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『アンノウン』は傑作映画! ヒロインが美しくアクションも謎解きも楽しめる!

アンノウン』 (Unknown)

Film Set 彼らの人生も──未知に満ちている

文句なしにオススメできる傑作です!

主演はリーアム・ニーソン で、植物学者という設定です。事故のせいで だんだんと自分の正体が分からなくなり、何度も鏡を観る姿は、科学者役の『ダークマン』を思わせてニヤリとしました。

名作映画の『96時間』とは違って、今回のニーソンは「カタギの人間」です。それなのに、なぜか派手な車の逃走劇を見せたり、身のこなしが華麗だったりする。「これは配役ミスなんじゃないの?」とツッコミながら観てくださいね!


ヒロインは 2 人いて、どちらも美しい!

主人公をうっかりと交通事故に巻き込んだ(てへぺろ☆)上に、黙って逃げてしまうドジっ子(?)タクシー運転手は、ダイアン・クルーガーがキュートに演じています。彼女のツンデレぶりに ご期待ください!

セレブなドレス姿の似合うジャニュアリー・ジョーンズは、主人公の奥さまを演じています。夫が行方不明になったのに彼女は警察へ届けも出さずに、なんと 4 日の間に「別の夫」と一緒になっていました!

これは NTR(寝取られ)作品だったのか……!?


見どころ満載で たっぷりと楽しめる素晴らしい映画です! 友だち同士でワイワイ観たり、恋人と 2 人きりで まったり鑑賞に向いた作品ですね。

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『ぼくのエリ』は美少年の切ない恋と映像美を味わえる映画!

ぼくのエリ 200 歳の少女』 (Let the Right One In)

Rubik
不揃いのままで──生きられたら

ずばり、主演のカーレ・ヘーデブラントの美しさを楽しむ映画です! パッケージの上段にいる金髪の子がカーレくんで、ずっと この子が「エリ」かと思っていました。

「Google イメージ検索」でカーレくんを調べてみると、なんとなく──将来はマコーレー・カルキンエドワード・ファーロングみたいに なりそうな気配が見え隠れします。しかし、われわれは現在に生きている。いまを味わおうでは ありませんか!

カーレくんの役名は「オスカー」で、しかも自分で 256 回くらい「女の子じゃない」と言う子を好きに なります。──完全に萩尾望都先生の『トーマの心臓』じゃないですか! 「ぼくのユーリ」じゃないことが不思議ですねー。


すっかり「オスカーに食われた」(二重の意味で皮肉)感のあるエリですが、エリ役のリーナ・レアンデションは「濡れた場面」でキラキラ光る女優さんでした。

オスカーとエリとの関係を中心に描き、美しい背景を抽象的に重ねる映像を味わえます。そして、それだけでも満足できる映画でしたね。つまり、物語としては……。


あと、この映画には美少年・オスカーの裸が何度も出てきたり、見た目は年齢 12 歳の少女であるエリが着替え中で裸の場面が映ります。だからと言って、これからアナタが映画を観る理由は尋ねませんので、ご安心くださいね!(にっこり)

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『ソーシャル・ネットワーク』はテンポの良い会話劇が素晴らしい名作!

ソーシャル・ネットワーク (The Social Network)

I Like Facebook 「いいね!」──と言われる人生を

ひとことで言えば、「くだらないことに情熱を燃やす人々のドラマ」です。

──素晴らしい! とるに足らないことでも命を懸けられる生物は、豊かな人間しかいません。つまりは、人生の豊かさを描いた映画でした。

Facebook の立ち上げから急成長を描いたドラマで、関わった中心人物が実名で登場します。この点だけでも興味深いですが、あくまでも創作として描かれていることを お忘れなく!

──まぁ、毎日のように Facebook をチェックしている人も、創業者なんて気にしていないだろうけど……(「Facebook で新ビジネスを!」とガツガツした人以外は)。

監督はデヴィッド・フィンチャーで、自分が一番好きな映画監督です! 『ドラゴン・タトゥーの女』の大ヒットでファンを増やしましたね。

デヴィッド・フィンチャー – Wikipedia

いまから書く感想は「作品のなかの話」について語ります。この点はバクマン。』の感想記事と同じですね。

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『ゾンビランド』はゾンビ映画としてもコメディとしても楽しめる傑作!

ゾンビランド (Zombieland)

Swirls and twirls 世界の終わりにも──遊んでいたい

最高に面白いゾンビ・コメディ映画です!

ホラー作品のなかでは「ゾンビ映画」が特別な地位を占めていて、そこには無数の「お約束」が存在する。ところが『ゾンビランド』では、ほぼ丸ごと約束事を打ち壊して、「ゾンビランド的」としか言いようのない作風を生み出しました!

ホラーに付きものの「お色気」(ポロリ)が ほぼ皆無で、代わりに「人情話」(ホロリ)で泣かせてくる点も興味深い。これならスパゲッティ・ミートソースでも食べながら お茶の間で見られますねー。

──あ、スプラッタ要素はキッチリ出てきます!

ルール 33、監督は新米でも良し

監督はルーベン・フライシャーで、なんと本作品が長編のデビュー作とのこと。それにしては、非常にマニアックな内容さりげなく忍ばせる見事さを感じました。

ルーベン・フライシャー – Wikipedia

主人公はジェシー・アイゼンバーグが演じていて、彼の主演作である『ソーシャル・ネットワーク』のザッカーバーグ役とは似て非なる演技で楽しませてくれます。

おもしろいことに、『ゾンビ』が 2009 年・『ソーシャル』が 2010 年の作品なのに、ゾンビランド』のなかで『ソーシャル・ネットワーク』を思わせるネタが入っていました。たんなる偶然でしょうが、それだけに笑えます。

ジェシー・アイゼンバーグ – Wikipedia

もうひとりの主役はウディ・ハレルソンが無骨に演じています。一生忘れられない思い出の映画・『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のミッキー役と同様に似合っていました。彼自身も、生まれから育ちまで、なんだか お騒がせの人生を送っているようです。

ウディ・ハレルソン – Wikipedia

予告編の映像でも観ながら、ダラリと感想を語ります!

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ソニー「HMZ-T1」で迫力の 3D 映像を体験! 新世代ヘッド・マウント・ディスプレイ

SONY HMZ-T1

The Prime Time of your Life 未来の光と黒を──今すぐ手に入れる

ソニーのヘッド・マウント・ディスプレイが売れ続けています! あまりにも売れすぎて、現在は入手が困難に なっていますよ!

ソニーの有機EL HMDバカ売れ、生産が追いつかず注文受付を一時停止。 | Narinari.com

価格.com のパソコン用「モニタ・ディスプレイ」部門でも、すべてのランキングで 1 位を取っています(2012/05/29 現在)。

これは やはり、製品の完成度が高いことと、日本の家庭事情でしょうね。何十インチも ある大きなテレビを買っても、けっきょく離れて観ることになるし、より一段と部屋のゴチャゴチャが気になる。

HMZ-T1 で手軽な大迫力を手に入れましょう!

奥さま・お子さまには観せられない映像にもピッタリ!

「いきなり購入して、もしも合わなかったら──」という不安に思った場合は、レンタルする手もありますよ! たっぷりと試してから決めると安心ですね。

DMM.com [【ソニー/ヘッドマウントディスプレイ】HMZ-T1] いろいろレンタル DMM.com いろいろレンタル: SONY HMZ-T1 ヘッドマウントディスプレイ

ここから先は、この魅惑のガジェットについて、複数のレビューを交えて深く紹介していきます。

HMZ-T1 | ヘッドマウントディスプレイ “Personal 3D Viewer” | ソニー HMZ-T1 | ヘッドマウントディスプレイ “Personal 3D Viewer” | ソニー

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ドラゴン・タトゥーの女 – 愚かな男は女で愚かさを増す

『ドラゴン・タトゥーの女』 (The Girl with the Dragon Tattoo)

Dragon Fly ドラゴンは飛び去っても──代わりがいる

タイトルから想像できるように、ブルース・リーの幻の遺作をリメイクしたアクション映画です! 監督はクエンティン・タランティーノで、お得意の多弁すぎるトークと、残虐すぎるバイオレンスが見どころでした。

しがない探偵の元へ、謎の女が仕事を依頼しに来る。彼女に刻まれたタトゥ──そこに隠された秘宝の謎とは? やがて襲い来る悪の組織との闘い! 国中を巻き込んだ紛争の末に、衝撃の結末が! それは──、

──ここまでの話は全部ウソでした!

本当は、自分が大好きなデヴィッド・フィンチャー監督の映画です。彼の作品のなかで一番ふんいきが近いのは、『セブン』や『ゾディアック』でしょう。間違っても『ベンジャミン・バトン』のように ほのぼの路線ではありません。

自分は まったく内容を知らずに劇場へ足へ運んで、「ダニエル・クレイグが主演だし、お気楽なスタイリッシュ・アクション映画だろう」──とノンキに観ていたから、いろんな場面でアゴが外れそうになりました。

ストーリィは「40 年前に失踪した少女の真相を暴く」というミステリィ的な内容ですが、じつは主題は そこにはありません。

この映画の大半は、ヒロインを演じるルーニー・マーラが かわいい! ──という成分で構成されています。だから いっそう、アレな場面で息苦しくなる……。

これから『ドラゴン・タトゥーの女』を観る人は、あまり情報を仕入れずに劇場で観てください。とくに女性の方は、信頼できるパートナと一緒に行きましょう

映画が終わったあとで「誰と一緒に観たかったか」を考えると、ちょっとした「人生の棚卸し」というか友だち選びの手助けになるかも。

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『ヒミズ』に出てくる「化け物」の正体! 幻覚ではなく特定の個人説

『ヒミズ』 古谷 実・著

the beach through my sunglasses
(陽の当たる世界は──色眼鏡がないと厳しい)

まさかの映画化にビックリした『ヒミズ』は、来年の公開を目前にした注目作です。

映画『ヒミズ』公式サイト 2012年1月14日(土)新宿バルト9、シネクイント他全国ロードショー
映画『ヒミズ』公式サイト 2012年1月14日(土)新宿バルト9、シネクイント他全国ロードショー

ただ、「若者たちの青春を描いた感動作!」などという紹介の され方を見て、かなり不安になりました。そんな作品だったっけ……?

シナリオ変更の記事を見て、期待が回復しました。最近よく見る「マンガ原作→実写映画化!→大失敗☆(てへぺろ」に続かないことを祈ります。

映画/園子温監督、震災後に『ヒミズ』シナリオ変更し被災地で撮影していたことを明かす – cinemacafe.net

「化け物」は概念なのか?

さて、本題に入りましょう。

『ヒミズ』の主人公・住田には、ときどき「化け物」を見るという悩みがある。この「化け物」の正体をウェブ上で検索すると、「人間の悪意や絶望を概念化したモノ」といった解説が見つかります。

たしかに、希望を失うような場面で、住田が「化け物」を見ることが多い。精神を病んだ末に見る幻想でしょうか?

しかし、あれは概念や幻覚ではありませんある登場人物が「化け物」の正体です。つまりは、下の人物表の中に「化け物」がいる……!

  • 夜野正造
  • 赤田健一
  • 小野田きいち
  • 茶沢景子
  • 飯島テル彦
  • 野上ヨシヒサ
  • 内田
  • 塚本とし夫

では、だれが「化け物」なのかと言うと──。

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『ソルト』 – 第 1 回チキチキ アンジェリーナ・ジョリー七変化!

『ソルト』 (Salt)

Grains of salt
制限したほうが良いモノと──制御できない彼女)

アンジェリーナ・ジョリーの魅力が十二分に味わえる傑作映画です! おもしろかったー!

かなり残酷な冒頭の場面にも注目です。

痛々しいジョリーの姿は、『チェンジリング』を思い出しました。『キル・ビル』にも近い。凝視するには勇気がいります。

チェンジリング – 人を傷つけて喜ぶ人間──それは誰だ? | 亜細亜ノ蛾

ところが、スッキリとした後味が残りました。つぎつぎに謎が謎を呼ぶ展開と、アンジェリーナのアクションで、最後まで楽しめる。

アンジェリーナ・ジョリーが■■になる場面も驚いた!

基本的には「ソルトの超人ぶりを楽しむ作品」なので、家族や友だち・恋人と一緒に観て欲しい映画ですね。また観たいな──というか、続きが観たい映画です。

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『ナイトライダー』と『BTTF』の競演! iPhone とGoPro HD で撮影

『ナイトライダー』と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

Le chevalier du Chateau de Vincennes
(鉄の馬も騎士も──いまは もういない)

ニュース・サイト「ガニュース!」でも紹介した下の動画が、最近のお気に入りです。

ナイトライダー・KITTとEVデロリアン夢の競演! – YouTube

なんとも独特な味のある映像に仕上がっている。黒が締まっていて(= 黒色が濃くて)、ドロッとした質感が魅力的です。カメラ好きには たまらない動画ですよ!

この動画の詳細は、下のページをご覧ください。

ナイトライダー・KITTとEVデロリアン夢の競演! – Soundtrack Detective

なんと、撮影に使ったのは iPhone 4 と GoPro HD というカメラとのこと。どちらも「ビデオカメラ」として見れば、十分にお値打ちな価格です。お手軽・お気軽モデルですね。それであの映像が撮れるのだから すごい!

GoPro HD は防水・防塵仕様で、耐衝撃に すぐれています。今回のように車内だけではなく、屋外のスポーツにも向いている。

GoPro HD Helmet HERO(ゴープロHD ヘルメットヒーロー) – 株式会社エバニュー Whizz Div. –

春は花見に・夏は海で・秋は山へ・冬はスキーに──と一年中 大活躍です!

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ノーカントリー – 最後に老人が望むのは平穏な日々──なのか

『ノーカントリー』 (No Country for Old Men)

Beef!
(つながれたまま生きるか──それとも)

アレックス』と同じで、あらすじを書くだけなら 2 行で終わってしまうけれど、ずっと心に残る映画です。映像的にも内容的にも、「暴力的な映画」という点で両者は共通している。

『アレックス』 悪意と悪趣味の固まりのような超暴力映画 : 亜細亜ノ蛾

ずばり! 『ノーカントリー』は、こんな映画です:

あらすじ:
「ギャングの金をパクったら、
おかっぱ頭のターミネーターが追ってきたでござる の巻」

言ってしまえば「これだけ」の内容の映画なのに、最後まで観客を引っ張っていく引力が すごい。その力の正体とは──。

ハビエル・バルデムが演じている、殺し屋のアントン・シガーが、素晴らしく不気味でした! この風変わりな殺人鬼の魅力で、122 分間の大半が成り立っている。

ジャンルで言えば「スリラー映画」に入りますが、ホラーと思って観たほうが分かりやすいでしょう。「家族愛」や「夫婦愛」も一応は出てくるけれど、いっさい期待せず、仲の良い友だちか恋人と・あるいは 1 人でゆっくりとお楽しみください。

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