めることができるかと質問された子供。

続きはWebで(え?)。もとい、最後に書きます。

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ぬいぐるみ好きだった自分へ>『悠悠おもちゃライフ』

またしても森博嗣

またまた、森博嗣さんの本を読みました。

雑誌・Lapitaadの連載をまとめたエッセイ集──というよりもMORI LOG ACADEMYのような本、といえば判りやすいでしょうか。

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悠悠おもちゃライフ
森 博嗣
小学館 2006-06-01

モリログ・アカデミィ〈2〉1年のケーキ元旦に飽き MORI LOG ACADEMY〈1〉 モリログ・アカデミィ〈3〉日のないところに書け無理絶えず フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life 少し変わった子あります

by G-Tools , 2006/11/12

おもちゃ道のススメ

「MORI LOG ACADEMY」に雰囲気は似ていますが、中身はおもちゃと工作に特化しています。

「大の大人がおもちゃなんて……」

という人にこそ、読んで欲しい。

「──え? もしかして大人のおもちゃ?」

という汚れた大人も読め(命令)。

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『九マイルは遠すぎる』──探偵役はLに似て

タイトルだけは

自分の中では「タイトルだけは有名なミステリィ」の代表と思っている(失礼)本作を、ようやく読みました。

表題作を含む8作品が収められた一冊です。どの作品も、語り部は《わたし》でワトソン役、探偵役はニッキイ・ウェルト教授、といえば判りやすいでしょうか。

表題作

やはり何と言っても表題作『九マイルは遠すぎる』が面白い。《わたし》が、ふと頭に浮かんだ

「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない、まして雨の中となるとなおさらだ」

──というセリフからニッキイが推論を広げていき、最後にはある犯罪を暴く、というストーリィです。ミステリィファンなら、一度は聞いたことがあるのでは?

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九マイルは遠すぎる
ハリイ・ケメルマン 永井 淳 深町 眞理子
早川書房 1976-07

by G-Tools , 2006/11/02

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北大路魯山人はファック文芸部員

#### 北大路といえば
「北大路」という名字を聞いて想像する人物は、大きく分けて二通りあるでしょう(断言)。ポニーテールとナイスバディ、大胆な行動、しかし実は純情派──という北大路さんは今回お休みいただくとして。
[北大路魯山人](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%A4%A7%E8%B7%AF%E9%AD%AF%E5%B1%B1%E4%BA%BA “北大路魯山人 – Wikipedia”)という名前だけは識っていて、実際にどんな人かは知らない、という人がほとんどでは。『美味しんぼ』に出てくる至高のツンデレ親父、[海原雄山](http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E5%91%B3%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%BC%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9#.E6.B5.B7.E5.8E.9F.E5.AE.B6 “美味しんぼの登場人物 – Wikipedia”)のモデルになった人物、という認識が一般的かも知れませんね(たぶん一般の定義が間違っている)。
たまたま魯山人のエッセイ集を見かけたので、読んでみました。そうしたらこれが、面白い! 世の中の俗物どもをバッサバッサと切り捨てる──というか好き放題いってるだけ──と爽快な読み物でした。

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魯山人の食卓
北大路 魯山人
角川春樹事務所 1998-09

by G-Tools , 2006/10/26

自分が読んだのは上記の方ですが、単行本も出ているんですね。知らなかった……。

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魯山人の食卓
北大路 魯山人
角川春樹事務所 2004-10

by G-Tools , 2006/10/26

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『名探偵の掟』は壁投げか?

#### 東野圭吾氏は初
自分は、ミステリィというと森博嗣氏の作品ばかり読んでいます。まぁ、趣味なので好きな作家の作品ばかり読むのもいいですが、たまには他の作家さんも。
──ということで、同僚から借りてきたのがこの作品。

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名探偵の掟
東野 圭吾
講談社 1999-07

by G-Tools , 2006/10/22

タイトルからは想像が難しいですが、ミステリィの「お約束」をパロディにした短編集です。

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『「四季」愛蔵版BOXセット』と「今まで読んだ本すべて」

#### やりすぎだ
>『「四季」愛蔵版BOXセット』はやりすぎだと思った。([2006-10-16](http://www.dsl.gr.jp/~honami/diary/ “shj’s diary ~ 鯖不調のため tDiary 停止中”))。
>[雑記帖のにっき(2006-10-18)](http://ohkubo.s53.xrea.com/diary/20061018.html#p05 “雑記帖のにっき(2006-10-18)”)
という一文を、一瞬、「流行りすぎだ」と読み違え、「そうか、森センセの本は、やっぱり飛ぶように売れているのか」と思ったり思わなかったり(後者が有力)。
#### アサマシだ
どのくらい、やり過ぎなのか見てみましょう。

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森博嗣「四季」愛蔵版BOXセット
森 博嗣
講談社 2006-11-16
(価格が表示されます)

by G-Tools , 2006/10/19

うむ。やり過ぎだ。
──「ポチッ」

ε(     v `∀´) < ポチってなんだよ!

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はてなダイアリー話「蛾と蜂」「しなもんといわし」

#### 続き!
一つ前の記事、[Movable Type誕生5周年(昨日)記念!「あの時ボクは」 : 亜細亜ノ蛾](https://asiamoth.com/200610092303/ “Movable Type誕生5周年(昨日)記念!「あの時ボクは」 : 亜細亜ノ蛾”)というワケワカメなタイトルの記事で、自分がMTを使い始めたきっかけを語りました。そういえば、MTの前になんかやっていたなぁ、と回想。
#### その前ははてなダイアリー
実は、MTを始める前は、はてなダイアリーでブログらしきものをシコシコと。現在は訳あって放置中。まぁ、身内に見つかったとか何とか。

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『レタス・フライ』で過去作品の疑問に決着

#### ショートショートを含む9作品
森博嗣作品は、すでに「四季」や「Gシリーズ」などが出ているのですが、何となく後回しにしています。読む本が無くなったら手を出そう、という。
ただ、短編は手軽に読めるので、『レタス・フライ』を読んでみました。──想像通り、何が「レタス」で「フライ」なのかは書いてありませんでした。──なんだろう?
ショートショートが5編も載っているのが珍しいですね。幻想的な作品が多く、いままでの短編集と、趣が少し違いますね。おちゃらけた作品もありません(それが少し残念)。

レタス・フライ

レタス・フライ

  • 森 博嗣
  • 講談社
  • 2006-01-11
  • ¥ 924
  • Book


ここからは少しだけネタバレを含みます。

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