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『τになるまで待って』 森博嗣 – 驚きの「犯人はだれ?」

τになるまで待って

Gシリーズの 3 冊目は、いつもの大学院生トリオが洋館へ向かいます。

人里離れた森林に建つ、異様な外観の洋館・伽藍離館(がらりかん)。突然の嵐──そして起こる密室殺人。出口が開かず、警察もすぐには来られない!

──と、イカニモなミステリィ要素がたっぷり。登場人物も怪しげな人たちばかりで、館の主は超能力者(メイドさん 2 人つき)。「τ(たう)になるまで待って」とは──?

こういった部分だけを見ると、「新本格ミステリィ」なのかと思いきや──。そこはそれ、森博嗣の作品ですからね。当然のように、普通のミステリィではありません。

ミステリィ小説ではおなじみの「探偵(役)が事件の真相を語る」シーン。本作でも出てくるのですが──、「犯人はだれだ」を言い当てる際に、ミステリィでは前代未聞(?)の展開が!(森ミステリィではよくあること)

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野球監督と総理大臣は批評の的になりやすい

北京オリンピック閉幕

北京オリンピックが終わりましたね。

自分は、オリンピックにも野球にもまったく興味がありません。なので詳しくないですが、いろいろと言われているようですね──、野球について。

Google ニュース検索: 星野ジャパン

終わったことは終わったこととして、前向きに行きましょう(生きましょう)。

ただ、不平不満をため込むと精神にも体にも良くないです。匿名掲示板に書き込むか、同僚や友人・脳内の恋人などと話し合うかして、絶対的に安全な位置で優越感を味わいましょう。

そのあとで、一呼吸を置いたら、続きをどうぞ……。

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『θは遊んでくれたよ』 森博嗣 – 事件の背後に感じる力

θは遊んでくれたよ

前作とは雰囲気が一変した、G シリーズの第 2 弾です。

『φは壊れたね』 森博嗣 – ミステリィのリアリティとは : 亜細亜ノ蛾

一人が死亡した密室事件の謎を描いた『φ』(ファイ)に対して、『θ』(シータ)では屋外で複数人が転落死する。。どう見ても自殺だが、死体にはそれぞれ「θ」のマークが書かれている──。

死亡した人たちの共通点は? シータの意味とは? そして、前作のファイトは関係があるのか──?

本作の目玉は、意外な人物の再登場です。いや、犀川創平(さいかわ そうへい)・西之園萌絵(にしのその もえ)・国枝桃子(くにえだ ももこ)、と前シリーズからの登場人物が出ている時点で、ある程度は予測できていたのですが……。

1 作目の『φ』は、正直、物足りなかったのですが、2 作目の『θ』を読むと、ひとつの大きな意志のようなものを感じます。一つ一つの事件は余韻も残さず終わっていくのに、じつはまだ事件の真相を見ていないような……。

普段から「死ぬまでに書いた全部を一作と見て評価してもらえれば良い」(『森博嗣のミステリィ工作室 (講談社文庫)』 p.175)と言っている作者らしい作品の構造ですね。

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『スカイ・クロラ』の名脇役、土岐野尚史・三ツ矢碧・フーコ

スカイ・クロラ

監督・押井守、原作・森博嗣のアニメーション映画『スカイ・クロラ』の感想も、今回で 3 回目です。

前回に引き続き、登場人物の感想を書きます。

『スカイ・クロラ』の主人公、草薙水素と函南優一 : 亜細亜ノ蛾

主人公が魅力的で、視聴者をぐいぐいと引っ張っていく──という(ジャンプマンガのような)作品ではないので、脇役たちの存在感が大きいです。とくに、今回紹介するキャラクタは、スピンオフ作品が作られてもおかしくないくらい。

押井守監督最新作 映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト

photo

スカイ・クロラ [DVD]
菊地凛子, 加瀬 亮, 谷原章介, 栗山千明, 押井 守
VAP,INC(VAP)(D) 2009-02-25

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0 [DVD] オリジナル・サウンドトラック 「SOUND of The Sky Crawlers」 スカイ・クロラ コレクターズ・エディション (生産限定) [Blu-ray] 押井守ワークス+スカイ・クロラ The Sky Crawlers (別冊宝島 1546 カルチャー&スポーツ) 押井守監督作品スカイ・クロラ総設定資料

by G-Tools , 2009/01/29

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『スカイ・クロラ』の主人公、草薙水素と函南優一

『スカイ・クロラ』

前回に続き、映画『スカイ・クロラ』の感想を書きます。

『スカイ・クロラ』 劇場で森博嗣作品を見る至福 : 亜細亜ノ蛾

登場人物に焦点を当てて紹介しますが、長くなったので、今回は主人公の二人だけ……。

なるべくネタバレは書きませんが、そうすると、映画を見る前にここを読む人がいるのか、少し疑問ですが。

映画の空気が少しでも伝われば幸いです。できれば、いまのうちに劇場で味わってください。

また、映画を見た人が、「このブログの管理人はこんな感想を持ったのか」と思い、ブログ記事を書くきっかけになってくれたら、さらにうれしいです。

──というかさー、プロの評論家(や評論家気取りのシロウト)が、

「押井守(と周辺のアニメ監督)を語る」

みたいな「考察記事」ばっかりで、面白くないんだよねー(急に馴れ馴れしく)。森博嗣は知らなかったり。

もっと「キャラ萌え」や「設定萌え」、「スイトがあの夜、どんな表情と■位で■ッ■■したのか悶々と考察」とか、面白可笑しく書いた「感想」が読みたい。読ませてください!

ということで、各キャラクタの感想です。

押井守監督最新作 映画「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト

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by G-Tools , 2009/01/29

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『スカイ・クロラ』 劇場で森博嗣作品を見る至福

『スカイ・クロラ』

「原作 森博嗣」

この文字を劇場で見られるなんて、思いもよらなかった! ──わけはなく、『すべてがFになる』のころから待っていましたとも !!

さらに、「監督 押井守」と来た日には、それこそ「飼い犬を質に入れてでも」見に行くべき(意味不明だし、お二人とも犬好きだからあり得ない行動)。

自分はなるべく前知識を入れず、もちろんパンフレット(表紙の紙が上質!)も鑑賞後に購入、原作も読まずに見てきました。

うっかりここにやってきた人も、できれば素の気持ちで見に行って欲しいですね。

仲の良い友人や恋人と、あるいは 1 人でも、楽しくも重苦しい 2 時間を過ごせます。──ただ、間違っても「家族総出」とか「クラスメイト 10 人と」とか、「今日こそゲットしようともくろむ同僚の○○さんを連れて」という状況で見る映画ではない──、と思います。

純粋なミステリィ作品ではないですが、ミステリアスな世界観と登場人物たちの素性が、後半で霧を晴らすように明らかになっていくところは、まさに「森作品であり押井作品」と感じました。

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スカイ・クロラ [DVD]
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VAP,INC(VAP)(D) 2009-02-25

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by G-Tools , 2009/01/29

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『七瀬ふたたび』 筒井康隆 – 超能力者たちの行く末は

『七瀬ふたたび』

生まれつきのテレパス(人の心を読む超能力者)、火田七瀬(ひだ ななせ)が主人公の第二作目です。

七瀬ふたたび – Wikipedia

「七瀬三部作」は、主人公が七瀬であることは共通なのに、一作ごとに彼女の性格や作品全体の雰囲気が異なるのが、面白いです。

一作目がどろどろした家族ドラマで、三作目がいきなり宇宙にまで大風呂敷を広げた SF でした。

一作目の七瀬はあまり特徴がない(ように努めていた)お手伝いさんだったのが、本作ではそれがどんな美人コンテストであっても、三位以下になることは滅多にない程度の美人(p.12)であることを自覚し始めます。本格的にその容姿を「武器」として使うのは、三作目からですが。

本作は、超能力者の抹殺をもくろむ謎の暗黒組織と、七瀬たち超能力者が戦う、超能力バトル物──というと語弊がありますが、三作の中でも、とくに超能力そのものに焦点を当てた作品になっています。

photo

七瀬ふたたび (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社 1978-12

エディプスの恋人 (新潮文庫) 家族八景 (新潮文庫) 旅のラゴス (新潮文庫) 富豪刑事 (新潮文庫) 敵 (新潮文庫)

by G-Tools , 2008/08/03

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『十角館の殺人 新装改訂版』 綾辻行人 – 一行で反転する世界

十角館の殺人

ミステリィ初心者にオススメの一冊です! トリックがじつにミステリィらしく、そして「“たった一行”が世界を変える」ミステリィの醍醐味(だいごみ)が味わえます。

十角館の殺人 – Wikipedia

もちろん、根っからのミステリィファンなら必読ですね。「新本格派ムーブメント」の始まりとされ、しかも 20 年も前の作品なので、読んだ方も多いでしょう。

新本格派ミステリー作家 – Wikipedia

綾辻行人氏のデビュー作である本作は、2007 年の 10 月に新装改訂版が出版されました。一作目ということで、自分が書きたい物をすべて書いた、という勢いが伝わってきます。

綾辻行人 – Wikipedia

昔の海外作品を和訳したような文体と、登場人物のニックネームが大御所ミステリィ作家という遊び心で、古典を読んでいるような楽しさです。

新装改訂版「あの一行」が効果的に配置され、心の底から驚きました。初めて読んだ人は、「──え、なんで !?」と驚くこと請け合いです。

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『φは壊れたね』 森博嗣 – ミステリィのリアリティとは

『φは壊れたね』

G シリーズの一作目、『φは壊れたね』(ファイ──)は、西之園萌絵(にしのその もえ)と大学院生たちが密室殺人の謎に挑むミステリィ。

Gシリーズ (小説) – Wikipedia

自室で宙吊り状態になって死んでいる芸大生。発見された当時、密室状態になっていた。過剰に装飾された部屋や、死体に付けられた羽、そして、おそらく犯行直後から室内を隠し撮っていたビデオとあわせ、まるで芸術作品のよう。犯人の意図は? そしてビデオテープに書かれていたタイトルの意味とは?

ファン(おもにオレ)待望の新シリーズ! 密室での殺人事件! 犀川と萌絵、国枝も登場 !!

──と、宣伝文句を派手に並べられる、いくらでも盛り上がれる要素があるのに、読後はもやもやする……。このもやもやは何だろう……?

それはなにかと尋ねたら? ベンベン♪(このネタ、何割くらいに伝わるんだろう?)

Vシリーズ」のコンセプト、シンプル・シャープ・スパイシィから、スパイシィを外した状態。──つまり、ボリューム感がないのです。ほかの作品と同じくらいの文字数なのに、短編を読んだような感じ。

旧作のキャラが登場するところも、逆に「シリーズ外の短編を読んだ」ように思えてしまう……。

それではこの作品は失敗作? ということはなく、面白かったので、すぐに自作の『θは遊んでくれたよ (講談社文庫 も 28-35)』も買いました。

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森博嗣先生の「集中しない」小説の書き方をブログに応用

森博嗣さんの仕事術

森博嗣さんが、ご自身のブログ「MORI LOG ACADEMY」で仕事の進め方について書かれています。

title="MORI LOG ACADEMY: 人を信頼していない">

僕は小説の執筆は、たいてい連続してできるのは10分程度で、その仕事場から離れて、すぐにほかのことを始める。(……)人から見たら、本当に落ち着きのない人間に見えるだろう。念のために書いておくけれど、ほかの作業をしている間に、小説のことは一切考えない。これはどんな作業も同じ。そうでなければ、切り換える意味がない。

MORI LOG ACADEMY: 人を信頼していない

同じことが、数日前にも書いてありました。

title="MORI LOG ACADEMY: 集中したくない">

僕は、沢山のことを少しずつ進める。まえにも書いたと思う。20種類のことを毎日20分ずつそれぞれ進めたい。そういう時間配分をしている。(……)1日で終わる仕事量を、2週間くらいかけてのんびり進めるようにしている。その方が僕には合っているし、丁寧な仕事ができるからだ。本当のことをいうと、この方法でなんとかこの社会のペースに合わせて生きてきた。

MORI LOG ACADEMY: 集中したくない

森博嗣ファンやモリログ読者にはおなじみの話題ですが、こうしてまとめて書いてあると紹介しやすくて、助かります。

(余談だけど、モリログの閲覧しにくさ、過去ログの探しにくさは何とかならないのかなぁ……。アーカイブから個別ページへ飛べない、とか。ここを見て「森先生が使っているから Movable Type をがんばってインストールしました!」という読者っているのか、同じ MT 使いとしては心配)

この、森先生の仕事術をブログ書きにも応用できないか、考えてみました。

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